ちょっとだけ秘密

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KP クトゥルフ神話TRPG「ちょっとだけ秘密」

今日は次の小説の舞台の資料集めをしたいので付き合ってほしい、と莉愛に誘われ一緒に水族館に行く日です。
太陽サンサン、アニメかなにかの順調な滑りだしが如くのいい天気です。
数日前に取り決めた待ち合わせ時間を確認します。
そろそろ支度をして出たほうがいいくらいの時間でしょう。
なんとここで音信不通になったり出先の交通機関なり建物なりが被害を受けたりはしません。
しないのですが、目星やアイデアが振りたければ振れます。
どうぞ~

駿河いづる じゃあアイデアふっちゃおうかな
CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 49 > 成功

KP 天気予報を見ると、これだけいい天気ですが急に天気が崩れる可能性があるようです。
にわか雨が降ることもあるかもしれません。雨具をしっかり持っていくことができます。

駿河いづる 「折りたたみ傘は持っておいて損はなさそうだな」カバンに入れていこう

KP あなたが折り畳み傘を持ち、外を出ようとすると、ちょうど莉愛も玄関から出るところでした。

有栖川 莉愛 「あっいづる君!」
「今日はよろしくね」

駿河いづる 「ああ、おはよう莉緒。今から迎えに行こうと思っていた」

有栖川 莉愛 「ぴったし、よかった!楽しみ!」

駿河いづる 「そうだな」

KP そんなこんなで貴方達は水族館へと足を進めたのでした。
移動中、公園に差し掛かります。
ハトがくるっぽと歩き、子どもたちが遊んでいるような、ごくごく平和な公園です。
相変わらずいい天気の中、噴水から出る水しぶきの煌めきに思わず目を細めるかもしれません。
その時、あなたの携帯が鳴りました。電話のようです。

駿河いづる 誰からかな~~~

有栖川 莉愛 「あ、電話…?邪魔しないように公園で待ってるね」

KP 常連さんですね

駿河いづる じゃあ「すぐ終わるよ」といって出ます。

常連 「あ、店長クン?今日は店開けないの?」

駿河いづる 「店ですか?本日は所要によりお休みですって張り紙しましたよ」

常連 「あれ~まじ~?まじだごめんごめん、じゃ」

KP と電話は切られました。

駿河いづる 「・・・せっかちな人だ」

KP さて莉愛の元に戻ろうとしたところで、声をかけられます。

「すいません」

駿河いづる 「はい?」声かけられた方をみます

KP そちらを見れば随分と美形な男が立っていました。
人目を引く容姿ですが、彼自体はどこか人間をしっかりと見ていないような印象を受けるかもしれません。

「最近変わった本を手に入れられませんでしたか」

KP 思い返してみても、特に 心当たりはありません。

駿河いづる 「変わった本を。いえ、僕はとくに・・・」

「おや……そうでしたか。少し位置の把握がずれてしまったようですね」
「大したことのない内容です。どうやら元の持ち主の手から離れてしまったようなので、少し探してみたまで……見つけた場合も好きに扱ってくれて構いません」
「それでは。突然お声かけすみませんでした」

駿河いづる 「はあ、いえ・・・」

KP 声をかけてきた時と同様、男は静かに去っていきます。

駿河いづる 「何だったんだ」首をひねって莉愛ちゃん探します

KP さて、あなたが莉愛を呼び戻そうと、公園のほうを見ると……。
ものすごい光景が目に入ってきました。
くるっぽ。くるっぽ。くるっぽっぽっぽっぽっぽ。 …………めっっっっっっっっちゃハトが増えています。
そしてそれらに莉愛が囲まれているし、むしろ乗られている…!のでした。

