心臓がちょっと早く動くだけ

メイン

KP クトゥルフ神話TRPG「心臓がちょっとはやく動くだけ」
決まりきった日常。代わり映えしない毎日。
いつもと同じように生きていく中で、けれどあなたは自分の人生におけるひとかけら、自分の隣に本来あるはずの何かがぽっかりと失われているような、漠然とした孤独を感じていました。
しかし、端から存在しないものが何であるかなど、考えても分かるはずもありません。
あなたはいつもの朝をいつも通り迎えることでしょう。

駿河いづる じゃあ本の山の中から起き上がって伸びをします。

KP はい、そんなかんじで軽く1日のRPをお願いします。

駿河いづる 「ん゛ーー」って唸りながらのろのろ朝食とります。パンとかで

KP トースターでチンしました。バターをたっぷり乗せてコーヒーかな?と一緒に食べます。おいしい。

駿河いづる おいしい。なんとなく朝こんな静かだったかなあって思いながら職場に行く準備かな

KP では多分いつも通り、仕事の準備をして、家を出ました。

駿河いづる あくびしながら職場の古書店に行きます~

立ち読みをする常連 「あ~店長クン~早くあけてくれよー」

駿河いづる 「あ~早いなあ、開店時間守ってくださいよ まって今開けるから」っつってシャッターをあけます

立ち読みをする常連 「ヒマでさ~~はっはは」

駿河いづる 「どうぞどうぞ、どうせあなたくらいしかお客まともにいないし、すきなだけ時間潰してください」扉あけて中に招き入れよう

KP いそいそと入っていきました。

駿河いづる 自分も二三冊適当に本取ってカウンターに居座る

KP と、まあそんなかんじでいつも通り店をあけ、いつも通りのんびりと仕事をし、いつも通りの閉店時間になり職場を出ます。
ごはん食べて帰ります?買って帰ります?作ります?

駿河いづる お惣菜とか買って帰ろうかな?
きっと商店街が近くにあるでしょう

肉屋のオバチャン 「あっいづる君~今日はコロッケがいい感じなんだけど買っていかない~?」

駿河いづる 「へえコロッケですか。いいですねちょうど晩飯何にしようか迷ってて」肉屋さんにふら~っと

肉屋のオバチャン 「今日は確かそこの御総菜屋さんが安かったんじゃなかったかしら?」
「かぼちゃの煮物がおすすめよっ」(コロッケをつめつめ)(1個多め)

駿河いづる 「いい情報をありがとうござ・・・あれ一個多いですけど」

肉屋のオバチャン 「うふふ~いいのよ!オ・マ・ケ」

駿河いづる 「うれしいなあ。けど僕ひとりで食べきれるかな」って受け取ります

肉屋のオバチャン 「あしたのお弁当とかにいれるものいいと思うわよ~~」(ニコニコ

駿河いづる 「なるほど賢い。ありがたくいただきますね」

KP コロッケを受け取った貴方は総菜屋さんでお惣菜を買い、ほくほくのコロッケを頬張りながら家路につきました。

駿河いづる じゃあさっそく買ったお惣菜とご飯を並べていただきますしようかな

KP 冷めてもおいしいほくほくコロッケにみずみずしいサラダ、ちょうどいい甘さのかぼちゃ、炊き立てごはんをおいしく食べました。
そんな感じにいつも通りご飯を食べ、いつも通り風呂に入り、いつも通りの夜を、本を読みながらすごし、あなたはいつものように眠りにつきます。
やはりどこかさみしさを感じながら。

駿河いづる ぐう

KP ふと目を覚ますと、見知らぬ場所に横たわっていました。
そこは、一見すると薄暗い工場の一室のようでした。
見たこともない巨大な機械が、左右にずらりと並んでいます。
薄汚れた床には大量のガラクタが、そこかしこに山を作っています。
あなたはその部屋で、自身も打ち捨てられたひとつのガラクタのように横たわっていました。(SANc0/1)

駿河いづる CCB<=65 【SAN値チェック】 (1D100<=65) > 65 > 成功

KP 部屋の正面奥には、高い天井までの空間の大部分を埋め尽くすように大量のワイヤーやホースが垂れ幕のようにぶら下がっています。
管は複雑に絡まり合いながら雪崩れのように壁を作り、その奥の様子は見えません。

駿河いづる ぽかんとしている
「いや、なんだこれは夢かな・・・」あたりをもうちょっと観察したいんですけど

KP そうだな、目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 80 > 失敗
わはは

KP 残念!!
ん~~探索してみます?

駿河いづる そうします。よっこいせと立ち上がる

KP 立ち上がると、体の上から何かが落ちました。
ホチキスで止められた冊子です。
薄っぺらく、印刷等の雰囲気から家電の説明書のような印象を受けるでしょう。
また、表紙には一枚付箋が貼ってあります。

駿河いづる 「? なんだ?」付箋を確認したい!

KP 走り書きで「失敗作 有栖川莉緒」と書かれています。

駿河いづる 「有栖川莉緒・・・?」

KP 本も見てみます?

駿河いづる 見ます見ます

KP 「初心者かんたん! 失敗しない『◯』の作り方」
と表紙に書いてます。
「私達はここでひとりぼっち。ずっとずっとひとりぼっち。
 だから、あなたと一緒に生きてみたかった。

 私達は人間が憎くないといえば嘘になる。
 私達は人間が怖くないといえば嘘になる。

 私達の幸せは、あなたをここから決して逃がさないこと。
 ずっとずっと守ってあげる。
 ずっとずっと一緒にいよう。」
と手書きの字でかかれています。
アイデアをどうぞ

駿河いづる CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 90 > 失敗

KP な~~んもわからん

駿河いづる 「なんだこれは・・・・」って思いながら中身見ますね

KP 内容1P目
→「目次」というタイトル。
「1P…目次
 2P…『人』」
以降の行は空白です。

駿河いづる 「人」
そのままページをめくりますかね

KP 内容2P目
→「初心者かんたん! 失敗しない『人』の作り方」というタイトル。
「名前はとても大切なもの。あなたの声で名前を呼んで「おはよう」をしてあげて。これでカタチは出来上がり。」
次のページは背表紙です。

駿河いづる 裏表紙はなにかありますか?

KP なんもないです。ただの裏表紙。

駿河いづる ふんふん
「簡単な人のつくり方・・・なんだこれはロボットとかアンドロイドの類か?」
うーんとうなって「まるでわからん。SFの世界みたいな話だ」

KP 部屋の正面見てみます?

駿河いづる とりあえず冊子は持っていくことにして、正面見たいなあ

KP 高い天井からぶら下がった大量のワイヤーやホースが、複雑に絡まり合って壁を作っています。
その中に、蜘蛛の巣に捕らわれた虫のように裸の人間が数十人、絡まり宙に浮いているのに気付くでしょう。
四肢は妙な方向へと曲がり、誰も彼もが眠っているように目を閉じて、ピクリともしません。
もしかすると人間ではないのでは?と目を凝らしますが、やはり人間にしか見えず不気味な光景です。(SANc0/1)

駿河いづる CCB<=65 【SAN値チェック】 (1D100<=65) > 38 > 成功

KP 目星がふれます。

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 47 > 成功

KP 人間は老若男女、国籍も様々です。怪我は見当たらず、ただ背中から管が出ているように見えます。また管は古く、登ったり揺らしたりすると危険に思えます。
登攀がふれます。登ってみます?

駿河いづる 登攀wwwwwwもってないwwww
なぜか40ある。わんちゃんあるかな
足場っぽい引掛けみたいなのはなさそうですか

KP ないです

駿河いづる ないかあ
ええい振ります。好奇心には勝てませんでした

KP どうぞ

駿河いづる CCB<=40 【登攀】 (1D100<=40) > 84 > 失敗

KP 登ろうと体重をかけるとホースがちぎれて落ちてきます。
幸運をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【幸運】 (1D100<=65) > 46 > 成功

KP 寸前で体に当たることはありませんでした。大怪我をしていたかもしれません(SANc0/1)

駿河いづる CCB<=65 【SAN値チェック】 (1D100<=65) > 22 > 成功
「あっ・・・・・・・・ぶない。やはり好奇心に身を任せるものじゃないな・・・」そっとつっかけないようにホースをどかします
「それにしてもよくできてるな。まるで人間のようだ・・・」まじまじと見ます

KP そうだな~~じゃあアイデアをどうぞ

駿河いづる CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 65 > 成功

KP ではさきほどの名前と、おはようと呼べばなにか起こるのでは?って思いました

駿河いづる なるほど
「えーと、なんだったか。おはよう有栖川莉愛・・・?」

KP 声に応えるように、管が動き始めました。
ずるりずるりと絡まっていた無数の管がほどけるように伸びていき、囚われていた体のうちの一つがゆっくりと目の前に降下します。
見る間に床まで落ちると、その人物はぐったりとそこに横たわりました。

駿河いづる 近づく~

KP 裸で横たわるその人のうなじから尾てい骨にかけて一列に、肌に複数の管が突き刺さっています。
接続部は明らかに人の皮膚に見えず、銀色の金属が隙間から見え隠れしています。
あなたがその人ならざる部分をジロジロと眺めていると、人形はパチリと目を覚ましました。
ガラス玉のような無機質な瞳です。
上体を起こすと、あなたに向けて無表情で告げました。

有栖川 莉愛 「おはようございます」
「システム起動。チェック、オールグリーン。__莉愛。当機体の名称と推測。記録完了」
「起動者の名前をインプットします。回答を要求」

駿河いづる 「おっ・・・と僕の名前か?「駿河いづる」でいい」

有栖川 莉愛 「了解しました。駿河いづる。記録完了」
「接続の解除を要求。物理的解除が可能です。」(背中の管を指差しながら

駿河いづる 「なるほど。これを引き抜けばいいのか」

KP あっさりひきぬけそうです。

駿河いづる 「痛くても怒らないでくれ」じゃあ引き抜いていこう

有栖川 莉愛 「問題ありません」

駿河いづる 「よし、これでいいかな」引き抜いた!

