終わりなき病の処方箋

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KP クトゥルフ神話TRPG『終わりなき病の処方箋』

あなたは非常に疲れていました。
それは仕事の疲労であったり、人間関係の軋轢によるものであったりと様々でしょう。
けれど明日は休日。大切な幼馴染と出掛ける予定を立てていました。

明日のためにも早く帰って眠ろう。あなたはそう思い帰路を歩いていました。
途中途中明日の事を思い馳せていたからか、あなたは少しだけ体勢を崩してしまいます。
その瞬間、大きなクラクションが耳を貫き、強烈なヘッドライトが目を潰しました。
そして酷い衝撃を覚えることでしょう……。


そしてあなたは目を覚まします。べたつく汗は冷たく、心臓の音が煩く鳴り響いてます。
それは正しく悪夢だと言えるでしょう。
ふと時計を見れば大切な幼馴染との待ち合わせ10分前。
隣同士です。頑張れば間に合うでしょう。あなたは直ぐ様出掛ける準備をします。

扉を開いてもそこには幼馴染の姿はありません。
暫く待ってみても現れないようです。
電話は繋がらず、チャイムを鳴らしても不在でした。
黄昏時、あなたは酷い不安と焦燥にかられます。
そもそも連絡もなしにいなくなるなんてことはあるでしょうか……?
何かに巻き込まれたのでは……?
あなたがそう思っていた次の瞬間、目の前の景色がガラリと変わります。


町並みは消え、どこか寂れた路地裏にあなたは立っていました。
その一角にあった古ぼけた薬屋らしい店に光が入ります。
誰かが中に居るようです。
あなたは誘われるようにそこに入って行ってしまうでしょう。

薄暗い店内です。壁という壁に薬の瓶が置かれています。
何に使うか解らない薬草、何かの動物のホルマリン漬け。
強烈な匂いがあなたの鼻を刺激し、意図せずとも顔を顰めてしまう事でしょう。
目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 80 > 失敗

KP 薬屋だなあって思いました……

駿河いづる 「また奇妙なところだな・・・」目をごしごし

KP その店内の奥には、ランプの置かれた大きな机があり、店主らしい女が深くローブを被った姿であなたの事を見詰めていました。
僅かな光で照らされた店主の顔は長い前髪で隠されてしまっています。
彼女はこちらを見ているあなたの方を見、ゆるりと手を振っています。
こっちにこいと言っているようです。

駿河いづる 近づいていってみます
「失礼、こちらの店主でいらっしゃる?」

「ああそうだよ」

駿河いづる 「その、人を見ていませんか、僕の胸辺りまでの身長で二つ結びの少女なのですが」

KP そう貴方が言うと、彼女はにんまりと笑う事でしょう。
そして大きな空の瓶と、赤い液体の入ったフラスコ型の瓶を机の上に出します。
その赤い液体の入った瓶には何かが入っているように思えます。
それを見ていた事に気付いたらしい薬屋はあなたにそれをそっと持たせるでしょう。

「君が探しているのは、これじゃあないのかい? 丁度今入ったところだよ」

KP あなたが持たされた瓶を見てみると、そこには彼女が居ました。
掌に収まるサイズとなった、大切な幼馴染が赤い液体に浸され、瓶の中に納まっています。

駿河いづる 「は・・・・・」

KP それは生きているか死んでいるか全くわかりません。
蓋を開けようともその蓋は開きません。
しかしそれは紛れも無く莉愛でした。
見間違う訳がないのです。
大切な幼馴染が無残な姿となってあなたの元に返ってきた事にSANc0/1

駿河いづる CCB<=62 【SAN値チェック】 (1D100<=62) > 71 > 失敗

system [ 駿河いづる ] SAN : 62 → 61

KP あなたが薬屋に何か言おうとした刹那、彼女は大きな空の瓶の蓋をゆっくりと開けました。

「助けたい? 他人をそうやって慮る事は素晴らしいね」
「無知は罪だ。君には知る権利があるだろう。その絆が、永遠だと思いたいのなら」

KP 聞き耳をどうぞ

駿河いづる CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 94 > 失敗

KP その蓋が完全に開かれた時、あなたは強烈な眩暈と耳鳴りを覚えます。
白い光が幾度となく点滅し、何かの轟音が耳に入ります。
その中でとても懐かしい声が、大切な声が、自分の名を呼んでいるようにも思えました。
あなたはしかし、目を閉じてしまう事でしょう。

あなたが次に目を覚ますと、白い床と白い壁の丸い部屋でした。
気が付けば自分は白衣を着ており、つんと鼻を掠める香りから病院のようだと思う事でしょう。
部屋の中心には丸い台座が置かれており、それ以外に何か無いかと探してみると、突然背後から声が聞こえてきます。

有栖川 莉愛 「いづる君!」

KP 驚いて振り返ってみると、そこには莉愛の姿があります。あの無残な姿ではありません。
五体満足で、元気そうな姿をしています。
莉愛はとても嬉しそうにあなたに話しかけ、しきりに心配をしてくることでしょう。