有栖川 莉愛 「わー」

駿河いづる 「り、莉愛」あわててそっちいきます

有栖川 莉愛 「なんかすごく鳩が集まってきちゃった」

駿河いづる 「何をやっているんだ。ああもう」手でハトを追っ払います

KP ばさばさ…!ばさばさ…!と去っていきました。

有栖川 莉愛 「あはは、びっくりした」

駿河いづる 「つつかれたりはしていないか?」髪とかなおそう

有栖川 莉愛 「うん、全然」
「わたしのことを友達とか思っちゃったのかな、不思議」
「ほんとに囲まれて乗られてるだけだったの」

駿河いづる 「ハトが人間に友情を感じるものなのか・・・?大方香水の香りが餌に思えたんだろう」

有栖川 莉愛 「ん-そうだよね」

駿河いづる 「まあ怪我をしていないなら別にいいけれど」

有栖川 莉愛 「うん、全然大丈夫!髪ありがと」

駿河いづる 「どういたしまして」

有栖川 莉愛 「じゃあ水族館むかおっか」

駿河いづる 「そうだな。行こうか」

KP さて、水族館につきました。

有栖川 莉愛 「水族館きたの、考えてみたら久しぶりかもしれない、楽しみ」

駿河いづる 「僕も十年ぶりくらいだろうか」うーんってしてる

有栖川 莉愛 「アクアゲート?っていうんだっけ、こういうの。上にも魚がいるの、なんだか不思議」

駿河いづる 「そうだなあ、海に溺れるというのはこういうことを言うのかもしれない」

有栖川 莉愛 「溺、溺れる…!確かに…!」

駿河いづる 「どうした?・・・僕何か変なことでも言ったか?」

有栖川 莉愛 「ううん、ちょっと予想外の表現方法で、びっくりしちゃっただけ」
「でも次の小説のネタに使えそう、うんうん」

駿河いづる 「・・・そうか。ああそういえば資料集めも兼ねていたな、行こうか。見たいところ全部回っていこう」

有栖川 莉愛 「うん」
「ま、まだ水族館を舞台としか決まってないんだけど…とりあえずがんばって資料集めるつもり」

KP なんと、次は恋愛の小説のようです。伝えられないようですが。

駿河いづる 「つぎはどんな話を書こうとしているんだ?」

有栖川 莉愛 「あの~~えっと、その、た、担当さんがね!れ、恋愛ものに挑戦してみないかってね、言われてね!?」
「じゃあちょっと挑戦してみようかなってね!?思ってね!?」

駿河いづる 「へえ。君が恋愛小説を」
「なら、そういう雰囲気が出そうなところを見て回るのもいいんじゃないかな」

有栖川 莉愛 「う、うんっ!」
「とりあえず水族館みて回って、写真もとりたいな!」(あわあわしながら手をとる

駿河いづる 目をぱちくりさせて「・・・・ああ、そうだな」手を見てます

有栖川 莉愛 「?どうかした?」

駿河いづる 「いや。何でもないよ」手を握り返しました

KP 貴方達は手を繋ぎながら、ゆっくりと水族館をめぐっていきます
アクアゲートの中を優雅そうに泳ぐ多数の魚。
特別展示のたくさんのクラゲたち。
大きなマンボウ。鮫。
ぺちぺちと歩いたり、水の中に入ったり泳ぐペンギン。
特に動かないチンアナゴ。
少し薄暗く、青に照らされた館内は、なんとなく落ち着くところでもあるでしょう。
そんな感じで、一旦椅子に座ることにしました。

有栖川 莉愛 「静かな感じで好きだなって…楽しいなあ」

駿河いづる 「そうだな、人は多いが皆見るのに集中して話さないからおもったより静かだ」

有栖川 莉愛 「ね」
「小説の資料探しとか関係なくまたきたいな~、別の水族館も雰囲気違っていいのかな」

駿河いづる 「敷地の広さによるだろうが、アトラクションみたいなものがあるというのを聞いたことがあるな」

有栖川 莉愛 「そうなの?魚を見るだけじゃないんだね…」(関心している)

