心臓がちょっとはやく動くだけ

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KP クトゥルフ神話TRPG「心臓がちょっとはやく動くだけ」
はじめていきます。よろしくお願いします。

財前康介 よろしくおねがいします!

KP 決まりきった日常。代わり映えしない毎日。
いつもと同じように生きていく中で、けれどあなたは自分の人生におけるひとかけら、自分の隣に本来あるはずの何かがぽっかりと失われているような、漠然とした孤独を感じていました。
しかし、端から存在しないものが何であるかなど、考えても分かるはずもありません。
あなたはいつもの朝をいつも通り迎えることでしょう。

財前康介 目を擦って布団から身体を起こす、今日は平日だったろうか…?

KP 平日ですね、学校があります。

財前康介 「ロクでもない夢見た気がするな…」
部屋の片隅のカレンダーに目を向ければ、頭は少し冴えるだろう。
立ち上がり、雑に寝間着を脱ぐと制服を引っ張り出す…

KP じゃあ朝ごはん食べるかな、何食べますか?

財前康介 食パンを焼きもせずに頬張ろう。様式美というか、そういう無造作感が格好いいと感じているのかもしれない。
稀にそれが虚しくなることもあるが…

KP さすがに次の日のパンはもそもそしてるかもしれない。じゃあコーヒーも多分ブラックだな、それで流し込んで学校に向かいますかね

財前康介 そうしよう、家族構成とかはシナリオ指定かな?

KP ないよ~~
家族は好きに設定して。

財前康介 特になければ家族は既に出かけた事にしよう。
これまた適当に食器を水にぶっこみ、荷物を纏めると家を出るよ。

KP 特に何かあるわけでもなく、教室につきました。
さて、あなたの隣は特に仲良くもない同級生です。
メタ的なことをいうと、三枝乃彩という少女ではありませんし、貴方は三枝乃彩という少女を知りません。

財前康介 「おはよう」と形式的な挨拶を飛ばして席に着こう。不愛想だが悪ぶっている訳ではないのだ、あくまで本人は、だが。

同級生 「はよー」

KP では、授業が始まります。
いつも通りの授業です。特に変わることはありません。

財前康介 何時もの様にいたって真面目に授業を受けるよ。
INTは16だし少し余裕げかもしれない。

KP なるほど。

財前康介 つまらなそうな態度だけど勉強は熟せる、というそんな自分を、ちょっと特別だと思いたいのかもね。

KP では、あ~~余裕だな、昨日予習したしな、って思ってたら眠気が襲ってきました。

財前康介 流石に眠りこけるのはなと思いつつ、抗えないんでしょう!?

KP 授業もそろそろ終わりというところ、あなたは寝入ってしまいました。
ふと目を覚ますと、見知らぬ場所に横たわっていました。
そこは、一見すると薄暗い工場の一室のようでした。
見たこともない巨大な機械が、左右にずらりと並んでいます。
薄汚れた床には大量のガラクタが、そこかしこに山を作っています。
あなたはその部屋で、自身も打ち捨てられたひとつのガラクタのように横たわっていました。(SANc0/1)

財前康介 CCB<=60 【SANチェック】
CCB<=60 【SANチェック】 (1D100<=60) > 27 > 成功

KP 部屋の正面奥には、高い天井までの空間の大部分を埋め尽くすように大量のワイヤーやホースが垂れ幕のようにぶら下がっています。
管は複雑に絡まり合いながら雪崩れのように壁を作り、その奥の様子は見えません。

財前康介 「何だ、ここ… いや、俺どうしたんだっけな」
「確か授業中に… ……夢、か?」
ぼやきながら身を起こし、自らが置かれている状況を確認しようと周囲を眺めた。
「夢にしちゃリアルだな、醒める気配もないし…」
この場で眺めるという事で…目星かなと思ったけど、描写以上の情報は特に、かしら。

KP では周囲を見るために立ち上がると、体の上から何かが落ちました。
ホチキスで止められた冊子です。
薄っぺらく、印刷等の雰囲気から家電の説明書のような印象を受けるでしょう。
また、表紙には一枚付箋が貼ってあります。

財前康介 「…っと、いつの間に」
落ちた冊子を拾い上げて様子を見てみる。 何か重要なものという認識はなくパラパラ捲る感じかな、興味本位に。

KP そうですね、まず。
表紙の題文字
「初心者かんたん! 失敗しない『◯』の作り方」
と書いてあり
その下に手書きで
「私達はここでひとりぼっち。ずっとずっとひとりぼっち。
 だから、あなたと一緒に生きてみたかった。

 私達は人間が憎くないといえば嘘になる。
 私達は人間が怖くないといえば嘘になる。

 私達の幸せは、あなたをここから決して逃がさないこと。
 ずっとずっと守ってあげる。
 ずっとずっと一緒にいよう。」
と書いてます。アイデアをどうぞ。

財前康介 CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 65 > 成功

KP 様々な人が書いた文字が混ざり合ったように歪です。

財前康介 「なんだこれ…恐いっていうか、不気味っていうか…」
文体も勿論のこと、筆跡が混ざり合った様な文字に淡白な表情を少ししかめた。

KP 付箋には、走り書きで「失敗作 三枝乃彩」と書かれています。

財前康介 「みえの…あや、でいいのか…? それとも、みつえだ…かな。失敗作って…」
虐めの嫌がらせにしろ、自虐にしろ性質が悪いなと、あからさまに嫌な顔をした。

KP では中身。
内容1P目
→「目次」というタイトル。
「1P…目次
 2P…『人』」
以降の行は空白です。

内容2P目
→「初心者かんたん! 失敗しない『人』の作り方」というタイトル。
「名前はとても大切なもの。あなたの声で名前を呼んで「おはよう」をしてあげて。これでカタチは出来上がり。」
次のページは背表紙です。

財前康介 「何だこれ…ファンタジーにしても適当すぎるだろ。子供向けの絵本みたいな感じなのか…?」
釈然としない、といった表情で冊子をひっくり返し、背表紙を覗いた。

KP 特に背表紙にはなにもないですね。普通の本みたいに。

財前康介 「はぁ…一応持っておくか」
冊子を…あー、KP
今は身一つかな?鞄とかはないか、まぁあとはスマホやら所謂所持品を確認したい!

KP 持ち物は普段持ち歩いているもののみ。スマホは!いつも通り圏外です。

財前康介 冊子は鞄があれば鞄に、無ければ制服のポケットに丸めて突っ込んでおこう。
ついでにスマホの圏外表示を確認すると、うーんと唸ってポケットに戻す。

KP というわけで。
探索可能場所
【部屋正面 背後の扉 ガラクタの山 部屋全体】

財前康介 では起き上がってからは未だだったか…部屋全体を眺めます。
目覚めた時の描写以上何か出る…?