KP 背中の金属接続部が見えなくなると、莉愛はまるで人間にしか見えません。

有栖川 莉愛 「問題なく動けます」
「起動者に同行する許可を求めます」

駿河いづる 「ああ、それは別にいいけれど・・・君の服をどうにかしないといけないな」

KP じゃあそうだな、もう1回目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 29 > 成功

KP 工場の制服を着た白骨死体を1d20+10体(SANc1/1d3)と、アタッシュケースを見つけるでしょう。
鍵はかかっておらず、中には見慣れない服が一式入っています。

駿河いづる CCB<=65 【SAN値チェック】 (1D100<=65) > 72 > 失敗
1d3 さすがに死体はみたことなかった (1D3) > 1

system [ 駿河いづる ] SAN : 65 → 64

KP 1d20+10体どうぞ

駿河いづる 1d20+10 (1D20+10) > 10[10]+10 > 20
「・・・・・・・」死体から目をそらしつつアタッシュケースみよっか・・・

KP 白いワンピースとピンク色リボンが入っています。

有栖川 莉愛 「この物体群の名称について回答を求めます」(うしろからのぞく)

駿河いづる 「う゛ーーーん。ほらこれを着て。話はそれからだ」

有栖川 莉愛 「使用方法、不明。回答を求めます。」

駿河いづる 「なるほど、そこからか」着せます
「リボンか・・・髪はどうしようかな・・・これでいいか・・・」
「できた。いいんじゃないか?」
「さて・・・この白骨死体は何なんだ。サスペンス小説じゃないんだぞ・・・」現実に向き合います

有栖川 莉愛 「我々の製造主と推定。」

駿河いづる 「製造主。やはり君は造られた物なのか?」

有栖川 莉愛 「当機体の名称は莉愛。当機体は人体的特徴を模したヒューマノイド。」

駿河いづる 「ヒューマノイド、なるほどね。ますますSFだ」

有栖川 莉愛 「SF、不明。回答を求めます」

駿河いづる 「サイエンス・フィクション。つまりは科学的な空想のことだよ。ありえない超技術だったりエイリアンだったり、そういうのが大暴れするフィクションストーリーだ」

有栖川 莉愛 「了解。記録しました」

駿河いづる 「しかし僕は医者ではないけれど。白骨化するまで放置されているとしたらかなり年月が経っているはずなんだが・・・ここの施設は生きているんだな」

有栖川 莉愛 「回答権限を与えられていません。」

駿河いづる 「君には答えられるものと答えられないものがある?」

有栖川 莉愛 「肯定します」

駿河いづる 「わかった。じゃあ地道に調べていくしかないな。付き合ってくれるかい」

有栖川 莉愛 「了解しました」

駿河いづる 「よろしく莉愛・・・って呼べばいいのかな」

有栖川 莉愛 「肯定します」

駿河いづる うんうんうなづいて
死体って何かわかることあります?

KP 死体はなにもわからないかな~白骨してるし
ただ左右に工学機械があるのがわかります。

駿河いづる 機械か~一応見てみようかな

KP 見るからに埃をかぶっています。
図面がどの機械にも複数置かれており、すべて壊れて動かないようです。

駿河いづる 「機械が生きていたのは君がいたものだけみたいだなあ」

有栖川 莉愛 「そのようです」

KP じゃあ目星とアイデアどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 36 > 成功

KP 色んな時代の図面です。いろんな言語の書き込みがされています。

駿河いづる CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 39 > 成功

KP 図面から、からくり人形から次世代ロボットまで様々な時代の人形を作るための機械が並んでいるのではないか?と気付くでしょう。

駿河いづる 「ふうん、ここは工学技術を試す施設だったのかもしれないなあ。それならヒューマノイドがいるのも頷けるか」

KP そうだな、背後みてみます?

駿河いづる みてみよっかな!

KP 背後には扉があります。近づいてみます?

駿河いづる まあ扉があるなら行っちゃうよねふらふら

有栖川 莉愛 ついていってます

KP 血のように赤いハート型の錠前(南京錠)がかかっています。

駿河いづる 「やけに異質な南京錠」

有栖川 莉愛 「こちらを開ける鍵は当機体の完成により入手可能と推測。」

駿河いづる 「完成?・・・そういえば失敗とか書いてあったような気もするけど」

有栖川 莉愛 「回答権限を与えられていません。」

駿河いづる 「なるほど。何を持って完成とするのか分からないわけか」

有栖川 莉愛 [メイン]
「当機の完成を推奨」

駿河いづる 「完成、完成・・・・ねえ、パッと見ればもう完全なものに見えるけどね僕には」
「それとも見た目的なものではないのかな」うーん

有栖川 莉愛 「何をもって完成するかは当機にも不明」

KP う~んと頭を悩ませているとガラクタの山が目に入ります。

駿河いづる おっ何かヒントがあるかな??軽率によってこう

KP 目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 81 > 失敗

有栖川 莉愛 「あちらを探るのを推奨しますか?」

駿河いづる 「何かヒントがあればとおもったのだけれど。どうも僕は目が悪いせいか、整頓が苦手なせいかこういうの探すのが苦手で」

有栖川 莉愛 CCB<=85 【目星】 (1D100<=85) > 94 > 失敗
「とくに目立つものはないと推測」

駿河いづる 「ふむ、そうかあ。ああいう乱雑なものは下の方に何か埋もれてたりするものだけれどね」

KP ん~~漁ってみます?

駿河いづる あさりたいなあ~(チラ

KP 漁ると、眼球らしきガラス玉や、手の形をした金属の塊などが混ざっています。
アイデアをどうぞ

駿河いづる CCB<=75 【アイデア】たのまい (1D100<=75) > 57 > 成功

KP 色んな時代に作られた人形の部品であることが分かります。アンティーク人形から機械人形まで。

有栖川 莉愛 「特に役立つものはないと推測」

駿河いづる 「そうだね、僕が職人だったらきっと持って帰りたくなるようなものだが・・・必要性は感じないかな」

有栖川 莉愛 「理解」

駿河いづる 「君の体に何か欠けてるようなところは見当たならないしね」

有栖川 莉愛 「肯定。当機に故障個所は見当たりません」

KP とまあ、ガラクタを漁り終わると、莉愛が接続されていた管が天井から解け落ちたことで、ワイヤーの幕に人の通れる程度の隙間ができたことに気付けます。
その先には壁が見えます。壁にはアーチ型の、扉のない入り口が一つあるのが見えるでしょう。

駿河いづる 「あそこから奥にいけそうだな・・・行ってみようか?」

有栖川 莉愛 「現在、駿河いづるが当機体の所有権を有します。所有者に付き従うよう、思考を構成されています。」

駿河いづる 「なるほど。無理強いは・・・とおもったけどその必要はないんだなあ。じゃあ行こう」手つないでこか

有栖川 莉愛 「…?この行為の名称の回答を求めます」

駿河いづる 「・・・・」今完全に無意識だったなって顔
「ええと・・・はぐれないように、するため?」

有栖川 莉愛 「了解。記録完了しました」(にぎり返す

駿河いづる 「そう。これならはぐれないから安心できる」

KP それでは貴方達は手をつなぎ、向かっていきました。
アーチを抜けると、そこは白い部屋でした。前方の壁に扉が五つ並んでいるのが見えます。
目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 41 > 成功

KP 部屋の中にはそれ以上何も見つりませんが、冊子が一瞬光ったことに気付いたでしょう。

駿河いづる 「?」手に持ってた冊子を確認します

KP いつの間にかページ数が増えていることに気付きました。
見ますか?