有栖川 莉愛 「大丈夫?」

駿河いづる 「・・・・莉愛・・・?」

KP あなたの無事を確かめるように、ぺたぺたと腕などを触ってきます。

有栖川 莉愛 「ほんとにほんとに大丈夫…?」

駿河いづる 「おい、大丈夫だ。僕はなんともないぞ。それより莉愛は平気か?体が痛いとか、気分が悪いとかは・・・」

有栖川 莉愛 「?わたしは大丈夫だよ?」

駿河いづる 「・・・いや、そうか、ならいいんだ。白昼夢でも見たかな・・・」額をおさえる

有栖川 莉愛 「わたし、気づいたらここにいて…いづる君も?」

駿河いづる 「ああ。ここ、というより一度は薬屋のようなところに居た。気づいたらこの場所だったが・・・」

有栖川 莉愛 「ううん、そっか…」

KP と、あなたが周りをみると、丸い台座がありました。
丸い台座にあなたが触れると、それに反応したようにポン、と液晶の画面のような物が現れます。
『あなたのお名前は?』

駿河いづる 「名前?・・・駿河いづるだが」

KP 『生年月日、年齢を教えてください』

駿河いづる 「1996年6月26日」

KP 『家族構成をお答えください』

駿河いづる 「母と父、祖父母だな」

KP 『あなたの幼馴染の名前は?』

駿河いづる 「的確すぎやしないか。・・・有栖川莉緒」

KP 『その人との最も大切な思い出は?』

駿河いづる 「大切な・・・・(考えて)雨上がりの夕日を二人で見たこと・・・?」

KP 『ご職業を教えてください』

駿河いづる 「店主だ。古書店の」

KP あなたが答え終えると、『白紙の冊子』が発行され、最後に『ありがとうございました』という表記がされます。
そして『では駿河さん、お進みください』と文字が打たれ、円形の部屋の片隅がくり抜かれる様にして開かます。

有栖川 莉愛 「わ、わわ!開いた…!」

駿河いづる 「なんだか奇妙な場所だな」冊子はぱらぱらめくってよい?

有栖川 莉愛 「その液晶に答えればよかったんだね、わたしほかのところ見てたから…」

KP なんもかいてないですね~~

駿河いづる じゃあぱらぱら~~っとしながら「いいんじゃないか?まさかここまで答えさせられるとは」

有栖川 莉愛 「なにか必要なのかな…?」

駿河いづる 「さて・・・?莉愛も答えてみるか?」

有栖川 莉愛 「う、うーんしてみようかな」

KP と莉愛が触れてみますが特に反応はしません。

有栖川 莉愛 「あれ、反応しない。残念」

駿河いづる 「反応がないのか。故障か?まあいい、行ってみるか、ここには何もなさそうだし」

有栖川 莉愛 「うん、いこっか」

駿河いづる 莉愛ちゃん連れて先にすすみます!

KP 部屋に入った瞬間にその穴は塞がれてしまいます。
戻る事は出来ないようです。目の前には大きな水槽があり、それに登るための梯子が掛かっています。
その水槽の前には赤いクッションが敷き詰められた箱が置いてあり、中には何かが入っているようです。
奥には先に進むための扉は無いようですが、また丸い台座があることが解ります。
探索可能場所【水槽 箱 ガラスの入れ物 台座】

駿河いづる 一番初めに目に付きそうだから水槽しらべる!

KP 水槽は兎に角大きいしとても深いです。
例えるなら水族館に展示されているような大きさの水槽です。
目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 33 > 成功

KP 袋に入った紙が浮いています。
取り出しますか?

駿河いづる とりだしてみよう

KP 「ヒトは何で出来ている?ヒトは記憶で出来ている」
「記憶は何で出来ている?それを生み出す音と色」
と書いてます

駿河いづる 「ふむ・・・哲学的だな」紙は冊子に挟んでおこうかな

KP アイデアふってみる?

駿河いづる ふる~~~

KP どうぞ

駿河いづる CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 52 > 成功

KP じゃあ裏にもなんか書いてるかもしれない…って思った

駿河いづる おっと、裏を見ます

KP 「無知とは大罪。知った仲にも秘密はある」

駿河いづる 「・・・知った仲にも秘密有り・・・か」

有栖川 莉愛 「と、突然どうしたの?」

駿河いづる 「いや。すまない、メモをそのまま読み上げてしまっていたようだ」

有栖川 莉愛 「そっか、なんだか不穏だね」

駿河いづる 「そうだな。まあ人間だからな、誰しも言えない秘密の一つや二つや三つや四つ・・・」

有栖川 莉愛 「お、多いね?!」

KP 驚きながらもくすくす笑っています。

駿河いづる 「・・・まあ、それが人というものだからね。ちなみに僕はそんなにない」

有栖川 莉愛 「そっか、よかったあ」

駿河いづる 「莉愛にはある?」

有栖川 莉愛 「あったとしても言えないよ~!それが秘密でしょ?」

駿河いづる 「たしかに。それもそうだな」

有栖川 莉愛 「うん、うん」

駿河いづる じゃあ箱を見たいです!