KP では目星をどうぞ

財前康介 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 34 > 成功

KP 1d20+10をどうぞ

財前康介 1d20+10 (1D20+10) > 18[18]+10 > 28

KP 工場の制服を着た白骨死体を28体とアタッシュケースを見つけるでしょう。死体を見たことによりSANc1/1d3です。

財前康介 CCB<=60 【SANチェック】 (1D100<=60) > 11 > スペシャル

system [ 財前康介 ] SAN : 60 → 59

KP アタッシュケースは鍵はかかってません。見ますか?

財前康介 流石に驚きますが…妙に腐っていたりといった生々しさがない分、アトラクション的に思えたのだろうか。
そうだね、目についたアタッシュケースを開いてみよう。

KP 中にはあなたの学校の制服が入っています。あとカチューシャと髪ゴム。

財前康介 カチューシャと髪ゴム…という事はまあ、女子の制服かな。少し気まずい雰囲気になるが、幸いここには死体しか居ない訳で。
まぁそういう話ではないのだが…どうするか。

KP 置いてもいいですし、持って行っても大丈夫ですよ

財前康介 まだ何とも言えないな…とりあえず他の様子を見たい。次はガラクタの山かな。

KP では目星をどうぞ。

財前康介 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 73 > 成功

KP 眼球らしきガラス玉や、手の形をした金属の塊などが混ざっている。
アイデアをどうぞ。

財前康介 CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 85 > 失敗

KP じゃあなにもおもうところはなかった!!

財前康介 うーん、成程。とはいえ目星は成功してるんだよね。 近寄って適当に手に取ってみたりできるかな。
山が高いなら難しそうだけど。わざわざ登るほどではない。

KP うーん、まあいろんなパーツあるなあ…って感じ

財前康介 成程。では特に持っていく事もないか…山に戻して今度は後ろの扉を見てみよう。
こちらも目星で?

KP 血のように赤いハート型の錠前(南京錠)がかかっています。
目星をどうぞ。

財前康介 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 49 > 成功

KP 引っかき傷や何かを叩きつけたような凹みが見えます。

財前康介 「意味深だな…まぁ鍵かかってるなら仕方ないか?」
何処かに鍵が落ちているのか、然しこのガラクタに埋もれてしまっていてはな…等と考えつつも部屋の正面の様子を見るけれど…

KP 高い天井からぶら下がった大量のワイヤーやホースが、複雑に絡まり合って壁を作っています。
その中に、蜘蛛の巣に捕らわれた虫のように裸の人間が数十人、絡まり宙に浮いているのに気付くでしょう。
四肢は妙な方向へと曲がり、誰も彼もが眠っているように目を閉じて、ピクリともしません。
もしかすると人間ではないのでは?と目を凝らしますが、やはり人間にしか見えず不気味な光景です。(SANc0/1)

財前康介 CCB<=59 【SANチェック】 (1D100<=59) > 47 > 成功

KP 目星をどうぞ

財前康介 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 23 > 成功

KP 人間は老若男女、国籍も様々である。怪我は見当たらず、ただ背中から管が出ているように見える。また管は古く、登ったり揺らしたりすると危険に思える。

財前康介 「何だあれ… さ、流石に人間じゃない、よな…」
先程の白骨の事もある。何とも言えない不気味さを感じつつ…そうだな、振り回せば武器くらいにはなるかもしれない、と縋る気持ちで先程のアタッシュケースは持っていく事にしましょう。

KP ん~~~まあそうだな、一応登攀ふれますが

財前康介 ん~…いや、今はやめておこう。
登るのは危なそうという情報も出ているし。
部屋正面って特にその先は無さそうかな…?

KP 管の垂れ幕は何層にもなってるのでいけなさそうだな…とは思いますね。

財前康介 それが壁になっている感じか。
…となると。とはいえ流石に白骨や人形を率先して調べにはいかない気がするからな…

KP じゃあアイデアをどうぞ。

財前康介 CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 90 > 失敗

KP どうすればいいんだ‥‥って思ってう~~んってなった…でしょう…

財前康介 特に思いつかないか。とはいえ出られないのは困るな、唯々不気味な空間に長くは居たくないだろう。
「ひとつずつ調べていくしかないな、脱出ゲームみたいだ…」
扉にかかっている錠前を調べてみようか。詳しく調べる事はできる?

KP 鍵開けをどうぞ。
5かな?
1だわ

財前康介 初期値1だ!
ccb<=1 (1D100<=1) > 62 > 失敗

KP どうぞ。
まあ…鍵開けの技術なんてもってませんからね…どうにもならないですね…。

財前康介 特にこれ自体は唯の錠か。
まあ、そうなれば気乗りはしないが白骨だな…恐る恐る近づいて様子をみてみます。

KP うーーーーん!その前にもう1回アイデアいってみよっか!

財前康介 CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 42 > 成功
ピンときました。

KP ではさきほどの名前と、おはようと呼べばなにか起こるのでは?って思いました。白骨怖いし。

財前康介 「…そういやそんな事書いてたな。」
半信半疑のまま、いや然しおはようで白骨が起きてきたらどうしよう。距離をとって冊子を取り出し、メモの名前を確認し…
さっき名前よめなかったな。漢字弱いのかもしれん。
ともかく想い付く限りの読み方を読み、「おはよう」と…朝そうした様に声をかけます。
相手が何処にいるのかは、わからないのだけど。
「…少なくとも、あの骨の一人じゃない事を祈るばかりだ」

KP 声に応えるように、管が動き始めました。
ずるりずるりと絡まっていた無数の管がほどけるように伸びていき、囚われていた体のうちの一つがゆっくりと目の前に降下します。
見る間に床まで落ちると、その人物はぐったりとそこに横たわりました。

財前康介 「うお…っ」
恐る恐る近寄り、しゃがみ込みます。
様子はどうだろうか…

KP 裸で横たわるその人のうなじから尾てい骨にかけて一列に、肌に複数の管が突き刺さっています。
接続部は明らかに人の皮膚に見えず、銀色の金属が隙間から見え隠れしています。
あなたがその人ならざる部分をジロジロと眺めていると、人形はパチリと目を覚ましました。
ガラス玉のような無機質な瞳です。
上体を起こすと、あなたに向けて無表情で告げました。

三枝 乃彩 「おはようございます」
「システム起動。チェック、オールグリーン。__三枝乃彩。当機体の名称と推測。記録完了。」
「起動者の名前をインプットします。回答を要求。」