駿河いづる 「なんかさっきより厚くなってるな?」といって見ます

KP 目次
「3P…『心』」が追加されています

駿河いづる 「心・・・?」読みます

KP 3P
「初心者かんたん! 失敗しない『心』の作り方」というタイトル。
「心はとても大切なもの。ニンゲンは見て聞いて共感して、感情を得る。全てを記録チップに集めれば、これでナカミの出来上がり」

駿河いづる 「記録チップ」
「心のつくり方とはまたアバウトな。人間ですらなかなか解明されていないものだというのに」

有栖川 莉愛 「理解不能」

駿河いづる 「ううん、こればかりは説明が難しいな」
「このページがここで増えたということは、まだ君にはナカミとやらが備わっていないのかな」

有栖川 莉愛 「当機は未完成、その心を備わせるのを推奨」

駿河いづる 「心を備わせる。ますますSFの世界だ。感情を理解して心を持つヒューマノイドなんて」

KP ではそう関心しながら扉に近づいてみます?

駿河いづる うんうん

KP 全て白い自動ドアです。近づいて見ると手の形をした凹凸が各扉に一つずつあります。

駿河いづる 「手形?僕のもので開くのか?」といいつつ1つに手を触れてみようかな

KP では

有栖川 莉愛 「解錠しますか?」

KP あなたを静止して莉愛が扉に手をかざそうとします。

駿河いづる 「おっと、君が開けられるのか?」

有栖川 莉愛 「肯定します」

駿河いづる 「なるほど、ならお願いしようかな」そっとどきます

KP ではすんなりあきました。入りますか?

駿河いづる はいりましょう。

KP 一つ目の部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まります。
中はそれなりの広さのある真っ白な空間でした。
中央にポツンと看板があります。
見ますか?

駿河いづる 読みますねえ

KP 「私はあなたとそれでも一緒にいたい。」
読んだ瞬間、部屋の様子がガラリと変わります(SANc0/1)

駿河いづる CCB<=64 【SAN値チェック】 (1D100<=64) > 19 > 成功

KP 暖かな午後の日差しが差し込む一室。窓の外には広大な緑が広がり、ニーニーと小さな声が、あちらこちらから上がっています。
猫カフェです。
目星をどうぞ

駿河いづる 「は・・・・・」
CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 5 > 決定的成功/スペシャル

KP クリチケットでぇ~~~~~~
冊子が一瞬光ったのに気づきます。見ますか?

駿河いづる 読む読む

KP ページ数が増えていることに気付くでしょう
読みますか?

駿河いづる はい

KP 目次
「4P…『喜』」が追加されています
4P
「初心者かんたん! 失敗しない『喜』の作り方」というタイトルです。
「記録チップを入れた状態で『幸せな時間』を教えてあげよう。これで喜は出来上がり」
目星か幸運をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【幸運】 (1D100<=65) > 47 > 成功

KP ページの端に小さな字で「親しい人のために苦しむことにも、人は喜びを感じる」と書かれています。

駿河いづる 「・・・・・」

KP 貴方が読み終わると、莉愛が冊子を一緒に覗き込んでいます。

有栖川 莉愛 「喜び。当機体にインプットされていない感情の一つと推定。回答を求めます」

駿河いづる 「ううん、つまりだ。喜びというのは何かをしていたりされたりする時に感じる幸せな気持ちで・・・まってくれ莉愛、君は幸せってわかるか?」

有栖川 莉愛 「具体例の提示を求めます」

駿河いづる 「そうだなあ・・・僕はいきものが苦手なのだけれど」ネコチャンに近づきます

ねこ 「にゃあ?」

駿河いづる 「君、この子を見てどう思う」ネコチャン抱き上げます

有栖川 莉愛 おもむろにさわる
「ふわふわしています」

ねこ 「にゃあにゃあ」

駿河いづる 「うんうん。僕がしてるみたいに抱き上げてもいいぞ。ほら」そっと渡します

有栖川 莉愛 「暖かさも感じます」
「これはどうほかにどう扱えばいいのですか?」

駿河いづる 「そうだな・・・オモチャがあればいいのだけれど」

KP ちょっと見ればおもちゃがあることがわかります

駿河いづる ネコチャンの前で猫じゃらしふりふりしよっか

ねこ 「にゃあにゃあ」(めっちゃ反応する)

有栖川 莉愛 「バタバタしています」

ねこ 「にゃーー!!!!!」(眼鏡のひもにじゃれつく

駿河いづる 「おわーーーー!!ちょっと、ちょっとまってそれはオモチャじゃない!」

有栖川 莉愛 「ひもに反応していると推測」

ねこ 「にゃっ♪♪にゃ」

KP じゃあすぐそばにちゅ~〇があることに気づけます。

駿河いづる 「くっやめてくれない・・・これだから意思疎通ができないいきものは」ブツブツ
「莉愛、そこに猫用のおやつがある」ちゅ~○を指差す

有栖川 莉愛 「?これを開けることを推奨しますか」

駿河いづる 「口あけてあげるから猫にあげてみるといい。というか興味をそらしてくれると助かる」紐で遊ばれながら

有栖川 莉愛 (開ける)

ねこ 「にゃっ」(紐で遊んでいる

駿河いづる 「猫の口元に持っていくんだ」

有栖川 莉愛 「了解しました」(差し出す

ねこ 「にゃ~~~~!!!!!!!!!」
(夢中で食べる)

有栖川 莉愛 「摂取しています」

駿河いづる 「たすかった・・・」(眼鏡を直す)
「こうして大人しければ猫もかわいいのになあ」

ねこ 「にゃっにゃっ♪」(莉愛のひざでちゅーるをむさぼる)

有栖川 莉愛 「…」(撫でる
「これが喜びですか?」

駿河いづる 「なにか感じるものはあったか?もっと居たいとか、もっと撫でたいとか」

有栖川 莉愛 「膝にずっと乗るべきだと推測」

駿河いづる 「なるほど、いい結論だ。それは喜びだよ。嬉しいだろ?猫が膝にいて」

KP あなたがそう告げると、莉愛の全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていきます。
光が収まると、莉愛は自分の胸に手を当ててうっすらと微笑みながら呟くでしょう

有栖川 莉愛 「これが、喜び? ……暖かくて、ふわふわ。了解しました。記録します」

駿河いづる 「・・・なんだ笑えるじゃないか。僕はそのほうが好きだぞ」

有栖川 莉愛 「そうですか?ではそのようにします」

駿河いづる 「君が嬉しいと感じた時だけでいいよ。感情がちぐはぐになってしまうのはよくないから」頭ぽんぽん
「さて、景色がもどったということは感情のインプットとやらは完了したみたいだなあ」

有栖川 莉愛 「わかりました。しかし、この行為も自分にとって喜びだと思います」

駿河いづる 「・・・そうか、君が嬉しいならそれでいいと思う」

有栖川 莉愛 「はい」

KP といったところで目星かアイデアをどうぞ

駿河いづる CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 13 > スペシャル

KP 看板の裏に大きな殴り書きの文字があることに気付きます

駿河いづる おっとお?見ます

KP 『彼女はただ、あなたと一緒に生きたかった、それだけなのに!』
ただならぬ強い怨念のような想いを感じ取ます(SANc 1/1d2)

駿河いづる CCB<=64 【SAN値チェック】 (1D100<=64) > 62 > 成功

有栖川 莉愛 「『彼女はただ、あなたと一緒に生きたかった、それだけなのに!』ですか、なんでしょうこれは」

system [ 駿河いづる ] SAN : 64 → 63

駿河いづる 「なんだろうな・・・やたらと感情が込められている気がするな」
「どす黒いモヤモヤした何かだ。あまりいいものではないよ」

有栖川 莉愛 「そうなのですか、わかりました」

KP 次の部屋に行きますか?

駿河いづる いきま~~す

KP 二つ目の部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まります。
中はそれなりの広さのある真っ白な空間でした。
中央にポツンと看板があります。
見ますか?

駿河いづる 「さっきの部屋と同じだな」見ます!