KP 赤い上質なクッションの上には、大きなガラスの入れ物があります。
それは密閉されていて、蓋などは無いようです。
中には三角形の入れ物が2つ入っていますが、取り出す事は難しいでしょう。

有栖川 莉愛 「…………!!」

KP 莉愛はそれを見て後ずさり、ゆるりとあなたへと目を向けるでしょう。
それは正しく、恐怖や怯えに相応しい表情だったと言えます。

駿河いづる 「・・・莉愛?」

有栖川 莉愛 「な、なんでもない」(首を横にふる

駿河いづる 「これが怖い?僕にはなんの変哲もない箱に見えるけれど」

有栖川 莉愛 「だっだいじょうぶ!」

駿河いづる 「そうか?」といいつつ箱は置こう

KP では目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 42 > 成功

KP クッションの奥を調べてみると、そこには黒い紙が入っていました。
「この二つの容器を満たせ。そうしたらくれてやろう」
と書いてます。裏には何もかいてません。

駿河いづる 「二つの容器を満たせ・・・?蓋も何もないのにどうやって・・・」
「まあ、いいか。もしかしたらこじ開けるものが手に入るかもしれないし」

有栖川 莉愛 「そう、だね」

KP ガラスの入れ物を良く見てみると、小さく穴が開いているようです。
目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 27 > 成功

KP 中の容器には「lungs」と書かれています。

駿河いづる 「・・・・」

有栖川 莉愛 「どうしたの?」

駿河いづる 「lungs・・・肺か、と思ってね」

有栖川 莉愛 「う、うんそうだね」

駿河いづる 「この穴から何かを入れて満たせばいいのか?しかし肺に水をいれたら呼吸ができないのでは・・・」

有栖川 莉愛 「どうなんだろうね…?あの台座に何かかいてるのかな…?」

駿河いづる 「もう少しヒントがほしいな」台座をしらべたーい

KP あなたが触れるとまたポン、という音と共に液晶が現れます。
『この先に進むために以下の物のどちらかを要求します』
①水の入ったLungs
②莉愛のあなたに関する全ての記憶

駿河いづる 「は・・・」

有栖川 莉愛 「記憶、記憶でここ、開くんだね」

駿河いづる 「どちらかを・・・ってそれなら水を入れるのが妥当ではないのか、人の記憶なんて・・・」

有栖川 莉愛 「でもほら!記憶を差し出しても、死なないし!いづる君のことを忘れるのはそりゃ嫌だけど……」

駿河いづる 「僕は君に忘れられるのは御免被りたいが」

有栖川 莉愛 「うっ…うう…」

駿河いづる 「・・・莉愛、君この容器に水を入れるの嫌がってないか?」

有栖川 莉愛 「えっそん、なことないよ…っ」
「ない、よ…」

駿河いづる 「・・・本当に?」

有栖川 莉愛 「………」(黙り込む

駿河いづる 「・・・僕は君の嫌がることはしたくない。それはわかるな」言い聞かせるように

有栖川 莉愛 「うん……」

駿河いづる 「かといって、君が僕を忘れるのは困る、というか僕が嫌だ」
「ので、僕はできればこの容器に水を満たしたいと思っているが、君がそれをしたくないなら理由がほしい」

有栖川 莉愛 「これ、といった理由はその、ううん、なくて…ごめんね、変なこと言っちゃった」
「いづる君がわたしの記憶をなくなるのがいやなら、その、水を満たして…」

駿河いづる 「・・・」ちょっと考え込んで
KPちょこっとだけ水を入れるってのはできます?

KP うーーーん
小さい穴から入れることになるからちょっと難しいかな……

駿河いづる なるほどね、了解ありがとう!
「よく、わからない事だらけだが・・・一度だけこちらを試させてくれないか。やはり人を捧げるには少々覚悟がいるよ」

有栖川 莉愛 「…うん…」

駿河いづる 「もし僕が間違えているなら止めて欲しいのだけれど」

KP 首をふるふるとふってるだけですね

駿河いづる 「・・・」ちょっとためいきついて、じゃあ容器に水を満たしてみようかな

KP ガラスの入れ物を水槽の中に沈めると、たちまちそれは水を注ぎこまれていき、凄い勢いで沈んでいってしまいました。
中の二つの容器にすら水が入っていき、それは入った瞬間から赤い色へと変わっていったのです。
ガラスの大きな容器だけは水槽の底に沈んでいき、赤い液体の入った二つの容器だけ何故か水面に浮かぶでしょう。
莉愛は沈んでいった容器を暫く呆然と見つめています。

駿河いづる 浮かんでる容器を回収してみます

KP では台座に差し出しますか?

有栖川 莉愛 「………」

駿河いづる なぜ赤色になる・・・と思いながら莉愛ちゃんに「・・・いいか?」と聞いてみる

有栖川 莉愛 「あっ…うん……」

KP と言ってあなたのもとに向かいます。

駿河いづる じゃあ容器を差し出します

KP 『承認いたしました。どうぞお進みください』
『回収させていただく前に、こちらをお召し上がりください』
『次の部屋に菌を持ちこまぬように』
そう書かれたかと思うと、赤い液体の一部が小さなカップに移します。
それがあなたの目の前に浮遊している事でしょう。
匂いは特にしません。飲まない限りは先に進めないようです。

駿河いづる 「・・・しかたない」ちょっといやそうだけど飲む・・・

KP 無味です。

有栖川 莉愛 「だ、大丈夫…?」

駿河いづる 「・・・驚く程味がしなかった」

有栖川 莉愛 「そうなんだ」

駿河いづる ゴックンしたので進んでみようか

KP では貴方達は穴に進んでいきました。
部屋に入った瞬間、入ってきた穴は塞がれてしまいました。
目の前には今までとは変わって、酷く現実的な手術室が広がっていました。
電気は手術台を照らす照明しか通っておらず、その手術台の横にはメスなどの医療器具、電気ショックを与える機械などが置かれています。
手術台にはガラスの入れ物も置かれているようですが、先程と形が違うようです。
また部屋を見渡すと、奥の方に再び丸い台座が置かれています。
探索可能場所【手術台 ガラスの入れ物 電気ショック】

駿河いづる じゃあとりあえずガラスの入れ物から!!