財前康介 「…… …財前康介(ざいぜん こうすけ)だ。 …で、いいのか?」
「ええっと…おはよう」

三枝 乃彩 「財前康介、記録しました」
「接続の解除を要求。物理的解除が可能です。」(背中の管を指差しながら

財前康介 「この管を抜けばいいのか…?」
大丈夫なのかと悩みつつも、矢張り恐る恐る手を伸ばして管を一本引き抜こうと。

KP するっと抜けました。

財前康介 意外とすんなり。 では、途中様子をみつつも静止されることがなければ其のまま他の管も同様に抜いていこう。

KP 背中の金属接続部が見えなくなると、乃彩はまるで人間にしか見えません。
ちなみに現在何も着ていませんね。

財前康介 「…さ、流石に目のやり場に困るんだが。 そういや…」
先程制服を見つけたなと、アタッシュケースを開けて差し出そう。
「サイズ合うかわからないけど…それしかないんだ、あわなかったら上着貸すよ」

三枝 乃彩 「この物体群の名称について回答を求めます。」

財前康介 「名称って……制服。 ……あ、もしかしてそういう感じか……」
頭をぽりぽりと掻きつつ…

三枝 乃彩 「制服。了解。記録完了しました。」

財前康介 「あー… 着かた、解るか…?」

三枝 乃彩 「使用方法、不明。回答を求めます。」

財前康介 「…わ、わかったよ… ああもう、夢だったらコレって俺の願望って事にならないか?」
ぼやきつつ服の着方…いや、流石にレクチャーってワケにもいかんか、着せてあげられるかな。

KP 特に抵抗はしないので着せてあげられますね。

財前康介 では健全な男子高校生の端くれにしては奥手に、目をややそらしながら着せてあげました。

三枝 乃彩 「使用方法、記録しました。」
「今後同様のことがあれば対処できると推測」

財前康介 「よ、よかったよ… っと、ところで」
…聴きたい事も多いが、さて何から切り出したものか。まずは…
「三枝…で、いいんだよな。 君ってその…なんだ、…人間ってワケじゃないんだよな。アンドロイド、みたいな?」
先程抜いた管を見やりつつ、彼女の存在について問うてみよう。

三枝 乃彩 「当機体の名称は三枝乃彩。当機体は人体的特徴を模したヒューマノイド。」

財前康介 「時代の進歩ってヤツなのか…そういう方面は、あんまり詳しくないんだけどさ。 ってことは、此処はそのヒューマノイドの工場…ってこと?」

三枝 乃彩 「回答権限を与えられていません。」

財前康介 「うーん、言えない事もあるのか。与えられてるって事は…君を作った人がそうしたのか。」
「まぁ、それは問題じゃないか。 俺さ、いつの間にか居て、ここが何処かも判ってないんだよ」
「出口は鍵がかかってるし…ここからの出方を知ってたら教えて欲しいんだけど。 あ~…鍵ってわかる?」

三枝 乃彩 「当機体の完成により入手可能と推測。」

財前康介 「! そうなのか? 入手…ってことは持ってるってワケでもなさそうだけど。」

三枝 乃彩 「当機体の完成を推奨。」
「起動者に同行する許可を求めます。」

財前康介 「ん…いや、待て…まだ完成してないのか?」
…外見は人間そのものに見えるが…
「まぁそれが必要っていうなら断る理由はないよ」

三枝 乃彩 「…肯定された場合、どう回答すべきか不明、解答を求めます。」

財前康介 「…お礼言っておけばいいんじゃないか?ありがとう、とか…」
(…いや、礼を言えって言ってるみたいでちょっと嫌味かな…)

三枝 乃彩 「了解。記録完了しました。」
「ありがとうございます。」

財前康介 「……おう、それじゃあ…何処に?」
どうにも…人のカタチをしている分、機械だと言われても其の様に扱うのには抵抗がある。
ややたどたどしく、会話を続ける…
「ここは一通り見たと思うんだけど、行けそうな場所ってそんなに多くなかったよ」

KP お、そうですね、周りをもう1回みてみますか?

財前康介 そうしようか。

KP 乃彩が接続されていた管が天井から解け落ちたことで、ワイヤーの幕に人の通れる程度の隙間ができたことに気付けます。
その先には壁が見えます。壁にはアーチ型の、扉のない入り口が一つあるのが見えるでしょう。

財前康介 「あ…さっきは通れなかったけど、あそこ…」
立ち上がり、其方の様子を見やります。
奥は…流石にここからでは視えないかな。

KP 奥は行かないと見えなさそうですね。

財前康介 致し方なし。そちらを示して、「あっちなら進めそうだ」と。

三枝 乃彩 「了解しました。」

財前康介 管の間をすり抜けて、入口へと進みます。

KP 乃彩もついていっていますね。
アーチを抜けると、そこは白い部屋でした。前方の壁に扉が五つ並んでいるのが見えます。
目星をどうぞ

財前康介 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 2 > 決定的成功/スペシャル

KP クリチケットかな~~~~~~~

財前康介 ヨシ!!!!(探索ネコ)

KP 部屋の中にはそれ以上何も見つかりませんが、冊子が一瞬光ったことに気付いたでしょう。
いつの間にかページ数が増えていることに気付きました。
目次
「3P…『心』」が追加されています

3P
「初心者かんたん! 失敗しない『心』の作り方」というタイトル。
「心はとても大切なもの。ニンゲンは見て聞いて共感して、感情を得る。全てを記録チップに集めれば、これでナカミの出来上がり。」

財前康介 「見て、聞いて、共感ね…言うは易しだけど。ともかく"完成"っていうのはこういう事か。」
「三枝、"記録チップ"って何の事かわかる?」
「多分、君が完成する為には、ソレに色々集めないといけないみたいなんだけど。」

三枝 乃彩 「当機体に搭載されているものと推測」

財前康介 「ああ、それなら…三枝が自分で体験するって事なのかな。」
とはいえ、視るにしろ聞くにしろ…どうにも味気の無い部屋だ。
その部屋は他の部屋への扉は無さそう…かな。
「わざわざココでページが増えたっていう事は、何か有りそうなものだけど…」
部屋の中を調べてみたいが、目星は振ったんだよね。

KP 5つの扉がありますよ!

財前康介 あった!いやあるって書いてあるやん(アホ
(素に戻るな(アホアホのアホ
「先に何かあるかもな、進んでみるか。」
扉には何か…先を示すものはあるかな。表示があったり。

KP 全て白い自動ドアです。近づいて見ると手の形をした凹凸が各扉に一つずつあります。

三枝 乃彩 「解錠しますか?」

KP 乃彩が扉に手をかざそうとしてますね。

財前康介 「ん、そうだな。 頼めるか?」
特に止める理由もないと思い、任せます。

三枝 乃彩 「了解しました。」

KP すっとあきました。入りますか?

財前康介 「…ありがと、行こうか」
入ります!

KP 二人が部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まります。
中は広さのある真っ白な空間。中央に看板が一つ立っています。

財前康介 看板を覗いてみます。

KP 「私はあなたとそれでも一緒にいたい。」
読んだ瞬間、部屋の様子がガラリと変わります(SANc0/1)

財前康介 CCB<=59 【SANチェック】 (1D100<=59) > 59 > 成功

KP 暖かな午後の日差しが差し込む一室。窓の外には広大な緑が広がり、ニーニーと小さな声が、あちらこちらから上がっています。
猫カフェです。
目星をどうぞ

財前康介 「な、なんだ…!?」
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 29 > 成功

KP 冊子が一瞬光ったのに気づきます

財前康介 みるみる!