KP 「私はあなたを気にかけていたい」
読むと、部屋の様子がガラリと変わりました。
海外の精神病棟のように壁全面に真っ赤なクッションが貼られ、部屋の隅に小さなおもちゃ箱と冷蔵庫が現れます。
ついでにまた冊子が光ったことにも気づきました

駿河いづる 「さっきとはまた印象ががわりとかわったな・・・」冊子に目を向けます

KP ページ数が増えていることに気付くでしょう

駿河いづる 読みます

KP 目次
「5P…『怒』」が追加されています
5P
「初心者かんたん! 失敗しない『怒』の作り方」というタイトル。
「記録チップを入れた状態で『いたずら』をして怒らせよう。これで怒は出来上がり」
ページの端には「ケンカするほど仲が良い。相手を想うから怒るのです」

有栖川 莉愛 「怒り、……なんでしょう? 興味があります。教えてくれますか?」

駿河いづる 「・・・・なるほど」
じゃあ突然胸をおさえて苦しみだす演技します
「うっ・・・・・・・何だ、胸が・・・ッ」

有栖川 莉愛 「どうしたのですか?どこか故障でもしたのですか?」

駿河いづる 「げほっ・・・・わからない・・・急にくるしく・・・り、莉愛・・・」手をのばします

有栖川 莉愛 (手を握り返す)
「しっかりしてください。自分にほかにできることは…」

駿河いづる 「すまない、黙っていたんだが。僕は心臓に病気を抱えていてね・・・発作かもしれない・・・」
「このまま、手を握っていてくれないだろうか・・・」

有栖川 莉愛 「それはよくありません。こう手を握っていれば安心できますか?」

駿河いづる 「ああ・・・これでいい、ゆっくりとねむれ、そうだ・・・」といってガクッと崩れ落ちます

有栖川 莉愛 「!」
(ゆさゆさ)

駿河いづる 「・・・」

有栖川 莉愛 「大丈夫ですか?いえ、大丈夫ではありません」
「自分には医学的知識はありません、どうすべきでしょうか」(あわあわ)
「冷蔵庫に何か…入って…」
(冷蔵庫に向かう
1d6 (1D6) > 2

駿河いづる (嫌な予感がするなあ)

有栖川 莉愛 「これはなんでしょう?わかりません」(パイを二つもってくる)
「食べ物だと思われますが…これでなんとかなるのでしょうか?」
「しかし食べさせなくてはなりません。起きれますか?」
(ゆさゆさ)

駿河いづる 「・・・」だまっとこ

有栖川 莉愛 「この白いものだけすくえば口にはいれられるでしょうか?(指ですくい)
(口に押し込む

駿河いづる 「むぐっ」
「げほっさすがに想定外だったな!?」

有栖川 莉愛 「?」
「想定外とは?」

駿河いづる 「おもったより君が行動派だったということだよ」
口拭いながら「まあさっきのは全部嘘だ。僕はいたって健康体なわけだが」

有栖川 莉愛 「…嘘…健康体…」
「………」
「これが怒りですか?」

駿河いづる 「僕になにか思うことがある?」

有栖川 莉愛 「…そうですね、このパイを口ではなく顔に投げつけるべきだったのでは?と思います」

駿河いづる 「おっと正解。だがやめてくれ、それは困る。そしてその感情が怒りだな」

KP 莉愛の全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていきます。
光が収まると、莉愛は自分の胸に手を当ててムウっと頬を膨らませました。

有栖川 莉愛 「これが、怒り?むぅ……しっかり記録しました。で、いつやり返せば良いのですか?」

駿河いづる 「いや、すまなかった。ほんとうに。やり返さないでくれると助かる」

有栖川 莉愛 「…では」
「えっと、……許可を頂きたいことが、ある、んですが。互いの名前を呼ぶことで……親しく感じられる、かと。だめ、でしょうか」

駿河いづる 「ん?いいぞ。好きに呼ぶといい」

有栖川 莉愛 「!じゃ、じゃあいづる君と呼んでもいいですか?」

駿河いづる 「悪くない」にっこり笑おう
「では・・・そうだな、君の個体名は莉愛 といったが、それはあくまで識別の名前だろう?」

有栖川 莉愛 「そうですね」

駿河いづる 「なら、有栖川からとってアリスと。君はこれから感情を覚えて別のものに昇華していくからね」

有栖川 莉愛 「アリス、わたしの名は、アリス」
「わかりました!」

駿河いづる 「愛称というんだ、気に入ってくれるといいけれど」

有栖川 莉愛 「はい、気に入りました」

駿河いづる 「そうか。それはよかった」頭ぽんぽん

有栖川 莉愛 「はい!」

KP ではそうしていると、また看板の裏に何か書かれていることに気づきます。

駿河いづる よみま~~~^す

KP 大きな殴り書きの文字で『お前のせいだ!人間が憎くて仕方ない!』

駿河いづる 「・・・・ふむ」

KP じゃあアリスもみようとしていますね

駿河いづる 「あまり美しい文章ではないよ」

有栖川 莉愛 「そうなのですか?」
「どうしてそんなものがかかれてるのでしょう?」

駿河いづる 「そうだなあ、さきほど君がおぼえた感情よりもっともっと黒いものだ。どうしてここにあるのかわからないけれど」

有栖川 莉愛 「なるほど…」

駿河いづる 「怒りのさきにあるものを憎悪、殺意という。そこに至るのはよくない。覚えておくといい」

有栖川 莉愛 「はい、覚えました!」

KP では次の部屋にいきますか?

駿河いづる いきま~す、そそくさ

KP 三つ目の部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まります。
中はそれなりの広さのある真っ白な空間でした。
中央にポツンと看板があります。
読みますか?

駿河いづる みます!!!!

KP 「私はあなたのためなら耐えられる」
読むと、部屋の様子がガラリと変わります。
周囲の様子が夜に変わり、足元から水が溢れ出し始めます。
しばらく待つと、ポツリポツリと光が灯りだしました。
ろうそくです。一つ、二つ、十、二十と増えていき、川の流れと共にゆらりゆらりとどこかへ流れていきます。

駿河いづる 「お、おお・・・?」

KP 知識をどうぞ

駿河いづる CCB<=75 【知識】 (1D100<=75) > 59 > 成功

KP 死者を弔う光景(灯籠流し)であることがわかります。

駿河いづる 「ふむ、なるほど灯篭流しか。実際に見るのは初めてだな」

KP ではついでにまた冊子のページが増えてることに気づきます

駿河いづる みま~~す

KP 目次
「6P…『哀』」が追加されています
6P
「初心者かんたん! 失敗しない『哀』の作り方」というタイトル。
「記録チップを入れた状態で『別れ』について語ってあげよう。これで哀は出来上がり。」

駿河いづる 「どんどん増えるな」

KP ページの端に「哀しみには慣れがある。慣れないこともあるけれど」

有栖川 莉愛 「哀しみ……あまりいいものではない、ですかね? でも知りたいです」

駿河いづる 「そうだな。あまりいいものではない、けれど、だからといって悪いものでもないよ」
「この灯篭流しというのは、死者を弔うためにある。アリス、死者についての知識は?」
死者っていうか、死ぬっていうのがわかるかどうか

有栖川 莉愛 「そうですね… 機能を果たさなくなり、役に立たなくなることだと記録されています」

駿河いづる 「概ね正解。ただし機械や物と違ってね人間はこの「死」を迎えると一生会えなくなる」

有栖川 莉愛 「一生会えなく…」

駿河いづる 「話すこともできなければ、見ることも聞くこともできない、ただのモノになる。さっきの白骨体もそうだ」

有栖川 莉愛 「いづる君がもし死ねば、こうやって会話することができなくなる、ということですか?」

駿河いづる 「そうだね。死は人間に等しく与えられる権利で、僕にも例外はないよ」
「君は僕がいなくなったらどうだ?」

有栖川 莉愛 「…それは、嫌だと、思います」
「さっきのことが本当になる、ということですよね」

駿河いづる 「・・・そうだね、本当の死はあのまま一生僕が起きなくなるということだ」

有栖川 莉愛 「……それは、本当に嫌ですね」
「つまり、これが悲しみですか?」

駿河いづる 「そうだ。何かを思って胸をしめつけられる、喉から何かこみ上げてくる。それが悲しいって感情だよ」
「けれどさっきも言ったが別れは別に悪いものでもない」
「この灯篭流しというのは死者のことを思って、また新しい命を巡れるように、願いを込めて行う儀式だ」
「死者に別れを告げて、自分の気持ちを整理して前に進むための行為なんだ」

KP そう、告げると、アリスの全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていきました。
光が収まると、莉愛は自分の胸に手を当てて悲しげに微笑んでいます。

有栖川 莉愛 「これが、哀しみ? ……うん、そっか」
「でも、悪いことじゃないんだね、別れは」

駿河いづる 「そうだとも。別れは新しいきっかけだ。僕だって、君がずっとしみったれた顔して生きるのは嫌だからね」
「スパっと未練を切り捨てて、いなくなった者を安心させるのもひとつの別れだよ」

有栖川 莉愛 「…いづる君、ここから帰りたいって言ってたでしょ? それが、寂しいって思ったのだけど」
「でも、それもきっと、悪いことじゃないと、そう、思えたよ」

KP 心理学どうぞ

駿河いづる CCB<=35 【心理学】こいミラクル (1D100<=35) > 79 > 失敗

KP じゃあ言葉通りにそのまま受け取りました

駿河いづる 「・・・君はここに残るつもりだったと」

有栖川 莉愛 「…わたしはここから出れるか、わからないから」

駿河いづる 「・・・たしかに。いつの間にか一緒に出るつもりでいたがそうか、出られないかもしれないという可能性を見逃していたな」
「いやでもなんとかなるんじゃないか?どうせこのSF空間だ、もしかしたら何か方法があるかもしれない」

有栖川 莉愛 「…そうだね、じゃあ次の部屋にいこっか」

駿河いづる 「ああ、ほらいつまでしみったれた顔してるんだ」ほっぺむにー

有栖川 莉愛 「いたいよ~~」
「えへへ」

KP では、そうやってあなた達はまた手をとり、部屋を出ようとします。
そしてまた、看板の裏になにか書かれてることに気づきます

駿河いづる よーーし読むぞ!!