KP 目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 20 > 成功

KP 星形のガラスの中には丸いガラスの容器も入っているようです。
中の丸いガラスの容器には「heart」と書かれています

駿河いづる 「心臓・・・・」さらになんか見れたりします?

KP ん~~~手術台を見よう!
手術台にはガラスの入れ物が拘束されています。
他の場所を見ていた莉愛は今それに気づいたようで慌てた様子でその拘束を解こうとするでしょう。

駿河いづる 「莉愛?どうしたこれを取り外したいのか?」

有栖川 莉愛 「はず、外さなきゃ…」

駿河いづる 「まて、迂闊に触ると容器を壊してしまう。なにか拘束が解けるもの・・・」

KP と思いつつ何もありません。そもそも全く拘束が外れる様子はありませんでした。

駿河いづる 「・・・外れないな・・・」

有栖川 莉愛 「うう…」

駿河いづる 電気ショックのほうにいこか・・・

KP 電気は来ているようです。
使おうと思えば使えるでしょう。
目星をどうぞ

駿河いづる CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 55 > 成功

KP 「それは本物?」と書かれた小さな紙が見付かります。

駿河いづる 「本物、とは・・・」

有栖川 莉愛 「わ…わからない」

駿河いづる 「なんのことだかさっぱりだ」紙の後ろには!?!?!?

KP な~~~~~~~~~んもかいとらん

駿河いづる なんだあ 紙は冊子にはさんできます

KP そうだなあ、台座にいってみます?

駿河いづる いきます~~
「特に得られるものがなかった」といいつつスタコラ戻っていきます

有栖川 莉愛 「ううん、どうすればいいんだろう…」

KP とあなたたちがぼやきながら台座にあなたが触れるとまたポン、という音と共に液晶が現れます。
『この先に進むために以下の物のどちらかを要求します』
①熱を帯びたheart
②あなたの聞き慣れた声

駿河いづる 「器の心臓を差し出すか、僕の声ということか?」

有栖川 莉愛 「きっ聞きなれた…だから!わたしの声じゃ、ないかな…?」

駿河いづる 「ああ、そっちか」

有栖川 莉愛 「熱帯びた心臓とか!意味わかんないし声、でいいんじゃないかな!」

駿河いづる 「僕のであれば差し出したんだがな・・・」うーんって顔

KP 声差し出す?アイデアしてみる?
声差し出す?

駿河いづる なんで2回いったの 一回アイデアふるんだぼくは!

KP どうぞ

駿河いづる CCB<=75 【アイデア】 (1D100<=75) > 32 > 成功

KP チッ

駿河いづる 舌打ちするな

KP あの拘束してるガラスの器に電気ショックをすればいいのでは?って思いました

駿河いづる 「冷たい心臓を蘇らせるなら電気ショック・・・というのは妥当だけれど・・・」
うーんまような、一回手術台いっていい?

KP いいよ

駿河いづる 「これに電気ショック当てたら割れないか?いや、いいのか?」ってなってる

KP あの~~~あれ!星型のグラスの中の丸いガラスにheartってかいてる!!!

駿河いづる ああなるほどね

有栖川 莉愛 「ど、どうするの…?」

駿河いづる 「どうしよう、と真剣に悩んでいる。声自体はなくてもコミュニケーションに支障はないが、ないと耳寂しいこともあるし・・・」
「できれば人体の犠牲はあまり・・・」

有栖川 莉愛 「わたしの、声きこえなくなるのは、さみしい…んだ、そっか…」(青ざめつつちょっとうれしそう

駿河いづる 「莉愛、君はこの器に何かされるのが嫌?」

有栖川 莉愛 「………」

駿河いづる 「いや、そもそもどうして僕が選択しなければいけないのに天秤にかけるのが莉愛なんだ。意味がわからない、それなら僕は犠牲がない方を選ぶにきまってる」ブツブツ

KP 電気ショックします?

駿河いづる 一回やってみるかあ

KP 莉愛はしおしおしつついづる君がさみしいっていうなら選べないと思うしね…。
あなたが電気ショックの機械を使い、それをガラスの入れ物に押し当てると、どうやらその機械は壊れていたようでした。
想像以上の電気をガラスに与え、バリバリバリ、という酷い音がその部屋を響かせます。
やがてその電気も収まると、当てていたところが溶けて落ち、中の丸いガラス容器は赤い色をさせていました。
手を伸ばせば取る事が出来るでしょう。

有栖川 莉愛 (むちゃくちゃ青ざめている)

駿河いづる 「・・・莉愛、やっぱり嫌なんじゃないのか」

有栖川 莉愛 (しょんぼり)
「い、いづる君、が、その…したい、よう…に…」

駿河いづる 「・・・僕は君にそういう顔をしてほしくないから聞いているのだが・・・」ためいき付きつつ

KP 差し出しますか?