駿河いづる 「触れ合えるところもあるんだろう、水族館も一応は研究施設も兼ねているから色んなことを試しているんだろうな」

有栖川 莉愛 「なるほど…!」

駿河いづる 「また機会があったら行ってみるのもいいな」

有栖川 莉愛 「う、うん!行きたい!」
「いづる君とお出かけするの、楽しいから」

駿河いづる 「・・・そうか。僕は結構つまらない人間だと言われるけれど君はいつもそう言ってくれるな」

有栖川 莉愛 「全然つまらなくないよ、いづる君はわたしの大事な、…幼馴染だもん。一緒にいて、うれしいし、安心するよ」

駿河いづる 「そうか、それは光栄だな。僕も君相手だと気が楽だ」

有栖川 莉愛 「えへ、よかった」
「あ、ごめんちょっと……」

KP 莉愛が少し言いにくそうにしています。
お手洗いに視線を向けているので用はすぐにわかるでしょう。

駿河いづる 「ああ。いいよここで待ってる」

有栖川 莉愛 「うん、ごめんね、ありがとう!」

KP と言って駆けていきました。
莉愛が席を外し、気付きます。鞄が置いたままです。そこから本が覗いているのが見えます。
見ますか?

駿河いづる 置き引きにあわないように引き寄せるついでにそっと・・・目に入っちゃうな~~

KP 売られていることを書店で見たことがある普通の本です。と、いうか最近最近あなたの家にきた莉愛が買っていった本です。
なんと!中身も確認できる。

駿河いづる なんと!パラ読みしちゃお

KP 中身はフツ~~の本です!が
栞のようなカード3枚がはさまれています
みますか?

駿河いづる なんだろ、そっと抜いてみる

KP それぞれ、
・動物に好かれるおまじない!
1日動物と友達になれるよ!
大きい動物ほど効きにくいから気を付けてね!

・魚をたくさん見つけるおまじない!
エサを準備して2分間歌を歌おう!
その地域の魚が寄ってくるよ!淡水でも海水でも大丈夫!

・天気を変えるおまじない!
歌を歌うことで決まった場所の天気を少しの時間変えられるよ!
天気をものすごく変えようとするほど時間や根気が必要になるから注意!!
と、いったことが書かれています。

駿河いづる (まあ女の子だしこういうこともまだ信じているんだろうなあ)って顔してます そっと本に戻す

KP ではしばらくして。

有栖川 莉愛 「ただいま、ごめんね混んでて」

駿河いづる 「おかえり。ほら鞄、忘れていたぞ」

有栖川 莉愛 「あっごめんね!ありがとう」

KP さて。
話していると、仲いいね~みたいな視線が周囲から向けられた気がします。
生暖かい目に気恥ずかしくなるかもしれませんが、それはさておき……聞き耳が振りたければ振れます。

駿河いづる ふってみよ
CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 54 > 成功

KP 少し離れたところで話している女性の声が聞こえます。
女性というよりは幼い、学生に思えるくらいの容姿です。

女子1 「おまじないカード買っちゃった!」

女子2 「えーどんなのだった?」

女子1 「ペットがケガした時治りやすくなるおまじないだって!」

女子2 「へー。色々あるんだね」

女子1 「まあおまじないだから効くかわからないけどね~」

KP そんな会話です。なお、話を直接聞くには位置が遠く、本当にそんな噂が聞こえた程度です。

駿河いづる 「おまじないカード」

有栖川 莉愛 「おまじないカード?」

駿河いづる 「いや、先ほど向こうで何やら聞こえてな。・・・そういえばたまに店にくる高校生もそんな話をしていたようなしていないような」白々しく

有栖川 莉愛 「あっそういえば、このまえいづる君の店で買った本にカードがついてたんだよね」

駿河いづる 「へえ。そんなものが?」

有栖川 莉愛 「うん」
「本のおまけかな~って思ってたんだけど、ほんと全然関係なかったからなんだろうな~って思いながらしおりにしてるの」

駿河いづる 「僕の店のはだいたい中古だから、もしかしたら売主の忘れ物かもしれないなあ」

有栖川 莉愛 「あ~そうかも!」
「あっ、それでね、そのおまじないカードの内容、1枚動物に好かれるおまじないでね、さっきちょっとやってみたんだ」
「そしたら鳩が集まってきてびっくりしちゃった、偶然だと思うんだけど」

駿河いづる 「・・・・・・・なるほど」

有栖川 莉愛 「うん、びっくりしちゃった。おまじないはおまじないだし、ほんとに偶然だと思うんだけどね」

駿河いづる 「まあ僕はあまり占いやまじないの類は信じないけれど、偶然に偶然が重なってその通りになったように見える時もあるからなあ」
「ほかにもあるなら試してみるといいんじゃないか?信じるなら」