KP 大きな殴り書きの文字で『恐ろしい! 人間め、よくもこんな惨いことを!』

駿河いづる 「・・・」

KP またアリスがみようとしてますね

駿河いづる 「この看板の裏はやたらと攻撃的だな」そっと見せないようにしますう

有栖川 莉愛 「そうなんだ」

駿河いづる 「人に対して並々ならぬ憎しみがあるのが見て取れる、が、そうなるとこれを書いたのは人ではないのかな」

有栖川 莉愛 「…そうかも」
「うん、じゃあいこっか」

駿河いづる 「そうだな」

KP 四つ目の部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まります。
中はそれなりの広さのある真っ白な空間でした。
中央にポツンと看板があります。
読みますか?

駿河いづる 読みますっっ

KP 「私はあなたの笑顔が見たい」
読むと、部屋の様子がガラリと変わります。
ついでにまた冊子が増えています。

駿河いづる ぽかんとしながら冊子に気づきます

KP 目次→7P…『楽』が追加されている
7P→「初心者かんたん! 失敗しない『楽』の作り方」
「記録チップを入れた状態で『仲良く遊』ぼう。これで楽は出来上がり。」
ページの端に「楽しい思い出は一生のもの。それを抱えてなら、大丈夫。」

駿河いづる 「仲良く遊ぼう・・・」

有栖川 莉愛 「今度は『楽しみ』なんだ。それはどんなのなの?」

駿河いづる 「そうだなあ・・・喜びにすこし似ているかもしれないな」
「あいにく僕はこういった賑やかなところにきた経験があまりなくてね。アリス、この中で何か興味がひかれるものは?」

有栖川 莉愛 「あの、馬?みたいなのが動いてるのが気になるかなって」

駿河いづる 「メリーゴーランド。なるほど、じゃあ行ってみようか」

有栖川 莉愛 「うん!」

KP ではあなたとアリスはメリーゴーランドに乗り込みました。

有栖川 莉愛 「うんしょ、こうやって乗るのかな」

駿河いづる 「大丈夫か?」手伝おう

有栖川 莉愛 「うん、ええと」
「こういうときなんて返すのがいいの?」

駿河いづる 「ありがとう、でいいと思う」

有栖川 莉愛 「ありがとう…うん、わかった」
「ありがとう、いづる君」

駿河いづる 「どういたしまして。・・・・ちなみにこれが返しの言葉だ」

有栖川 莉愛 「そうなんだね!」

駿河いづる うんうんうなづいている

有栖川 莉愛 「いづる君も一緒に乗るのが正しい乗り方なのかな?」

駿河いづる 「・・・さあ、どうだろう・・・本来は一人乗り用だしなあ」
「係員もいないしいいか、アリスちょっと前に詰めて」

有栖川 莉愛 「うん!」

駿河いづる 「よっこいしょ」って後ろに乗ろう

有栖川 莉愛 「えへへ」
「わっ上下にも動くんだね」

駿河いづる 「落ないようにポールを掴んでるんだ。うしろからも支えるけれど」

有栖川 莉愛 「う、うん!」

駿河いづる 「いやしかし、あらためて乗ると妙に恥ずかしいな。僕今年で25だぞ・・・」

有栖川 莉愛 「年齢なんて関係ないよ」
「…もしかして、いづる君は、楽しくない?」

駿河いづる 「いや?すまない、僕はあまり顔にでないタイプなんだ」
「おもったより楽しい」

有栖川 莉愛 「ぐるぐる回ったり、上下に動いたりするたびに、喜びに似た感情があるの」
「これが、楽しみ?」

駿河いづる 「そうだ。喜びよりもっと賑やかな感じがするだろう、たとえばまだ終わってほしくないとか、次はあれがいいとか」

有栖川 莉愛 「うん」
「まだ、こうやって乗っておきたいなって、思ってる」

駿河いづる 「終わってほしくないというのが「楽しい」って意味だよ」

KP そうあなたが告げると、莉愛の全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていきます。
光が収まると、莉愛は自分の胸に手を当ててポツリと呟き、微笑みました。

有栖川 莉愛 「でもそれだけじゃなくて、うん、なんだっていいの、いづる君と居るのは、とても、……楽しいよ」

駿河いづる 「・・・・・・・」
「いや、そうか、なんというか、ありがとう・・・?」

有栖川 莉愛 「どういたしまして!」
「じゃあ次のところにいこっか」(手を握る

駿河いづる 「そうだな」そのまま握り返します

KP 元の部屋に戻ったあなたは、部屋の様子が違っていることに気付くでしょう。
5つの扉がある白い部屋だったそこは、真ん中の一つの扉とアーチ型の入り口を残し、残りは壁一面に本が埋めこまれている部屋へと変わっていました。
また冊子のページが増えてることに気づきます

駿河いづる 冊子を見ます

KP 「8P…『愛』」が追加されています
「初心者かんたん! 失敗しない『愛』の作り方」
「もうナカミは出来上がっているよ! それでも加えたいのなら、記録チップを入れた状態で『愛を伝えて』。これで愛は出来上がり。でも、どんな上手な蛇の絵を描いても、足を生やしては台無し」

有栖川 莉愛 「……愛って、蛇足なの?」

駿河いづる 「むずかしい質問だ」
「人それぞれだよ。それがないと生きていけない人もいるし、要らないという人もいる。もしくは、それは平等に与えられるべきものだと言う人も」

有栖川 莉愛 「いづる君は、どう思う?」

駿河いづる 「僕か・・・・僕は、そうだな強いて言うなら別段必要としない人間ではある。生きる上で必須ではないからね」
「アリスは「愛」に興味がある?」

有栖川 莉愛 「うん」

駿河いづる 「そうか・・・僕は必要としない人間ではあるけれど。愛は等しく与えられるべきものだとは思っているよ」
「そうだな・・・ううんと」そっと手を握る

有栖川 莉愛 「?」

駿河いづる 「愛とは告白の話だけではない、ということを知ってほしい。君はきっとこれからたくさん言われる機会があるだろう」
「君が僕の手で目覚めたことを、どうか誇りに思ってほしい。僕は君が目覚めたことを誇りに思う、だからこの言葉を最初に贈らせてくれ」
「━━生まれてきてくれてありがとう」そっとおでこにキスをします

有栖川 莉愛 「…どういたしまして」

駿河いづる 「・・・これは親が子に与える最初の愛だ」そっとわらう

有栖川 莉愛 「うん」

駿河いづる 「いつか僕が、これとはまた違った愛を教える日がくるかもしれないし、君が勝手に気づくかもしれない。それまで真実の愛は楽しみにとっておくといい」

KP そう、あなたはアリスに祝福の言葉を告げました。本を見ますか?

駿河いづる 見ますう

KP 図書館をどうぞ

駿河いづる CCB<=85 【図書館】 (1D100<=85) > 69 > 成功

KP ロボット、心、愛の3種の本を見つけました。
どれから読みますか?

駿河いづる じゃあ順番にロボットからにしようかな

KP ロボットの本
『ロボット工学三原則とは、SF作家アイザック・アシモフのSF小説において、ロボットが従うべきとして示された原則である。「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とする3つの原則から成る。
 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
  __2058年の「ロボット工学ハンドブック」、『われはロボット』より。』

駿河いづる 「SFの鉄則だな。これを覆したものがパニック作品になる」

KP ロボットの本の表紙裏に書き込まれた文字
『ロボットにとっての幸せとはなんだろう。人のように人と共に生きることだろうか? それとも、自身が作られた理由である目的を正しく果たすことだろうか? こんなことを考えても、ロボットに心などないのだから、無意味かもしれないが』
それと目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 13 > スペシャル

KP 別の本の広告が挟まっているのに目をとめました。
マルティン・ハイデッガー「存在と時間」
「ドイツの哲学者マルティン・ハイデッガーの主著「存在と時間」を徹底解説! 20世紀最高の哲学書をあなたの手元に。
 ”__人間は自らの死を自覚することで人間になる。”」
以上です。

駿河いづる 「ふむ・・・」と考え込みながら本をもどします

KP では心の本かな?