駿河いづる 心臓を・・・ささげ・・・る

KP 『承認いたしました。どうぞお進みください』
『また、こちらを回収する前にこれをお召し上がりください』
赤い丸いガラス容器の中身の一部があなたの目の前で落とされます。
それは何かのグミのようでした。
何の匂いもしない。味も特にはしません。

駿河いづる 「ゴムをかんでいるみたいだ」おとなしく食います・・・

KP 莉愛は黙ってうつむいています。貴方が次の部屋にいくなら普通についていくでしょう。
次の部屋いく?

駿河いづる 「・・・」心配そうに見ながら進んでいきますう

KP 入った瞬間、穴は消えてしまいました。
目の前には幾多のガラスの入れ物があります。
それは大小さまざまで、どれも別の形をしているようでした。
真ん中には受付のようなものがあり、そこにはロボットが立っています。
更に部屋の奥には先ほどと同じような台座が置かれています。
探索可能場所【ロボット 受付 台座】

駿河いづる 今度は台座から見てみよう

KP あなたが触れるとまたポン、という音と共に液晶が現れます。
『この先に進むために以下の物のどちらかを要求します』
①毒の効いたstomach
②あなたを映している視界

有栖川 莉愛 「今度は、わたしの視力、かな…」

駿河いづる 「視力・・・、いや視力は駄目だろう君は文字書きだぞ」

有栖川 莉愛 「でもstomach…胃なんてどこに…」

駿河いづる 「探してみよう」受付の方にいこうかな~

KP あらゆる薬品が置かれていますが、どれもこれも人体には有害になるものばかりです。
青酸カリ、硫酸、砒素、トリカブトなど様々です。
瓶の手前に名刺のようなものが落ちています。
名刺には、こう書いてありました。
「好きな物をご自由に」

駿河いづる 「どれも毒物だな」

有栖川 莉愛 「毒物しか、ないのかな…?やっぱり、視力…」

駿河いづる 「毒を飲むか、視力か・・・か」

有栖川 莉愛 「いづっいづる君飲んじゃだめだよ…!?」
「しん、じゃうよ…!!」

駿河いづる 「あ、いや、そう、だな。たしかに」

KP では、そういってるところにロボットが近づいてきます。

ロボット 「コンニチハ、何カ御要リヨウデスカ?」

駿河いづる 「動くのか。それはそうか」

ロボット 「ココニアルオ薬ハ、オ渡シ出来マセン」
「ゴ指定ガアレバ、ワタシガヤラセテ頂キマス」

駿河いづる 「なるほど」

KP あとはもう同じ言葉を繰り返しています

駿河いづる 「stomachという単語が書かれた何か、あったりするのか?」

ロボット 「ゴ指定ガアレバ、ワタシガヤラセテ頂キマス」

駿河いづる 「ふむ・・・?」

KP どうします?毒物を手に取ってみる?

駿河いづる ちょっと触れてみようか

KP 何がいい?

駿河いづる トリカブト・・・

KP では貴方がトリカブトを手に取るとロボットがそれをあなたの手から取ります。

ロボット 「カシコマリマシタ!」

駿河いづる 「え、おい」

KP 元気に答えたロボットは、その薬を何かの管に通しました。
すると管に薬は吸い上げられ、するするとそれは上っていきます。
やがてその管の先が、あるガラスの容器へと注がれていく事が解ります。
そのガラスの容器は、どうして今まで気付かなかったのでしょう。
どう考えても人の形をしていました。
人の形をしたガラスの容器の口に管は繋がっていたようです。
あなたが選んだ薬は、ただちにその容器に注がれ、口から、胃のような形をした容器へと移されるでしょう。
薬が胃の中に入ると、それは赤く変色していきます。
人の形をした容器はゴホゴホと生きているかのように咳ごみ、やがて大きい咳をすると、その勢いで胃の形をした容器が口から飛び出しました。
カラカラカラ……という音を立たせながら、それは転がっていきます。
莉愛は目を背けています。

駿河いづる 「・・・」唖然

有栖川 莉愛 「……っ」

駿河いづる 「いや、手にとっただけで、まさかこうされるとは・・・・」

KP 差し出しますか?

駿河いづる 差し出す・・・

KP 「承認いたしました」
「駿河さん、どうぞお進みください。流石にこちらは回収だけに致します」
「御集め頂いたものを全て揃え、奥に置かせて頂きました」
台座はすっと消え、壁の一部が切り取られます。
先の部屋は今までよりも冷え切っているように思えるでしょう。

駿河いづる 「・・・」すすんでいこう

KP その後ろを莉愛がついていっています。
その部屋の照明は非常に薄暗いです。
微妙に青みがかったその色彩の中、寝台のようなものが部屋の中心に置かれています。
更に部屋の奥には既に開かれた扉がありますが、遠目からでも、それは水槽の置かれた部屋であることは解ります。
寝台には誰かが寝かされているようです。
あなたがそれに近付こうとした瞬間、眩い光が厭らしくその誰かを照らす事でしょう。

それは 莉愛でした。

肺を失い、心臓を失い、胃を失っています。内臓は欠落しています。
目は閉ざされているが酷く歪んでいました。
何か大きなものに撥ねられたかのような衝撃を受け、それでも尚ギリギリ人の形を保っているかのような有様です。
骨は複雑に折れています。血は乾き切り、妙な腐臭すらします。
寝台の横には、肺と心臓、胃が置かれています。どう考えても、それは絶命しています。
無残な幼馴染の姿を見た為SANc1/1d3