有栖川 莉愛 「うーん、じゃあちょっとやってみようかな、いづる君はそこで座ってみてて!」

KP といって水槽の前にいきました。

駿河いづる おとなしく腕組んで座ってよ

KP 魚と触れ合える水槽のようです。
餌をもらい、口をちょっと動かしてることがわかるでしょう。

駿河いづる (餌を用意して2分間歌うだったか)

KP すると。
莉愛のもとに、魚が集まってきました。
餌がほしいのか、はたまた本当におまじないの効果なのか。
わかりませんが、ぐるぐるとまわったり、飛んだり、ものすごいことになっています。

駿河いづる 「すごいな・・・」

こども1 「わーーーすごい!ぼくもあれやるー」

こども2 「わたしもー!」

KP 莉愛はさすがに気まずくなったのか、そそくさとあなたのもとへ帰ってきました。

有栖川 莉愛 「わ、わわびっくりした!お腹すいてたのかな…?」

駿河いづる 「おかえり。見てたけど随分すごいことになっていたな」

有栖川 莉愛 「うん…!びっくりした。初体験でちょっと楽しかったけど」

駿河いづる 「いいんじゃないか?住処に帰ってきて喜ばれる人魚姫みたいだったぞ」

有栖川 莉愛 「そそそそうかな!えへへっ」

駿河いづる 「まあそのおまじないカードというのもあながち悪いものではなさそうじゃないか?」

有栖川 莉愛 「……うん」
「あっ、いろいろしてたらもういい時間かあ…。売店だけよっていいかな?」

駿河いづる 「もちろん」

有栖川 莉愛 「ありがとう」

KP そんなわけで、水族館の売店までやってきました。
キーホルダーにぬいぐるみにお菓子、いろいろあります。

有栖川 莉愛 「やっぱりぬいぐるみがいっぱいあるんだね~。かわいい!どれ買おうかなあ」

駿河いづる 「最近はこんな、抱えきれそうにない大きなものまで置いてあるのか・・・」

有栖川 莉愛 「ね!かわいい…けどさすがにこれは持ってかえれないしなあ」
「あ、でもこのサイズは送ってもらうのかな?」

駿河いづる 「そうだな、カウンターで郵送サービスをしているようだけれど。欲しいのか?」

有栖川 莉愛 「ちょ、ちょっとだけ…」
「あっやっぱりこの歳になってぬ、ぬいぐるみとか変かなあ」
「しかもこんなに大きいの」

駿河いづる 「そんなことはないだろう。欲しいものに年齢は関係ないよ。どれ買ってやろう」

有栖川 莉愛 「えっえっいいの…?」

駿河いづる 「ああ。連れてきてくれたお礼もかねて」

有栖川 莉愛 「う、うれしい、ありがとう!」

駿河いづる 「よく選ぶといい、他に何かあれば一緒に買うから言ってくれ」

有栖川 莉愛 「えっとえっとえっと!お、おお、おそろいのキーホルダーとか…」(小声になっていく

駿河いづる 「キーホルダー」

有栖川 莉愛 「ききき記念にねっ」

駿河いづる 「・・・いいんじゃないか?普段遣いできるものだし」

有栖川 莉愛 「え、えへへえ、ありがと!」

駿河いづる 「・・・・・思ったよりたくさんあるな・・・」

KP じゃあなんか英字に魚がついてるキーホルダーとなんかこの水族館のマスコットキャラクターのべえくんのキーホルダーがあります。

駿河いづる 「無難なのはこの辺だろうか・・・しかしなんだその、この水族館のマスコットは味があるな・・・」

有栖川 莉愛 「なんていうか、好きな人は好きらしくて、局地的人気があるんだって」

駿河いづる 「そうだな。店によく来る客がいるのだがああいう人は好きそうだ」

有栖川 莉愛 「今は売切れてるけど、買ってくれるあのぬいぐるみより大きいサイズのべえくんもあるんだって、すごいね」

駿河いづる 「あれよりもさらに上があるのか。家に置くのも大変だろうに」びっくり

有栖川 莉愛 「うん、びっくり」
「あっ、こっちのはふたつでひとつのキーホルダーなんだ」
「ここ、こんなのもあるんだ、へーー、へえ」

駿河いづる 「興味がある?」横から覗き込む