KP ページ数が増えていることに気付くでしょう
目次
「4P…『喜』」が追加されています

4P
「初心者かんたん! 失敗しない『喜』の作り方」というタイトルです。
「記録チップを入れた状態で『幸せな時間』を教えてあげよう。これで喜は出来上がり」
目星か幸運をどうぞ

財前康介 結果は同じかな!

KP 同じですね!

財前康介 では目星で。
CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 92 > 失敗

KP こ、幸運もどうぞ

財前康介 CCB<=60 【幸運】 (1D100<=60) > 54 > 成功

KP ページの端に小さな字で「親しい人のために苦しむことにも、人は喜びを感じる」と書かれています。

財前康介 「…解らなくはないけど…」
小声で零し、まぁ何時までも冊子を読んでいるのも何か。
折角だし落ち着こう。

KP 乃彩が冊子を一緒に覗き込んでいます。

三枝 乃彩 「喜び。当機体にインプットされていない感情の一つと推定。回答を求めます」

財前康介 「うーん、改めて聴かれると難しいな。嬉しいって思う気持ちのこと」

三枝 乃彩 「具体例の提示を求めます」

財前康介 「……そ、そうだな…」…猫とじゃれる柄でもないが、致し方ない! と、手近な猫!猫を探すぞ!いや猫は居るだろうけども。

KP 猫ごろごろしてます。
おもちゃもちゅーるもあるぞ

財前康介 ではごろごろしてる猫をわしゃわしゃと。
「…お、俺だって初めてなんだけどな…まぁでも、こうしてみると可愛いもんだ」
「まぁ嬉しいっていうか、癒されるってやつなのか…? いや、嬉しいには変わりないだろ」

KP じゃあ同じように撫でてますね

三枝 乃彩 「ふわふわしています」

財前康介 「手触りいいよな… ま、まぁそういうのでいいんじゃないか、喜びってさ。」
「ふわふわできもちいいとか、反応がかわいいとか… そういうの。言葉よりやってみるのが早いや。」
ねこのおもちゃ!何がある!!

KP ねこじゃらし!!!!!!!!!

財前康介 では手近なねこじゃらしでモフってた猫をふぁさふぁさしてみます。
自分では(似合わないことしてるな…!)と思いつつ、いや本当はちょっと楽しくなってきたかもしれない。

KP めっちゃのってます 猫

三枝 乃彩 「それに猫が釣られています。それが猫の喜びでしょうか?」

財前康介 「そ、そう…猫の喜び! …想像以上に来るじゃん…」

KP 猫めっちゃくいついてしゅっしゅっってしてるし興奮してあなたに乗っかってくるかもしれない。

「にゃーーー!!!」

財前康介 「のわ~っ!」

三枝 乃彩 「ではこちらのちゅーる…?でしょうかだとどうなるのか、確認」(あけて乗っかった猫に差し出す

KP あなたに乗っかりながらぺろぺろとめっちゃ幸せそうな顔で食べている。どきそうにないです。

財前康介 「頭が重い」
「…まぁでも悪くない、そう思えるのも喜びって事なんじゃないかな。重いが。」

KP どっしり。

財前康介 やってみたら?とねこじゃらしを渡そう。頭に猫乗せたまま。

三枝 乃彩 「了解しました」(猫じゃらしをふる

KP にゃ!にゃ!って興奮しながら食いつく

三枝 乃彩 「頭、から移動させたほうがいいと推測。」(お腹のほうに移動させる

KP にゃっにゃっ(猫じゃらしをつかみんでひっぱって遊ぶ)(どかない)

財前康介 「…助かるよ、悪くは無いけど重くて…どかないな!?」
仕方なく頭を下げて猫を突き出す形に…

三枝 乃彩 「…これが、喜びですか?」

財前康介 「……」
正直わからなくなってきた…!
だがそうなのだろう。猫は重いが。
「…そういうこと、だと思う。」
「まだ解りづらいか? そうだ…三枝も頭にのっけてみたら? いや、こいつ離れないな…!」

三枝 乃彩 なでなでしながら

KP ではそうしてると
乃彩の全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていきます。
光が収まると、乃彩は自分の胸に手を当ててうっすらと微笑みながら呟くでしょう

三枝 乃彩 「これが、喜び ……暖かくて、ふわふわ。了解しました。記録します」

財前康介 「はは…よかった、感情を説明するのって難しいな」
軽く笑いつつ、頭に手をやる。 猫は……

KP 猫はもういないですね。

財前康介 「…猫を飼ってみるのも良いかもしれないな。」

三枝 乃彩 「そうですね、自分もそう思います」

財前康介 「ここを出たらペットショップにでも行こうか…」

三枝 乃彩 「いいと思います」

財前康介 ひとつ息をつくと、部屋を見回して。
…もう何もなさそうかな。

KP お、では目星かアイデアをどうぞ

財前康介 CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 82 > 失敗

KP め、目星をどうぞ

財前康介 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 92 > 失敗
うそやん。

KP じゃあ何もわからなかった。

財前康介 では何もないと思うかな。
最後に、冊子になにか追記がないか確認しましょう。

KP 増えてないですね
次の部屋にいきますか?

財前康介 「他の部屋に行ってみようか。」
では次の部屋に行ってみましょう!

三枝 乃彩 「わかりました」

KP 二つ目の部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まります。
中はそれなりの広さのある真っ白な空間でした。
中央にポツンと看板があります。
看板があります。

財前康介 見たのはそう、看板だ!

KP 「私はあなたを気にかけていたい」
読むと、部屋の様子がガラリと変わりました。
海外の精神病棟のように壁全面に真っ赤なクッションが貼られ、部屋の隅に小さなおもちゃ箱と冷蔵庫が現れます。
探索可能場所【おもちゃ箱 冷蔵庫】
冊子が光りました。

財前康介 今度こそ冊子だ!

KP ●冊子を見る
ページ数が増えていることに気付くでしょう

目次
「5P…『怒』」が追加されています

5P
「初心者かんたん! 失敗しない『怒』の作り方」というタイトル。
「記録チップを入れた状態で『いたずら』をして怒らせよう。これで怒は出来上がり」

「ケンカするほど仲が良い。相手を想うから怒るのです」

財前康介 さっきは一緒に読んでた感じなのよね。
中身を気にするようなら乃彩ちゃんにも見せつつ読もうね。

三枝 乃彩 見つつ「怒り、……なんでしょう? 興味があります。教えてくれますか?」

財前康介 「そうだな… 喜びは嬉しいと思う気持ちだけど、その逆…嫌だって思う気持ちの事…って思えばいいかな」
…喜怒哀楽と続くなら、哀しみも同様だなと頭に過りつつ、いまのところ説明としては間違ってはいない筈だ。

三枝 乃彩 「なるほど…でも、いまいち理解できません」

財前康介 「まぁ、そうだろうな… しかし"いたずら"って言ってもな。」

KP いたずらできる道具、探してみます?