駿河いづる CCB<=61 【SAN値チェック】 (1D100<=61) > 30 > 成功

system [ 駿河いづる ] SAN : 61 → 60

KP あなたはこう思うでしょう。
「この三つの臓器は、自分がさっきまで手に入れ続けたものではないのか……?」
「では、さっきまで共にいた莉愛は?」
と。

駿河いづる 青ざめて後ろを見ます

KP そう思いあなたが一緒に居た莉愛の方を見ると、先程まで五体満足で、正常に見えていた莉愛が寝台に寝かされている姿のままそこに立っていました。
莉愛は何かを言おうとしていますが、その口元は笑顔を浮かべており、口の端から血がドバドバと溢れ出してしまっています。
失った内臓の切り口からは腸などの臓器が顔を出していて、そのままあなたへ近づこうとしています。SANc0/1d2

駿河いづる CCB<=60 【SAN値チェック】 (1D100<=60) > 12 > スペシャル

KP 聞き耳をどうぞ

駿河いづる CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 55 > 成功

有栖川 莉愛 「ど……う、し……」

KP あなたは信じられないものを目の当たりにし、思わず逃げ出してしまう事でしょう。
今は何故か恐怖にかられ、それから逃げ出したいと言う気持ちで一杯になってしまっています。
開いていた奥の水槽の部屋まで駆け出してしまいます。
リハビリ室の奥の部屋は穴が開いたままです。入口は消えて無くなっています。
水槽の中にはもがき苦しむ様にして、首をおさえ、必死に助けを請う姿をさせた莉愛の溺死体が沈んでいました。
…一体誰が落とした?

駿河いづる それ見てその場で一回吐きます

KP それではもう見てられない、見たくない。
次の部屋に向かいますか?

駿河いづる 苦しいけどそのまま進みます真っ青な顔で

KP 手術室の奥の部屋は穴が開いたままです。入口は消えて無くなっています。
手術台には、かつて人だったと思われる焦げた遺体がありました。
身に着けているもの、骨格、体格で、それが誰だかはしっかりと認知出来る事でしょう。
これは不慮な事故……感電死とは不幸です。
…けれど心臓は何処に?

駿河いづる そのまま、吐きそうになるのを堪えて進む・・・というか逃げる・・・

KP 診断室の奥の部屋は穴が開いたままです。入口は消えて無くなっています。
部屋の片隅に誰かが倒れていました。
それは莉愛に違いありませんが、その口には直接管が刺さっており、口からは泡のようなものを吹いています。
目は完全に開かれており、まるであなたを糾弾するような顔に見える事でしょう。

「どうして?」

SANc0/1d3

駿河いづる CCB<=60 【SAN値チェック】 (1D100<=60) > 79 > 失敗
1d3 (1D3) > 2

system [ 駿河いづる ] SAN : 60 → 58

駿河いづる 「ち、が・・・僕は・・・」

KP あなたは呻きながら、ふと思い出します。
今まで何を食べていたのかと、飲んでいたのかと!
さらに、酷い吐き気すら感じることでしょう。

駿河いづる 「う、ぇ゛・・・・・ッ」もう一回吐く

KP 救いたいと思った相手を、自分は殺し続けてしまったのですから。
別の選択も出来たでしょう。
記憶が無くなったとしても、声や目を失ったとしても。
…その命が無くなる事は無かったのでは。
だったら、何をしてきたのでしょう。何の為に……。SANc1/1d3

駿河いづる CCB<=58 【SAN値チェック】 (1D100<=58) > 10 > スペシャル

system [ 駿河いづる ] SAN : 58 → 57

駿河いづる 「無知は大罪・・・・・・こういう、ことか・・・」

KP 吐き気は止まらず、どうもならず、貴方はまた、霊安室に向かうことになるでしょう。
向かってよろしいですか?

駿河いづる ずるずる向かいます・・・ズルズル

KP 再びその部屋に戻ると、そこには寝台に寝かされた莉愛の姿しかありません。
せめて、せめて綺麗な姿に出来ないだろうか……。
臓器の横には必要な器具、防腐剤なども置かれていました。
また、臓器の置かれている台にはメモが置かれています。
「最初にお渡しした冊子をご確認ください」
「死体修復の手順」と書かれています。
細かい死体修復の仕方や、そのやり方などが詳しく乗っている冊子に変わっていました。

駿河いづる 「・・・」

KP 莉愛の死体を、修復しますか?

駿河いづる やれるだけやろう・・・

KP <DEX*5>をどうぞ

駿河いづる CCB<=15*5 【DEX*5】 (1D100<=75) > 59 > 成功

KP あなたはしっかりと死体を修復する事が出来たようです。
莉愛は生きていた時と同じようにとても美しい姿でそこに眠っています。
だが、心臓が動く事も無ければ呼吸が聞こえる事もありません。
これは、エゴのようなものでしょう。綺麗であってほしいと願うその気持ちは。

駿河いづる 「よかった・・・せめて、元通りにできて・・・」苦しい顔で頬をなでます

KP そうあなたが思っていると、死体の傍に赤い液体の入った丸いフラスコ型の瓶が現れます。
その瓶をあなたは何処かで見たような気がしましたが、それが何処だったかは思い出せません。
瓶を手にすると、さっき開いていた場所とは異なる壁の一部が切り取られます。
奥は暗く、先を見る事は出来ません。