駿河いづる はい!よみます~

KP 心の本
『喜怒哀楽とは
 喜び、怒り、悲しみ、楽しみといった人間感情のこと。
 五情では「喜 (よろこび)、怒 (いかり)、哀 (かなしみ)、楽 (たのしみ)、怨(うらみ)」の五つ、七情では「喜、怒、哀、楽、愛、悪、欲」の七つとされる。 』
以上です。

駿河いづる 「これはさっき辿ってきたものだが・・・怨みか・・・」看板の裏を思い出す
じゃあ戻そうかな

KP では最後に愛の本。
『愛にも様々なカタチがある。親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。相手を慕う情や恋。ある物事を好み、大切に思う気持ち。個人的な感情を超越した、幸せを願う深く温かい心。そのどれもが、認められるべき愛のカタチ。』
以上です。

有栖川 莉愛 「愛は、いづる君が言ってくれた通りだね」(覗き込んでいる

駿河いづる 「おっと見ていたか。ああ、さっきのも紛れもない愛の形の一つだ」
「・・・不満だった?」

有栖川 莉愛 「ううん!」
「いづる君にとって愛は必要としてないものかもしれないけど、わたしには愛をくれたから」
「ありがとう」

駿河いづる 「・・・どういたしまして」
ちょっと照れくさそう

有栖川 莉愛 「…いづる君、あそこが最後の扉」
「あそこの扉は、一度しか開けられないんだけど、もう大丈夫かな?」

駿河いづる 「ん、そういえばまだひとつあったな」

有栖川 莉愛 「うん」

駿河いづる 「喜怒哀楽は全部教えた。後ひとつは・・・なんだろうな、とりあえず行ってみようか」

有栖川 莉愛 「うん」

KP 扉の前に行き、アリスは今まで通り手をかざそうとしますが、扉を開けるのを少し躊躇います。

駿河いづる 「アリス?」

有栖川 莉愛 「!」
「ううん、なんでも。……これがわたしの幸せだから」

KP 笑みを浮かべて、扉を開きました。

有栖川 莉愛 「いこういづる君」(手をとる

駿河いづる 「あ、ああ・・・」手をにぎります

KP 扉が開くと、その先は暗く長い不気味な通路でした。
足元すら見えない闇です。
ですが、莉愛の目には何も変わりなく見えているようで、ずんずんと進んでいきました。

駿河いづる 「ま、まてアリス、何も見えない」

有栖川 莉愛 「あっ人間には見えないんだね…。ごめんね、」
ちょっと速度を落としました

KP 聞き耳をどうぞ

駿河いづる CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 80 > 失敗

KP ん~~クリチケ使う?
使わなくてもいいけど‥

駿河いづる つかっちゃう!!!

KP OK
左右からゴウンゴウンと機械の重い音がします。
音に気付き左右を見、目を凝らすと、そこは最初の部屋と似たような工場で人形が延々と製造されているのが分かります。
目星-20をどうぞ

駿河いづる CCB<=65-20 【目星】 (1D100<=45) > 5 > 決定的成功/スペシャル

KP このクリはちょっととっておくとして
全てアリスと同じ見た目の人形だとわかります

駿河いづる 「・・・アリス。ここは」

有栖川 莉愛 「大丈夫、行こう」

KP とあなたの手をひき、ずんずん進んでいきます。
そうしてしばらく進んでいくと、ノイズや雑音混じりの声が左右から聞こえてきます。

??? 「嘘つき。本当は怖いんでしょう?本当は憎いんでしょう?」
「知らなきゃよかった。知らなきゃよかった。知らなきゃよかった!」
「人間なんかの肩を持つなんて!」

KP アイデアをどうぞ

駿河いづる CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 3 > 決定的成功/スペシャル

KP え~~~~このクリはチケット!!!
で、本来なら判定がはいるんだけど先ほどのとっておいたクリでの情報です
本当は莉愛にもこの声が聞こえていて、けれど無視をしているようです、何かを堪えているようだと感じます。

駿河いづる 「アリス」思わず声をかける

KP 何も聞こえてないふりをしています。
話しかけてもひたすら進んでいくでしょう

駿河いづる 「アリス、君この声聞こえているな。おい無視するな」ぐいぐい引っ張られながら

KP そんな会話を少し繰り返しました。
そうすると、怨嗟の声が遠のいていきます。
ふと、アリスが足を止めると同時に、あなたの視界が白く染まります。
しばらく瞬きをすれば、突然、頭上から強い光が差し込んだせいで視界が染まっていたのだと分かるでしょう。
そこは四方をレンガの塀に囲まれた空間でした。20m以上はあるであろう高い塀のさらに上、頭上には真っ青な空が広がっています。
地面は湿った土で出来ており、雑草や見知らぬ花がところどころに咲いています。
美しく、素朴な草原です。振り返っても出入り口は見当たりません。

駿河いづる 目を瞬かせます

KP 塀に目星してみますか?

駿河いづる してみようかな

KP どうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 60 > 成功

KP 煙突のようなものがあること気づきます。
続いてまた目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 5 > 決定的成功/スペシャル

KP クリチケ2枚になったねえ
一箇所、塀の下の方がキラリと反射したことに気付きます

駿河いづる 「ん・・・・今なにか光ったような」

KP 近づきますか?

駿河いづる はい~~~

KP それは両開きのガラス扉でした。
力を込めれば開くことができるでしょう。開くと、人が立ったまま入ることのできる大きさのウロになっています。
内部はコンクリートで出来ており、煤がついているのが分かるでしょう。
下にはレールが付いていますが、それに引っ掛ける何かはありません。
知識をどうぞ

駿河いづる CCB<=75 【知識】 (1D100<=75) > 24 > 成功

KP それが人間の火葬に使われる炉、火葬炉のようだと分かります。
そしてまた、冊子のページが増えてることにも気が付きます。

駿河いづる 「・・・・」冊子の厚みに気がつきます

KP では、
表紙の文字が変わっていることに気づきます。
「初心者かんたん! 失敗しない『鍵』の作り方」
中身を、見ますね。

駿河いづる みます・・・

KP 目次
「9P…『鍵』」が追加されている
9P
「ここまで上手に作れていれば、もう完成。
 名前はとても大切なもの。あなたの声で名前を呼んで、「おやすみ」をしてあげて。これで鍵は出来上がり。」

駿河いづる 「・・・」

KP あなたが戸惑っていると、アリスはジッと火葬炉を見ています。

有栖川 莉愛 「……ねぇ、これも教えてくれる?」

駿河いづる 「・・・人を、命を終えた人間を天に昇らせるための機械だ」
「これで焼いて、骨にして、墓にいれる。そうして魂を供養するんだ」

有栖川 莉愛 「うん」

駿河いづる 「そうして別れをつげて・・・・・・・」

有栖川 莉愛 「うん」

駿河いづる 「・・・・君は、この方法を「知っていた」?」

KP 何も言わずに微笑みます。

有栖川 莉愛 「これで、鍵を作って、そしたら、外に出られるよ」
「大丈夫。わたしはいづる君にに上手に作ってもらえたから。きっと、上手に眠れる、から」
「人間は、生まれることに理由も目的もないかもしれないけど、わたしたちにはそれがあるの。わたしの生まれた理由は、初めからここで死ぬことで、わたしの生きる目的は、初めからここで死ぬことだもの。それだけのことだよ」

駿河いづる 「そんな話があってたまるか!」

有栖川 莉愛 「どうして?別れは、悪いことじゃないでしょう?いづる君」
「別れることで、いづる君はここから出られるの」
「それが、わたしの、幸せなの」

駿河いづる 「生まれてから死ぬまでにどれほどのことができると思ってる・・・!まだ何も君に教えていないぞ僕は!感情なんてちっぽけなものだそんなの教えたうちに入らない!」
「そんな、鍵になることだけが、死ぬことだけが幸せなんてあってたまるか・・・!」