財前康介 猫カフェの方がまだストレートだったが、舞台はいまいち釈然としないな、と。 はて、そうですね。探してみよう。

KP おもちゃ箱と冷蔵庫、どっちをのぞいてみますか?

財前康介 ではまずはおもちゃ箱。

KP 風船とピン、びっくり箱、ガムのパッチン、虫の模型などが入っています。いたずらできそうな道具ならいっぱいありますね。

財前康介 「…絵にかいた様な子供のいたずら道具だな」
「とりあえずこっちも視てみるか…」
お次は冷蔵庫!

KP 紙皿に乗ったクリームてんこもりの巨大なパイが1d6つ

財前康介 1d6 (1D6) > 4

KP 4個のパイがあります。

財前康介 「今時パイ投げってあるか? …人間じゃないとはいえ流石に女子にこれを投げるのは気が退けるぞ」

KP さてどうしますか?

財前康介 うーんと少し悩み、おもちゃ箱に手を伸ばそう。
「ちょっとそこで待っててくれよ」

三枝 乃彩 「?わかりました」

財前康介 「パッチンは痛そうだな…いや、痛覚があるかは微妙なところだが。 無かったらなかったで意味がないか。」
…先ずはびっくりで攻めよう。
びっくり箱を取り出して渡してみるよ。

三枝 乃彩 「なんでしょう、これは」

財前康介 「まぁまぁ、いいから開けてみなよ」
……童心に帰れと心で唱えつつ、ジェスチャーで箱を開くように促した。

KP じゃあ開いてば~~んと飛び出してくる

三枝 乃彩 「……!?!?」
「なん、ですかこれは」

財前康介 「…びっくり箱。 びっくりしたろ?」
想像以上のそれらしいリアクションに笑いを含みつつ…

三枝 乃彩 「…はい…」

財前康介 「でもまだ怒る…って感じじゃないな」
うーん、と考えつつ次は…
KP、風船の中に虫の模型を入れて膨らませる事はできますか!!!!

KP できるわよ!!!!!!!

財前康介 ヨシ!!!!(探索ネコのポーズで風船虫爆弾を作成するぞ。

KP できました、やったぜ

財前康介 「それじゃ次はこれだ。」
やや陰湿さの隠された風船を手渡して…

三枝 乃彩 「次は…これですか…?」
(ちょっと警戒してる

財前康介 「まぁそう構えずにさ。ただの風船、だろ?」

三枝 乃彩 「はい…」(受け取る

財前康介 受け取りましたね?

三枝 乃彩 受け取りましたね。

財前康介 では即座に隠し持っていた凶器、もといピンを後からチョイと

KP パーーン!!

三枝 乃彩 「!?」

KP 虫の模型が ころ り

三枝 乃彩 「…………………」
「……これが怒りですか?」

財前康介 「……そういう事で良いんじゃないかな。」
…気まずそうに視線を逸らし。

KP 乃彩の全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていきます。
光が収まると、乃彩は自分の胸に手を当ててムウっと頬を膨らませました。

三枝 乃彩 「これが、怒り?むぅ……しっかり記録しました。で、いつやり返せば良いのですか?」

財前康介 「…悪い、ちょっとやりすぎたか…?
 まぁ…好きな時にしてくれ。」

三枝 乃彩 「…わかりました」

財前康介 「思ったより大変だぜこれは…」
苦笑いをしつつ、小声で零した。

三枝 乃彩 「えっと、……許可を頂きたいことが、ある、んですが。互いの名前を呼ぶことで……親しく感じられる、かと。だめ、でしょうか」

財前康介 「…ん、ああ。 いいけど。 下の名前で呼んだ方がいいか?」

三枝 乃彩 「…お願いします」

財前康介 「わかった、……乃彩、ってよぶことにするよ…」
…少しむずがゆさを感じつつ、ぽりぽりと頬を掻いた。

三枝 乃彩 「はい!うれしいです、康介君!」

財前康介 「お、おう…!」
…思わず少しだけ構えてしまう、思えば近しい女友達など居たかどうか。
それじゃあ次の部屋に、とごまかしがてら告げようとするが…さて。
先程の部屋では失敗したけどこの部屋でも様子を見られるかな!

KP お、見れますよ!目星かアイデアをどうぞ!

財前康介 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 32 > 成功

KP 大きな殴り書きの文字で『お前のせいだ!人間が憎くて仕方ない!』と書いてあります。

財前康介 「何だあれ…」
…うわ、と眉をひそめて

三枝 乃彩 「何かありましたか?」

財前康介 「……あれ。誰かが落書きでもしたのかな。」
そちらを指して共有しようか。

三枝 乃彩 「『お前のせいだ!人間が憎くて仕方ない!』ですか…、誰が書いたんでしょう?」

財前康介 「さ…乃彩も知らないか。 俺達の前に誰かがココを使ったのかもな。」

三枝 乃彩 「謎ですね」

財前康介 「…流石にオモチャやパイで人間を憎むって事は無いと思いたいが… 考えても仕方がないか」
「次の部屋に行ってみよう」

三枝 乃彩 「はい!」

KP 二人が部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まります。
中はそれなりの広さのある真っ白な空間でした。中央にポツンと看板があります。
入りますか?

財前康介 例によって入ります。

KP では看板があります。読みますか?

財前康介 よみます!

KP 「私はあなたのためなら耐えられる」
読むと、部屋の様子がガラリと変わります。
周囲の様子が夜に変わり、足元から水が溢れ出し始めます。
しばらく待つと、ポツリポツリと光が灯りだしました。
ろうそくです。一つ、二つ、十、二十と増えていき、川の流れと共にゆらりゆらりとどこかへ流れていきます。
知識をどうぞ

財前康介 CCB<=70 【知識】 (1D100<=70) > 61 > 成功

KP 死者を弔う光景(灯籠流し)であることがわかる
そして例のごとく冊子が光りました。

財前康介 無論みてみるよ。

KP ●冊子を見る
ページ数が増えていることに気付くでしょう

目次
「6P…『哀』」が追加されています

6P
「初心者かんたん! 失敗しない『哀』の作り方」というタイトル。
「記録チップを入れた状態で『別れ』について語ってあげよう。これで哀は出来上がり。」
ページの端に「哀しみには慣れがある。慣れないこともあるけれど」
また乃彩が後ろからのぞいていますね。