駿河いづる 「・・・・」瓶をもってふらふらと入っていこう

KP あなたがその部屋に入ると、薄暗いその部屋で莉愛がただ佇んでいました。
しかしその眼光は今までにない程に鋭く、冷ややかです。
最も憎んでいる相手をみるかのような顔。いや、実際にそうなのでしょう。

思い起こせば、あなたは何度も止めに入る莉愛の発言を無視してしまいました。
それによって何が起きたのか、自分が何をしていたのかをあなたは正しく理解してしまったのですから。

駿河いづる そんな目で見られてもしかたないなと思って目を伏せてる

有栖川 莉愛 「今まで何度も止めたのに、それでもいづる君は聞いてくれなかった……」
「最初の部屋で沈んでいくわたしを見てどう思った?」
「次の部屋で黒焦げになっていくわたしを見てどう思った?」
「最後の部屋で毒を飲まされもがき苦しむわたしを見てどう感じた?」

駿河いづる 「・・・あの時は、どうも、感じていなかった。僕には君の姿に見えていなかった。だから君に酷いで済まされないほどの仕打ちをした。・・・だから許してもらおうとも思ってない」

有栖川 莉愛 「そう…」
「ずっと大切な人だと思っていたの」
「大好きな人だって、そう、思って…」
「こんな狂った世界でも二人なら出て行けると思った、のに」

駿河いづる 「その・・・通りだ。僕は君に取り返しのつかないことをした・・・」

有栖川 莉愛 「そうだね、何度も、何度も…わたしを、殺したね。なんでも、ないみたいに」

駿河いづる 「そうだ。大事、だったのに・・・気付かなかった・・・」

有栖川 莉愛 「血を飲んで、その肉片を食べて、…そういう人、だったんだよ」
「もうわたしは生きる事すら出来なくなっちゃった…」
「何人もの、わたしを、救ってくれさえすればよかったのに」
「記憶さえ渡しておけば、命は助かったのに」

駿河いづる 「・・・君に忘れてほしくなかった」

有栖川 莉愛 「そうしたら、死んじゃったね」
「わたし、死んじゃったんだよ、いづる君」

KP そして莉愛はあなたが手にしているフラスコ型の瓶を指さします。

有栖川 莉愛 「それはわたしからの贈り物。わたしを殺したのに……平気な顔で生きるなんてこと、しないよね」
「毒が一番つらかったよ……本当に苦しくて苦しくて」
「だから、いづる君それを飲んで、ほしい」
「わたしと同じように、死んで、くれるよね?」

駿河いづる 「・・・」
「もちろん。僕も、もう生きる意味がないから」

有栖川 莉愛 「そう」

KP それでは、それを飲み干しますか?

駿河いづる なんの躊躇もなく飲みます

KP これは、あなたが、自分の撒いた罪。軽率な判断で、莉愛を苦しめたのです。
あなたは莉愛の表情をもう一度見て、その掌に収まった液体を見るでしょう。
そして覚悟して飲み下します。
それは燃える様に喉を赤く濡らしていきます。
味はまるで血のように鉄臭く、飲みながら噎せかえりそうになるのを必死に抑えているでしょう。
飲み終え、今一度莉愛の方を見ると、さっきまでの憎悪の表情はなく、安心しきった泣き顔の、しかし穏やかな顔をしていました。
それはいつもあなたが見ている莉愛の姿でした。

有栖川 莉愛 「良かった……ごめんね、いづる君。傷つける事をたくさんも言っちゃった…」
「ごめんね…」
「いづる君を不安にさせて、苦しめて、本当にごめんね……」

駿河いづる 「莉、愛・・・?」

KP そんな声が聞こえましたが、飲んだ液体の所為か酷く視界がぼやついてしまいます。
更に頭も鈍器で殴られたかのように痛く、あなたはその場で崩れ落ちそうになるでしょう。
地面に膝をつくかつかないかの所で、あなたの体は何かに支えられます。
怠さもあり、目を開ける事が出来ません。
そんな耳元で拍手が聞こえました。そして声も。

??? 「素晴らしい……。人を救うのは人という事だ」
「この薬は、成る程私には作れないが……」
「いいものを見せてもらった」
「死に至る病の処方箋、確かに見届けたよ」

KP その言葉を最後に、あなたは意識を手放すでしょう。
自分を支えてくれる腕は、とても温かく心地が良いものでした。

有栖川 莉愛 「いづる君、ごめんね…」

KP 頭を撫でられている感覚と、それから、頬に、なにか、水が落ちてきてます。
そうしてあなたの意識は、遠のいていきました。
あなたが目を覚ますと、そこは病院の一室でした。
訳も分からず辺りを見回していると、それを見ていたらしい莉愛が驚いた様な顔であなたの事を見詰めています。
何か言おうとした瞬間、莉愛はあなたの手を取りました。

有栖川 莉愛 「良かった!」

駿河いづる 「・・・・り、・・・お」ぽかんとしている

有栖川 莉愛 「よかった、ほんとに、よかった…!」(涙をぬぐう

駿河いづる 「あ、れ、僕は、毒を飲んで死んだはず・・・莉愛なぜ君も生きている・・・君は僕が」

有栖川 莉愛 「どこから、話せばいいのかな、いづる君が、事故に、あって…、生死をさまよって、って…」
「そしたら女の人に、いづる君を救ってほしいなら、ゲームをしようって、そう持ち掛けられて…、そしたらあそこに、いて…」
「そしたら、いづる君が、いづる君を殺そうとしてて…、それでそれが、嫌で…」
(また泣き出す)