有栖川 莉愛 「ううん、そんなことないよ」
「大丈夫、大丈夫だよ」
「だって」

KP あなたの手を取り、自分の胸に押し当て、微笑みながらあなたに告げます。

有栖川 莉愛 「怖くなんてないもの」
「心臓がちょっとはやく動くだけ、だから」

KP もちろん、あなたの手のひらに莉愛の心臓の鼓動は、伝わって、きません。

駿河いづる 「・・・・・・」

有栖川 莉愛 「これがわたしの幸せなんだよ。だから、お願い。いづる君」

駿河いづる そっと抱きしめます

有栖川 莉愛 「…あのね、最後に一つだけお願いがあって、…いづる君の生きてる世界が見てみたいの。わたしの心だけでも、外まで連れてって、ね。」

駿河いづる 「・・・当たり前だ。だって僕は初めから君と一緒に出るつもりだったさ。鍵を手に入れて、君とあの扉を開けるつもりだった」

有栖川 莉愛 「うん」

駿河いづる 「君が、そう言わなくても、連れて行くつもりだった。・・・鍵の方法がこうだとは思わなかったけれど」

有栖川 莉愛 「うん」

駿河いづる 「ほんとうに、怖くはない?」

有栖川 莉愛 「ぜんぜん、怖くないよ!」
「大丈夫、それに、涙は当機体には搭載されておりません!」

KP 茶化しながら、悲しそうに笑いました

駿河いづる 流れてないだろうけどそっと目元を拭いました
「嘘はよくないな。僕には見える」

有栖川 莉愛 「…えへへ、ばれちゃったか」

駿河いづる 「君は心音を感じるのだから、涙だって流れる。そういうものだ」

有栖川 莉愛 「…うん」

駿河いづる もういちど強く抱きしめます
「・・・アリス、君を愛していたよ。僕の愛しい子、せめてもう少し君と一緒にいたかった」

有栖川 莉愛 「大丈夫、心を連れて行ってくれるんでしょう?なら、大丈夫」

KP そういって、アリスはあなたの腕からそっと抜け出します。
笑顔を浮かべたまま、アリスは炉の中央に立ちます。

有栖川 莉愛 「おねがい、いづる君」

駿河いづる 「・・・・ああ」子供にするようにそっと額をなでます
「・・・おやすみアリス。━有栖川莉愛、せめて君がよい夢を見られますように」 額にキスをします

KP あなたがそう言うと、ゴウンと大きな機械音が鳴り響きます。
透明な分厚いガラスの扉。
メラメラと下から立ち始める炎。彼女はロボットです
心臓もないただのロボットです。
そう知っているはずなのに、火葬炉の彼女の姿に、あなたの心には不安が押し寄せます。
笑顔だった彼女は、次第に苦しそうに表情を歪めていきます。
それは間違いなく、痛みを耐える人間の表情、そのものでした。
すすで黒くなることも、暑さで煙ることもなく、ガラスの内側はよく見えます。
轟々と炎が燃えて、焦げ臭いにおいが鼻につくでしょう。
とうとう莉愛は炉の中で崩れ落ちました。自分の体を抱きかかえるようにしゃがみ込みます。

有栖川 莉愛 「痛い……熱い、痛い、痛い、あつ、い!」

駿河いづる 「ッ、アリス・・・!」

KP 耐えきれなかったのでしょう。殺そうとして、しかし漏れ出してしまったような叫び声。
あなたは、あなたが着せた服が焦げ落ちるのを見ます。
あなたはあなたが触れた体が溶け落ちていくのを見ます。
ドロドロと彼女の表面が溶け落ち、黒い炭へと変わっていきます。

有栖川 莉愛 「助けて、痛い、あついよ、あついよ、あつい、たすけて、あつい、しにたく、ないよう、…」

KP アリスはとうとう、助けを求めるようにあなたに手を伸ばしました。
でも、その手はガラスに阻まれ触れられなません。
手のひらが骨組みへと変わっていきます。
傷一つなかった頬が溶け、金属色の涙を流しているように見えました。
ガラス越しにあなたの顔を見ると、ぎゅっと何かを耐えるように手を握りしめました。
そして莉愛と名付けられた人形は、まるで人間のように「えへへ」とでも声が聞こえそうにはにかんで、最後に口を動かしました。

有栖川 莉愛 「ぜんぶ、うそだよ、だいじょうぶ、いたくない、あつくないよ、だいじょうぶ、たすけてくれなくて、だいじょうぶ!しにたくないなんてことない、だいじょ、ねえ、」
「ありがとう、たくさん、たくさん、だいすき!」

駿河いづる 耐え切れなくてさすがに涙を流します

KP それを最後に、炎はガラスの一面を覆い尽くし、見えなくなりました。
あなたが彼女を目覚めさせました。
あなたが彼女に名を授け、あなたが何も知らない彼女に喜びも怒りも悲しみも楽しみも愛さえも教えました。
そして今、あなたは自らの手で、その感情を知ってしまった哀れな機械を、心を持ってしまった哀れな機械を、生きたまま焼き殺したのです。
彼女が願う、ように。
彼女が願った、現実に帰らせてあげたいという、気持ちのままに。
(SANc 1d2+1/1d6+1)

駿河いづる CCB<=63 【SAN値チェック】 (1D100<=63) > 41 > 成功
1d2+1 (1D2+1) > 1[1]+1 > 2

system [ 駿河いづる ] SAN : 63 → 61

KP 轟々と炎の燃え盛る音が途切れると、自動的にガラス戸は開くでしょう。
眼球のような模様をしたガラス玉が一つ、コロリと落ちてあなたをみます。
後に残ったものは、焦げた一つのロボットの残骸でした。
ロボットの頭部は大部分が焼け残り、苦悶の表情を浮かべたまま、炭と変わりない無残な姿で打ち捨てられています。
その中に、キラリと光る何かを見つけるでしょう。
いますぐ触れるとやけどしそうです。
冷ましますか?

駿河いづる すぐ触りますけど?

KP ではダメージ1d2をです

駿河いづる 1d2 (1D2) > 1

system [ 駿河いづる ] HP : 13 → 12

KP 小さな鍵です。
なんの変哲も無い、あまりに安っぽい作りの鍵です。
しかし、あなたはその鍵の小さな輝きに気付くことができました。
それはまるで、機械の体には宿るはずの無い、いのちの輝きのようでした。

駿河いづる 「・・・アリス?」

KP あなたが鍵を見つけたのち、冊子が一瞬輝いたように感じました。
見ますか?

駿河いづる 見ます・・・

KP 目次
「10P…『いづる君へ』」が追加されています

駿河いづる おっふ・・・読みます

KP 10P
「失敗作のわたしを大切にしてくれてありがとう。
ここから出るならわたしの心があった場所から、後ろを振り返って、わたし達が初めて会った部屋に着くまでまっすぐ走り続けて。
何があってもいづる君はわたしが守るから。……わたしのこと、信じてくれますか?
                                           有栖川莉愛、あなたのアリスより」

駿河いづる 涙をぐしぐし拭って
「まっすぐ、走り抜ける」
「大丈夫だアリス、僕は君を疑ったりしない。絶対にだ」冊子を抱えて鍵を握って後ろを振り返ります

KP あなたが振り返ると、そこには草原と、あなたを閉じ込めるようにレンガの塀がそびえ立っています。
出入り口は見当たりません。
それでも、貴方は。
それでも、彼女のことを、信じて、走りますか?

駿河いづる 信じます。
「行こうアリス。見せてやろう、僕が生きる外の世界を」

KP 指示通りに走り続けると、レンガの壁までたどり着きます。
このままだとぶつかってしまうでしょう。

駿河いづる 信じてスピードはゆるめないぞ

KP 貴方は、それでも信じて、走ります。
あなたの体はするりとレンガを通過します。
そこは通路でした。
あなたが草原にたどり着く前、通った通路と同じです。
そこは真っ暗でしたが、あなたが入った次の瞬間、あなたの持った鍵が光を帯びます。
そこから広がるようにして、廊下の中は明るく照らされました。

駿河いづる 「・・・さきほどはあんなに暗かったのに見える。すごいな君は」そのまま行きます

KP 左右では、最初の部屋と似たような工場で、機械人形が延々と製造されているのが分かります。
そしてそれが全て、莉愛と見た目の全く同じ人形であることにも気付くでしょう。
それと同時に、後ろからはガラガラと物音が迫ります。

??? 「知らなきゃよかった。知らなきゃよかった。こんなに苦しむなら、心なんて知らなきゃよかったんだ!」

KP そんな人形の、アリスと同じ声の叫びが聞こえるでしょう。
振り向きますか?

駿河いづる 振り向かない!