三枝 乃彩 「哀しみ……あまりいいものではない、ですかね? でも知りたいです」

財前康介 「…そうだな。」
暫し悩んだあと、少しずつ語ろう。
「別れっていうのはさ、端的に言えばもう会えなくなるって事だ。 話す事も、喜ぶことも怒ることも出来なくなって…」
「名前を呼ぶことも、なくなって」
「哀しいっていうのは、それを想像したときの気持ちだと思えばいい…と、思う」

三枝 乃彩 「もう、名前を、呼べなく……」
「それは、なんだか……」

財前康介 「……乃彩の言う通りだよ、いいもんじゃない。 けど…」
「…いつかは必ずやってきちゃうんだよな」

三枝 乃彩 「そうなんです、ね…」
「それは、きっと、物足りなく、なるんでしょうね」
「物足りない、だと少し違いますね、なんでしょう…」

財前康介 「寂しい、とか… …いや、これも感情か。やっぱり言葉にするのは難しいや」

三枝 乃彩 「寂しい、寂しい…そう、ですね」
「これが、寂しくて、哀しい、ということでしょうか?」

財前康介 「…そうだな。 きっとそうだ、だから……」
「だから、いつか来るその日の前に、後悔がないようにしないとな」
…自分には、そう出来ているのかと、少しだけ自問したけれど。 今は考えなくて良い事だと首を振って。

三枝 乃彩 「…はい」

KP 乃彩の全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていきました。
光が収まると、乃彩は自分の胸に手を当てて悲しげに微笑んでいます。

三枝 乃彩 「これが、哀しみ? ……そう、なんだ…」
「康介くん、帰ったら…一緒にいられなくなるの、寂しい、な…」

財前康介 「……乃彩は、その… 残るのか? 出られるようになっても…」

三枝 乃彩 「……ここから、出られるか…わかんない、から」

財前康介 「じゃあ猫、視にいけるかもわからないな… 仕方ない、なら…」
「…また来れるなら来るよ、それならイイだろ」

三枝 乃彩 「……うん」

KP 心理学をどうぞ

財前康介 初期値の5ですね…オープンダイスで?

KP いいよ!

財前康介 ccb<=5 (1D100<=5) > 4 > 決定的成功

KP 何か葛藤しているように見えます。

財前康介 「…何か悩んでる?」

三枝 乃彩 「…ううん!」
「次の部屋、いこ!」

財前康介 「──…」
もう一言、かけようとしたが首を振り、次の部屋へと向かおう。

KP 二人が部屋に入ると、自動的に背後の扉がシュンと閉まります。
中はそれなりの広さのある真っ白な空間です。中央にポツンと看板があります。
看板を見ますか?

財前康介 みます!

KP 「私はあなたの笑顔が見たい。」
読むと、部屋の様子がガラリと変わります。
子ども向けの遊園地です。
白いわたあめのような雲の浮かんだ、晴空が広がります。
楽しげな騒ぎ声があちらこちらから聞こえてきます。
冊子が光りました。

財前康介 みるみる!

KP 目次→7P…『楽』が追加されている

7P→「初心者かんたん! 失敗しない『楽』の作り方」
「記録チップを入れた状態で『仲良く遊』ぼう。これで楽は出来上がり。」

ページの端に「楽しい思い出は一生のもの。それを抱えてなら、大丈夫。」

財前康介 では、何時もの様に見える様に読みますね。

三枝 乃彩 「へぇ、今度は『楽しみ』なんだね。それってどんなの?」

財前康介 「"喜び"と似たようなもの、だと思うよ。この違いって難しいんだよな…」
「ま、これもやってみた方が早い」
はて、遊園地なんて何時ぶりだっただろうか。

KP お、じゃあ何に乗りますか?

財前康介 まぁ男子のチョイスといえばジェットコースターとかですかね!
びっくりするのはまぁさっき怒ってたし、お化け屋敷とかは避けて通りましょうね。

KP じゃあジェットコースターに乗ろう!

財前康介 やべー回転かかるやつとかじゃないやつでお願いします!

三枝 乃彩 「あれに乗るの?」(ジェットコースターを指さしながら

財前康介 「定番っていったらアレかなって、好みに合うと良いんだけど」

三枝 乃彩 「わからないけど、乗らないとわからないから、早く行こう!」

財前康介 「そうだな、楽しみなんて人によって違うんだ、色々試してみよう」

KP ではジェットコースターに。

財前康介 いざジェット

KP たどり着くと普通に乗り込めますね。

三枝 乃彩 「ふむふむ、これに乗ればいいんだね」

財前康介 「ちゃんとバー下ろすんだぞ、ここでお別れの実演なんてゴメンだからな」

三枝 乃彩 「うん!」(おろす

財前康介 それじゃ続いて乗り込みますねぇ

KP ではあなたもバーを下すと、ひとりでに動き出します。
ぐんぐんと登っていき、一時停止します。

三枝 乃彩 「いったん昇るんだ」

財前康介 「そうそう、結構眺めもいいだろ? それで落下の速度を活かしてうんたらかんたら~」

三枝 乃彩 「うん、眺めすごくい、」

KP そして、勢いよく落下します。
襲い来るのは一瞬浮遊感でした。

三枝 乃彩 「きゃ、きゃーーーーーーーーーー?!?!?!?」

財前康介 「うんたらかんt~~ぅおあああああ~~~~~」
こいつ、思ったより速いぜ…!

KP そう…!速いのである…!
すこし昇ってすこし降りて、また元の場所に戻ってきます。

三枝 乃彩 「す、すごかった…」

財前康介 「……こんな速いもんだっけな…!」
「…はは、どうだった。 楽しい…っての、何となくわかったかな?」

三枝 乃彩 「びっくりしたけど…思いっきり叫んで、そっか…これが、楽しみ、っていうのかな…?」

財前康介 「ああ、びっくり…か。 同じびっくりでもさっきのとは全然違ったろ」

三枝 乃彩 「うん、全然違った…!」

財前康介 「んじゃ、そういうコトだ。 折角だし他のも行ってみる?」

三枝 乃彩 「付き合ってくれる?」

財前康介 「おうとも、乃彩は気になるのあった?」

三枝 乃彩 「うんと、大きなカップがあったんだけど…あれも、そうなのかな?」

財前康介 「あれも定番だな、ものは試しってことで」

三枝 乃彩 「うん」

KP ではコーヒカップへ。

三枝 乃彩 「中にハンドルみたいなの、あるんだね。外から見るとただの大きなカップなのに」

財前康介 「そうそう、動き始めたらコイツを…」

三枝 乃彩 「これを?」

財前康介 「思いっきり回す、どうなるかはお楽しみだ」

三枝 乃彩 「うん!」

KP では、またひとりでに動き出しました。

三枝 乃彩 「これを、思いっきり、回す…!」

KP あなたたちがのってるカップが、ものすごい勢いで回りだしました。

財前康介 「これ結構最初は重いんだよな…!っと……」

三枝 乃彩 「回ってる…!!!」
「すごいまわってる!!」

財前康介 「回した分だけな…!!! あ、止まらん…!」
そう、遠心力、すぐには止まれないのだ。

三枝 乃彩 「あはは」

KP ぐるぐるぐーるぐーーるぐーーーる、少しずつ周りと同じような速度になっていきます。

三枝 乃彩 「あ、もとに戻っちゃった」

財前康介 「もっかい回すか…!」

三枝 乃彩 「やった!」

財前康介 ちょっと残念そうだったのでワンモアチャレンジ!!