KP ハート型と、あわされば二つになるタイプのキーホルダーですね。

有栖川 莉愛 「こ、こんなのあるんだね~。カップル向けかな~~、びっくりしちゃった」

駿河いづる 「そういうわけでもないんじゃないか?大切な人と、と書いてあるし」
「大切な人が恋人だけとは限らないだろう。これでも買おうか?」

有栖川 莉愛 「……う、うん!いづる君が、い、いいなら!」

駿河いづる 「僕は別にかまわないけれど。どれにしようか・・・」

有栖川 莉愛 「あ、これはどう?クマノミ。結構かわいい」

駿河いづる 「ああ、いいんじゃないか」

有栖川 莉愛 「うん、ありがとう、いづる君」

KP さて。
途中店員さんに仲良さそうだと笑われて少し恥ずかしくなるかもしれませんがそれはそれ。
ほかの人々も家族や友人、恋人などとこの時間を楽しんでいることがわかるでしょう。
そんなめちゃくちゃ平和な世界なのでなにも怖いことはありませんが聞き耳を振りたければ振ることができます。

駿河いづる ふっちゃお
CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 97 > 致命的失敗

KP あっえっと…えっと…
そういえば今日好きな作家の本の発売日だったが!
実物の本がほしくてほしくてしょうがなかったが!
予約してないのでたぶん売切れてることを唐突に思い出してSAN-1

system [ 駿河いづる ] SAN : 62 → 61

KP 地味にショックを受けながら、無事いろいろかえました。ついでにお菓子もかったぞ!

駿河いづる 「ぬいぐるみ、明後日くらいには届くそうだぞ。たのしみだな」

有栖川 莉愛 「うん、えへへ、楽しみ」
「キーホルダーどこにつけよっかなあ、やっぱ家の鍵かなあ」

駿河いづる 「僕は車のキーにでもつけるよ。鍵をよくどこに置いたか忘れてしまうから」

有栖川 莉愛 「うん、じゃあわたしもやっぱり鍵かなあ」

KP と、そろそろ出口に向かうころでしょう。というわけでなんか聞こえるかもしれない、もう一度聞き耳をどうぞ。

駿河いづる CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 92 > 失敗
もうだめだ

KP じゃあなんも聞こえんかった!!!出よう!!!

駿河いづる 出る!!

KP あなた達が水族館を出て、少し経つと、外の様子が一変しました。
といっても決して変な存在が現れたとかカルトが大流行とか廃墟の街とかそういうことではありません。
単純に、雨が降り始めたのです。あの晴天はどこへやら、もうとんでもないどしゃぶりです。
莉愛は時計を確認し、ちょっと考えたように黙り込みました。

有栖川 莉愛 「…おまじない…いけるかな…」(ぼそぼそ

駿河いづる 「・・・ずいぶんと降られてるな。莉愛?」

KP それから顔を上げて、あなたのほうに手を差し伸べます。

有栖川 莉愛 「なんていうか……うまくいくかわからないからはっきりしたことは言えないんだけど」
「でも絶対悪いようにはしないから!わたしを信じて一緒に走ってくれないかな」

KP その表情はとても真剣でした。

駿河いづる 「え?あ、ああ・・・」
「わかった。信じる」手をとります

有栖川 莉愛 「ありがとう!」

KP あなたが了承すれば、莉愛は手を掴んで雨の中を走り始ます。
傘を打つ雨音はかき消さんとするばかりでしょう。
視界は悪く、莉愛は確証を持って走っているようだがどこに向かっているのかの見当をつけるのも難しいです。
あなたは聞き耳を-20で振ることができますし、勿論振らなくても問題ありません。

駿河いづる 一応降ってみようかな
CCB<=75-20 【聞き耳】 (1D100<=55) > 9 > スペシャル

KP 歌のようなものが聞こえました。この雨音で聞こえるということは莉愛が歌っているのでしょう。

駿河いづる (ああ、そういえば3枚目のカード・・・)