駿河いづる 「ん、まて・・・おかしい。僕は、君をずっと殺し続けていたはず・・・で・・・」

有栖川 莉愛 「ううん、あれは、ほんとにただのガラスで、わたしがみたのもいづる君が見たのも幻覚って、女の人が言ってたの」
「言ってた、というかいづる君が見てたのを見せられたっていうか…」

駿河いづる 「ただの、ガラス・・・だったのか・・・そうか・・・」

有栖川 莉愛 「うん…それで、その女の人が、薬を飲ませればいづる君を生きて帰してくれるって言ってて」
「でも一人分しか、ないって…だからわたし、いづる君に、ひどい、ことを…」
「どうしても、飲んでほしくて…ごめんね…」

駿河いづる 「いや、それは、いい。あの時の僕はそう言われても仕方のないことをしていた、というか思い込んでいた・・・のか・・・」

有栖川 莉愛 「…生きてて、よかった」

駿河いづる 「あ、ああ・・・僕も、君が死んだことが現実の出来事じゃなくて、よか・・・」
無表情のままぼろぼろ涙出てくる

有栖川 莉愛 「いっいづる君!」
(あわあわ)
「大丈夫、だよ」(いづる君の涙をぬぐう

駿河いづる 「おかしい。これは。きっと気が動転しているんだ、こんなはずでは」

有栖川 莉愛 「いづる君が泣いてるの、はじめて見たかも」

駿河いづる 「そう・・・・・だろうか、いや君の前では初めてか」

有栖川 莉愛 「?」

駿河いづる 「なんでもない」
「君が、生きていてくれて・・・よかった」

有栖川 莉愛 「わたしも、いづる君が、死なないでくれて、よかった」

KP さて。
暫く話していた所に、医者もやってきて、自分が入院に至るまでの経緯を聞いていました。
診断は過労、とのことでしたが、それを聞いて莉愛も驚いています。
確かにそうでしょう、あなたが聞いた莉愛の記憶とは入院の理由が違っていたのですから。

医師 「人間関係や仕事で忙しいとは思いますが、ご自愛なさってください。死に至る病と言う言葉がありますから、誰だって病人になるんですよ」

駿河いづる 「はあ・・・気を、つけます」

医師 「死に至る病というのは哲学者、キルケゴールの言葉でして、それは絶望と言うのだとか」
「しかし絶望は、一人ではどうにも出来ませんから、そんな時の為に彼女がいるのですよ。過労も心労も絶望も元は同じです。これからはゆっくり休む癖も付けてくださいね」
医師はそうにっこり微笑みながら言い、その部屋を出て行きました。

有栖川 莉愛 「…あれ…?」

駿河いづる 「なんだか色々と食い違いが起きているな」
「・・・・・・・やはり2時間でも寝たほうがいいな」ボソ

有栖川 莉愛 「…いづる君?」
「昨日の、睡眠時間は?」

駿河いづる 「・・・・・・・本を、読んでいたら・・・朝日が眩しかった」

有栖川 莉愛 「も、もう!!」
「ちゃんと寝なきゃ駄目だよ!」

駿河いづる 「気をつける・・・」

有栖川 莉愛 「……」

駿河いづる 「本当に」

KP 莉愛が小指を差し出してきます

有栖川 莉愛 「じゃあ、指切り」

駿河いづる 「指切り、子供じゃあるまいし・・・」

KP じゃあそういう貴方の小指を無理やりとります。

有栖川 莉愛 「はい、指切りげんまん、うそついたら針のーます、指切った!」

駿河いづる 「あ、おいこら・・・わかったよ。無理はしない、約束する」

有栖川 莉愛 「うん」
「……ねえいづる君」

駿河いづる 「ん?」

有栖川 莉愛 「んと、あのね」
「えっと、その…」
(もじもじしている)

駿河いづる 「・・・どうした」

有栖川 莉愛 「んと…」
「あの時言った言葉、ほとんどが、もちろん嘘、なんだけど」
「でもその、わたしにとって、いづる君はとっても大切な人で」
「んと…」
「…」
「ほんとにね、たくさん、たくさん、大好きだからね」
「忘れないでね」

駿河いづる 「・・・・ああ」
「大丈夫だ、忘れない」

有栖川 莉愛 「うん、うん」

駿河いづる 「僕も、君が大切だからな」

有栖川 莉愛 「えへ、えへへ、うれしい」

KP あなたたちは、お互いの無事を、それから、感情を噛みしめました。
貴方達は戻ってこれました。
お互い言葉を交わし、投げた言葉が返ってくるその日常に、あなた方は帰っていくことに、なるでしょう。

クトゥルフ神話TRPG「終わりなき病の処方箋」

終了です、お疲れさまでした!
生還1d10
薬を飲んだ1d3
肺・心臓・胃を台座に捧げた1d3

駿河いづる 1d10+1d3+1d3 SAN回復 (1D10+1D3+1D3) > 10[10]+1[1]+3[3] > 14

system [ 駿河いづる ] SAN : 57 → 71

KP 次回予告、今度こそ!拝啓、愛しの『』へ

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