KP 貴方は思いっきりまた回しました。
さっきよりスピードが出ています。

三枝 乃彩 「わっ!!回る回る!」

財前康介 「終わった後が大変だぞ…!」
STR14で出来る限り回す!!

KP もうすごい、ぐるんぐるん回る

三枝 乃彩 「あはっははは!すごい!速ーい!」

財前康介 「それが、楽しいって、こと…!!!!」

三枝 乃彩 「そっか、これが、楽しみなんだ…!」

KP そしてコーヒーカップが止まる頃
乃彩の全身がふわふわと光り輝き、目の前の光景が、殺風景な白い部屋へと戻っていきます。
光が収まると、乃彩は自分の胸に手を当ててポツリと呟き、微笑みました。

三枝 乃彩 「なんだっていいんだよ、ほんとは…康介君といられれば、なんだって楽しい」

財前康介 「…嬉しいね、そりゃ」
照れ隠しに軽く笑みを向けて…
「ま、楽しいのはお互い様ってことで」

三枝 乃彩 「ほんと?よかった」

財前康介 最初はどうなる事かと思ったが、気づけば現状は悪くないと思う、楽しいというのは本心だ。
「…ふらふらしない?」

三枝 乃彩 「大丈夫、康介君は?」

財前康介 「はは、ちょっとはしゃぎ過ぎたかもな」
少し大げさに千鳥足で歩いてみせた

三枝 乃彩 「大変…」(支える

財前康介 「…あ、あぁ…や、わるい…心配させた?」

三枝 乃彩 「もちろん」

財前康介 「も…もう大丈夫だ、ありがと」
…少しだけ慌てる様に。 近いのはやっぱり慣れないな、と。

三枝 乃彩 「よかった」

KP ではそうですね、看板の裏、見ますか?

財前康介 みてみましょう。 ふらふら裏に回ったのかもしれない。

KP 大きな殴り書きの文字で
『恐ろしい! 人間め、よくもこんな惨いことを!』
『お前のせいだ!自分が良ければそれで良いとでも?人間はいつも身勝手!』
と書いてありました。

三枝 乃彩 「何かあった…?」

財前康介 「ここにまた…」
その文字を示して…
「さっきは"怒り"の部屋だったから怒りを記した…のかと、思ったんだけどな」

三枝 乃彩 「……これは私の言葉じゃないし、康介君が身勝手だとは思ってないよ」

財前康介 「わかってるよ…乃彩が実はそう思ってる、なんて流石に考えないって」

三枝 乃彩 「…よかった」

財前康介 「俺達が考えてもわからないな…」
肩を竦めてみせ

三枝 乃彩 「そう、だね…」

KP では次の部屋へ行きますか?

財前康介 行きます!

KP では次の部屋へ。
元の部屋に戻ったあなたは、部屋の様子が違っていることに気付くでしょう。
5つの扉がある白い部屋だったそこは、真ん中の一つの扉とアーチ型の入り口を残し、残りは壁一面に本が埋めこまれている部屋へと変わっていました。
冊子が光りましたね。

財前康介 例によって視てみるよ!

KP 目次
「8P…『愛』」が追加されている

8P
「初心者かんたん! 失敗しない『愛』の作り方」
「もうナカミは出来上がっているよ! それでも加えたいのなら、記録チップを入れた状態で『愛を伝えて』。これで愛は出来上がり。でも、どんな上手な蛇の絵を描いても、足を生やしては台無し」
うしろから乃彩が覗いています。

三枝 乃彩 「……愛って、蛇足?」

財前康介 「う~ん…?」
愛のくだりはわからんではない、が…それに蛇足のくだりは何とも言えない。 言葉通りにとるならば、無駄な言葉は意味を濁すと取れるが…
「愛を伝える…な。 詩的なのは得意じゃないんだが」
「でも、それ自体が蛇足とは思えない」

三枝 乃彩 安心したように微笑むでしょう
「そっか、よかった…」
「…愛って、どんなもの?」

財前康介 「…… …やっぱり難しいな。 無償の奉仕を愛だと言う人も居れば、互いに通じ合うことをそう言う人も居る。」
「簡単に言えば、人を大切に想う気持ち…なんだろうけど」

三枝 乃彩 「大切に、想う気持ち…」
「そっかあ、そう、なんだね」

財前康介 「それは仲がいい友達だったり、家族だったり、恋人だったり…するわけで」
「形だって一つじゃないんだ、俺もそんな、わかってるワケじゃないけど」
「自分が、その気持ちを愛だと思うなら、きっと…それが、そうなんじゃないかな」
「一緒にいると楽しい、別れたくない、とか…そういうの」

三枝 乃彩 「うん、うん…。そんな大切な気持ち、蛇足なんかじゃ、ないよね。ほんとに、よかった」

財前康介 「うん…少なくとも俺はそう思うよ、これを書いたヤツにとって、そうじゃなかったとしても」

三枝 乃彩 「…うん」

KP ロボットについての本がほとんどだとわかります、図書館をどうぞ!

財前康介 CCB<=75 【図書館】 (1D100<=75) > 72 > 成功

KP ロボット、心、愛の3種の本を見つけました。
ロボットの本
『ロボット工学三原則とは、SF作家アイザック・アシモフのSF小説において、ロボットが従うべきとして示された原則である。「人間への安全性、命令への服従、自己防衛」を目的とする3つの原則から成る。
 第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
 第二条 ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
 第三条 ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。
  __2058年の「ロボット工学ハンドブック」、『われはロボット』より。』
ロボットの本の表紙裏に書き込まれた文字
『ロボットにとっての幸せとはなんだろう。人のように人と共に生きることだろうか? それとも、自身が作られた理由である目的を正しく果たすことだろうか? こんなことを考えても、ロボットに心などないのだから、無意味かもしれないが』

財前康介 「よくあるSFの問答…なのかな。」
…今はフィクションでは済まない状況な訳だが。
乃彩ちゃんは一緒に読んでる?