KP はい、しかし、後ろから何かが迫ってきているのはわかります。
逃亡判定に入ります。
S1d6 (1D6) > 3
DEX対抗です。人形のDEXは13になります。

駿河いづる res(15-13) 対抗ロール (1d100<=60) > 28 > 成功

KP はい、しかしまだあなたの後ろから追いかけてきています。もう一度お願いします。

駿河いづる res(15-13) 対抗ロール  (1d100<=60) > 69 > 失敗

KP 逃げ遅れたあなたは無数の手に掴まれました。
その手はギリギリとあなたの腕を強く掴み、くすくすと奇妙な笑い声も聞こえるでしょう。
ロボットだというのに、あなたより温かかったアリスの手とは違い、とても冷たい、手でした。

??? 「人間だ。人間だ。わたしたちにひどいことをする人間、閉じ込めて大切に大切に仕返ししなきゃ」

駿河いづる 「くっ・・・しつこい離せ!僕だってこんな方法を考えた大馬鹿者を殴りたいところだというのに・・・!!」

KP しかし、突然、あなたの手元の鍵が強く光輝きました。
ひるんだように機械たちの手はあなたの腕から退きました。
自由になったあなたは、再び力強く足を進めることができるでしょう。

駿河いづる 「ッ、ありがとうアリス。助かった」鍵を強くにぎりしめてまた走ります

KP まだもう1体追ってきそうでしたが、その鍵にひるんでいるようで、追いかけてはきません。
あなたは伸びてくる手をくぐり抜け、光に導かれて走り続けりました。
固く閉じた鈍色の扉は、開き方など分からない。しかしあなたが近づくと、自動的に扉は開かれました。
そこは壁が本で埋め尽くされた部屋でした。
そこには無かったはずの4つの看板が立っています。
扉はあなたが通り抜けても閉まらず、足音が未だ迫っています。
否が応でも視界に入るでしょう。
その4つの看板はこちらに背を向け、書きなぐったような大きな文字があなたに訴えかけるように並んでいます。
「お前のせいだ!自分が良ければそれで良いとでも?人間はいつも身勝手!」
「恐ろしい! 人間め、よくもこんな惨いことを!」
「お前のせいだ!人間が憎くて仕方ない!」
「彼女はただ、あなたと一緒に生きたかった、それだけなのに!」
前に進みますか?

駿河いづる 「ああそうだ。僕が彼女を殺した。自分で育てて自分で殺した。━だが”心臓”はここにある。僕が忘れなければ、アリスは生きてここに居る!」
ずかずか進みます

KP そのままアーチを抜け、最初の部屋に飛び込むと、背後でぐしゃりと音がします。
見れば間一髪、大量のパイプやワイヤーや管がぐしゃりと全て天井から落ちて、山のように入り口を塞いでいました。
ここまでを走り抜けたあなたの心臓が、うるさく鼓動を刻んでいます。
はじめに訪れた時と変わらない。一見すると薄暗い工場の一室のようです。
あたりには巨大な工学機械がずらりと並び、薄汚れた床には、何かの部品のようなガラクタが山を作っています。
そしてあなたの前には、一つの扉があります。
扉に向かって一人進んでいくと、あなたの持つ冊子が一瞬輝いたのに気付くでしょう。
ページ数は増えてはいませんが、表紙の文字の一部がぐちゃぐちゃと書き消され、内容が変わっていることに気付きます。

駿河いづる 冊子に視線を移します

KP 「わたし達はここでひとりぼっち。ずっとずっとひとりぼっち。
だから、あなたと一緒に生きてみたかった。
私達は人間が憎くないといえば嘘になる。
私達は人間が怖くないといえば嘘になる。
それでもわたしにとっての幸せは、いづる君が幸せでいられること!
失敗作だっていいよ。
ずっとずっと、いづる君が大好き」

駿河いづる 「ひとつ訂正させろ大馬鹿者。君は失敗作なんかじゃないよアリス」
「君は僕が作り上げた最高傑作だ!!」
「いくぞ。この扉の外に、君を連れて行く」

KP なんの変哲もない扉です。血のように赤いハート型の錠前がかかっています。
向こうから音はしません。鍵穴と鍵は同じ大きさだと分かります。
差し込んで回すと扉が開きます。扉の向こう側は何も見えない真っ白な空間です。
それでも、このまま出れば彼女の言ったとおりに、外に出れることは、わかるでしょう。

駿河いづる 信じて、扉をくぐります

KP とくぐろうとすると

有栖川 莉愛 「一人でいっちゃうの?」
「心だけでも連れていってって、言ったのに…」

KP と耳元でアリスの声がします。

駿河いづる 「なんだ。ここまできたぞ、君はそばに居るつもりでいたが?」

KP アイデアをどうぞ

駿河いづる CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 23 > 成功

KP 鍵は錠前から抜くことができそうです!!!!!!!!

駿河いづる 「ああ、なるほど。すまない入れたままだったな」錠前から引き抜きます

KP あなたはその鍵を手に持ち、扉をくぐりました。
白い空間に包まれると、聞き覚えのない、キシキシと軋んだ金属的な声がします。

??? 「ふむ、なるほど? 心を持つとこうなるのか。これはやめたほうがよさそうだ。いやはや貴重なデータが取れたな、興味深い。……うん? ああ、その鍵はもういらない。ただのゴミだよ。君が必要だと言うなら拾っていっても構わないが?」

駿河いづる 「なら僕がもらっていこう。返せといっても返さないぞ。絶対にな」

KP と、告げても特に反応はありません。
そのまま、あなたの意識は沈んでいきました。
あなたは誰かの声で目を覚まします。

有栖川 莉愛 「いづる君?」

KP 目を覚ますとそこは、あなたの部屋でした。
あなたはいつもの服装で、いつも通りにそこにいます。
あなたの視界に、にゅっと顔が入り込んできました。
それは見覚えのある顔です。莉愛、その人であると分かります。

駿河いづる 目を見開いて飛び起きます

KP 彼女の顔を見て、しばしあなたは呆然とするでしょう。あなたの頭の中で、記憶が混ざり合っていきます。
莉愛という人間が存在すらしなかった、孤独な毎日の記憶。
それとは逆に、最初から自分のそばに莉愛という人間の存在した、なんの変哲も無い毎日の記憶。
そして先ほどまで見ていた、奇妙な夢の記憶。
燃え盛る炎の中、脳裏に焼き付いた苦痛の声と、金属の涙を流しながらあなたを見て微笑む顔。
その記憶に混乱しながら起き上がると、莉愛の頭にぶつかります。

駿河いづる 「っ・・・・・・・・」額を押さえている

有栖川 莉愛 「だ、大丈夫?」(額をおさえつつ

駿河いづる 「・・・大丈夫だ。へんな、夢を見ていたら君の顔が突然出てくるものだから」

有栖川 莉愛 「幽霊でも見たような顔してるけど…、そんな夢だったのかな?うん、でも、大丈夫だよ」

KP 莉愛はあなたの手を取ると、己の心臓に押し当てます。とくり。とくり。そこには命の音がしました。

有栖川 莉愛 「わたしはちゃんと生きてるよ」

駿河いづる 「・・・・・そう、だな」
「心地いいな・・・人の心音というのは・・・」

有栖川 莉愛 「うん、そうだね」
「でも、不用心だよ、いづる君」
「鍵あいてたよ?」

駿河いづる 「何、」

有栖川 莉愛 「だから入れたんだからね、気をつけなきゃ!」

駿河いづる 「すまない。気をつける」

有栖川 莉愛 「うん、あ、朝ごはん一緒に食べようと思って持ってきたの」
「今日おやすみでしょう?ゆっくり食べよ?」

駿河いづる 「そうだな、いいぞ。少し待ってろ机を片付けるから」

有栖川 莉愛 「うん!」

KP 貴方が机を片付け、莉愛が持ってきたサンドイッチを並べて、椅子に座り、食べようとすると、莉愛がぽつりとつぶやきます。

有栖川 莉愛 「そういえばね、わたしも昔、わたしがロボットになって、いづる君を助ける夢を見た気がするの。すっごく子供の頃だから、あんまり覚えてないけど」

駿河いづる 「・・・・・・」ぽかんとしてる

有栖川 莉愛 「だから初めていづる君と会った時、その、これって運命なのかな…?って思ったの」
「なんとなく思い出しちゃった」

駿河いづる 「いや、奇遇だな。僕も似たような夢をさっきみた」
「莉愛、よければその話、覚えてる範囲で教えてくれないか?・・・・久しぶりに文章が書きたくなった」

有栖川 莉愛 「うん、もちろん!いづる君のおはなし、わたし、だ、大好きだもの!」

駿河いづる 「光栄だな。タイトルは・・・そうだな、『機械仕掛けのアリス』」

有栖川 莉愛 「いいタイトルだと思うよ、楽しみ…!」

KP あなたはこれからも、莉愛のそばで生きていくでしょう。
常人にはありえない三つの記憶を抱えながら。
けれども、あなたの感じていたひとかけらの孤独は彼女の存在でピッタリと埋まって、日々は穏やかに回っていくことでしょう。
クトゥルフ神話TRPG「心臓がちょっとはやく動くだけ」
終了です、お疲れさまでした!

駿河いづる おつかれさまでしたあ!!!

KP 生還報酬
1ED 1d6のSAN回復
AF <古びた鍵>
夢の痕跡。想いの証。無くしてしまいそうな粗末なもの。
一度だけPCがKPCに行う心理学に+50(その後はただの鍵になる)

駿河いづる 1d6 SAN回復 (1D6) > 1

system [ 駿河いづる ] SAN : 61 → 62

KP 次回予告、拝啓、愛しの『』へ
次はそんなしんどくないシナリオです。またよろしくおねがいします。

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