KP あなたたちは、雨音と、莉愛の唄だけが響く中、どこかに向かって走り出しているのでした。
そろそろ全力で走るのも疲れたでしょう。
腹、足が痛む中、それでも止まらぬ隣の人に引っ張られて進み……ふと雨音が止みました。足音が硬質なものに変わったのです。
室内に入ったのだと気づき、周りの様子を気にする暇なく相も変わらず引っ張られながらなんとか傘を閉じました。
光が目を差したのは、その時でした。

にわか雨が止んだばかりか雲すら見当たりません。ただ美しい茜差す空とそれを幻想的に彩るライトアップが見えていました。
莉愛は安堵の混ざった顔で、嬉しそうに笑っています。

有栖川 莉愛 「こ、ここっ、最近リニューアルされた、展望台でねっ」

駿河いづる 肩で息しながら「すごいな・・・・」

有栖川 莉愛 「うん!あのね、360度、見回せてねっ、ライトアップもされててね、どうしても、いづるくんときたくて」(せーぜー
「友達から聞いてね、すごくきれいだって」

駿河いづる 「ああ、綺麗だ。雨が降ってホコリも流れて空気も澄んでいるから・・・尚更」

有栖川 莉愛 「うん、ほんと、雨、あがってよかったあ」
「えへへ、ほんとにきれい」

駿河いづる 「いい、景色だな。君と見れてよかった」

有栖川 莉愛 「うん…」

KP そのまま莉愛は勢いよくぶっ倒れました。

system [ 有栖川 莉愛 ] MP : 14 → 0

駿河いづる 「莉愛!?!」

KP 流石に焦るでしょうが、すぐにめちゃくちゃ健康的な寝息とわかるでしょう。

有栖川 莉愛 「すーすー」

KP 全力で消耗しきって休んでいる……といった風情の、そりゃもう心配するのもばかばかしいらしいくらいの寝姿でした。

駿河いづる 「なんだ・・・・・驚かせるな・・・まったく」
おんぶしようかな、よっこいせ

KP では起こしませんね?

駿河いづる うん

KP この景色がおまじないによってもたらされたものかわかりませんが、使われたとしてそれはただあなたに景色を見せたいだけだったのでしょう。
おそらく、使える状況だけだったから使っただけなのですから。
まあでは、とりあえずおんぶして、ベンチにでも連れていったでしょう。
気が付けば空は赤色が薄れ、紫へと近づきました。
夜に変わっていきます。このよく晴れた空、よく見える展望台なら星が見えるでしょう。

有栖川 莉愛 「ん…」
「あ、あれっ寝ちゃってた?」

駿河いづる 「起きたか。おはよう、といっても夜だが」

有栖川 莉愛 「おはよ……わ、わわ!ほんとだ」

駿河いづる 「よく寝ていたよ。そんなに疲れていた?」

有栖川 莉愛 「んー、そんなことないはずなんだけど…?ここについた途端ものすごい眠気がきちゃって…」
「どうしてだったんだろう」(首をかしげる

駿河いづる 「まあここに来るまで全速力だったからな、気が抜けたんだろう」

有栖川 莉愛 「そうかもしれない…」
「んん~~」(体をのばす
「あっ…!星空がすごくきれい…!」

駿河いづる 「ああ・・・そうだな。ここらでは久しく見ない星空だ」

有栖川 莉愛 「うん…!夕暮れも、星空も、いづる君と、一緒に見れてよかった!」

駿河いづる 「僕も。今日はいい思い出になった」

有栖川 莉愛 「また一緒に、出掛けようね」

駿河いづる 「ああ、もちろん」

KP そうやって、展望台をあとにしながら、今日のごはんは何にしようか、なんて会話をするかもしれません。
こうして彼女のちょっとした秘密と、あなたの少しだけ変わった一日は幕を閉ざすのでした。
クトゥルフ神話TRPG「ちょっとだけ秘密」
終了です!おつかれさまでした!

駿河いづる おつかれさまです~~~

KP 生還報酬は1d2~
そして莉愛にクトゥルフ神話+1

駿河いづる 1d2 SAN回復 (1D2) > 1

system [ 駿河いづる ] SAN : 61 → 62

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