KP 読んでますね

財前康介 成程…それなら、「どう思う?」と聴いてみよう。
「幸せかどうかなんて、本人じゃないと解らない…と思ったけど」

三枝 乃彩 「私、は…」
「康介君が、幸せなら、幸せだと思うよ」
「ううん、ちょっと違うかな…康介君が、幸せな日々を過ごせるなら、きっと幸せなんだと思う」

財前康介 「そういうもんか…?」
少し不思議そうに首を傾げたが、そう言うならと頷き
「ありがと。 まぁ俺にとっても幸せって難しいけどさ、聞いといて。」

三枝 乃彩 「そうかもね」

KP と、言ったところで目星をどうぞ

財前康介 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 69 > 成功

KP 別の本の広告が挟まっているのに目をとめました。
マルティン・ハイデッガー「存在と時間」
「ドイツの哲学者マルティン・ハイデッガーの主著「存在と時間」を徹底解説! 20世紀最高の哲学書をあなたの手元に。
 ”__人間は自らの死を自覚することで人間になる。”」

財前康介 「なんだこれ…」
…目についた其れを抜き取って目を通し
「…よくわからないな、それが本当なら死ぬまでは何者なんだろう」

三枝 乃彩 「わからない、けど…康介君は、康介君だから…難しいね」

財前康介 「そうだなあ…でも、ここに書かれてる事が正しいとしたら」
「俺も乃彩も対して変わらないのかもしれないな」

三枝 乃彩 「そうだったら、うれしいな」

財前康介 いや、彼女は感情を学んでもロボットであるなら、何者でもない自分の方がよく解らない存在である可能性まである… とも考えたが。

その言葉に笑みで返して、頭から振り払った。

KP では、つぎは心の本。
『喜怒哀楽とは
 喜び、怒り、悲しみ、楽しみといった人間感情のこと。
 五情では「喜 (よろこび)、怒 (いかり)、哀 (かなしみ)、楽 (たのしみ)、怨(うらみ)」の五つ、七情では「喜、怒、哀、楽、愛、悪、欲」の七つとされる。 』

財前康介 「後ろのふたつは初めて知ったな…」
「怨み、愛、…欲、もまぁ何となくわかるけど、悪って何だろうな。 悪意ってコトか…?」

三枝 乃彩 「ううん、そうなのかな…?よく、わかんないかも…」

財前康介 「俺も勉強が足りないってこと」
肩を竦めてみせた。
「俺も乃彩もそのうち解るのかな、今わからない事でも」

三枝 乃彩 「わかると、いいな」

財前康介 「そうだな…いや、まぁわからない方がよさそうな事もあるけど…それはそれか」

三枝 乃彩 「難しい問題、かもしれないね」
「知れば知るほど怖くなることだってあるのに、それでも知りたいって、思うよ」

財前康介 「なら…そうだな。 機会に恵まれることを祈るだけだ」
さて…そろそろ次の本かな

KP では愛の本。
『愛にも様々なカタチがある。親子・兄弟などがいつくしみ合う気持ち。相手を慕う情や恋。ある物事を好み、大切に思う気持ち。個人的な感情を超越した、幸せを願う深く温かい心。そのどれもが、認められるべき愛のカタチ。』

財前康介 様々な形がある…大まかには先程話した通りなのだろうか、その本質を理解しているかは別として…
「…幸せを願う、か」
言われた言葉を思い出して、むむっとなった。

三枝 乃彩 「どうしたの?」

財前康介 「いや…その、そうだな」
「……ううん、きっと乃彩は、愛が何かってもう解ってるんだって」

三枝 乃彩 「そう、かな、それなら、うれしいかも」

財前康介 「俺はどうやったらそれを返せるかな」…と、小さく零した。

三枝 乃彩 SCCB<=55 聞き耳 (1D100<=55) > 38 > 成功
じゃあ小声で「最初からたくさんもらってるよ」とつぶやきました。

KP 聞こえたか聞こえてないかはお任せですね

財前康介 そう聴こえた様な気もしました。
そして願わくば、それが空耳でないといいなと。

三枝 乃彩 「ね、康介君。あれが最後の扉」
「私はあの扉は、一度しか開けられないんだけど、それでもいいかな?」

財前康介 「…開けたら、どうなる?」

三枝 乃彩 「どうにもならないよ、いままで通り、部屋にいくだけ」

財前康介 「そっか、それじゃあ… 進もう」
「知りたい事、まだあるって言ってたしな」

三枝 乃彩 「うん」

KP 扉の前に行き、乃彩は今まで通り手をかざそうとしますが、扉を開けるのを少し躊躇います。

財前康介 「やっぱり何か迷ってるのか…? 無理しなくても。」

三枝 乃彩 「ううん、なんでも。……これが私の幸せだしね」

KP 笑みを浮かべて、扉を開きました。

三枝 乃彩 「行こう」

KP 扉が開くと、その先は暗く長い不気味な通路でした。
足元すら見えない闇です。
ですが、乃彩の目には何も変わりなく見えているようで、ずんずんと進んでいきました。
ついていこうとしますか?

財前康介 離れないようについていきますね。

KP では追跡2分の1をどうぞ

財前康介 初期値10なので5かな。
ccb<=5 (1D100<=5) > 72 > 失敗

三枝 乃彩 「あっ人間には見えないんだね…。ごめんね、じゃあ、手をつなご」

財前康介 「お、う… 悪い、気使わせた」

三枝 乃彩 「ううん、私こそ、ごめんね」(手を握る

財前康介 そのまま握り返します

KP まるで人間のような暖かさと安心感を覚えるでしょう。

財前康介 「…温かいんだな」

三枝 乃彩 「そう?かな。そうなんだ…」

財前康介 「はは、そりゃ自分じゃわからないか」

三枝 乃彩 「うん、また教えてもらったね」

財前康介 「ん…まぁな」、と若干照れ隠しの様な仕草で後ろからついていくよ。

KP それでは聞き耳をどうぞ

財前康介 CCB<=75 【聞き耳】 (1D100<=75) > 10 > スペシャル

KP 左右からゴウンゴウンと機械の重い音がします。
音に気付き左右を見、目を凝らすと、そこは最初の部屋と似たような工場で人形が延々と製造されているのが分かります。
目星-20をどうぞ

財前康介 CCB<=55 【目星-20】 (1D100<=55) > 95 > 失敗

KP クリチケ使って振りなおしますか?

財前康介 つかうかあ~~~~~~~~~~

KP どうぞ!

財前康介 CCB<=55 【目星-20】 (1D100<=55) > 5 > 決定的成功/スペシャル

KP 全て乃彩と同じ見た目の人形だとわかります

財前康介 ふむ成程、最初の部屋でぶらさがってたのって老若男女いろいろいたんだよね。

KP そうですね。

財前康介 ふうむ…

KP 乃彩の足取りは止まることはありません。

財前康介 「…乃彩の姉妹ってトコか?」
こちらも足並みは合わせる様に努めつつ、問うてみます。

三枝 乃彩 「…………」

KP 聞こえていないのか、返答はありません。
しばらく進んでいくと、ノイズや雑音混じりの声が左右から聞こえてきます。

??? 「嘘つき。本当は怖いんでしょう?本当は憎いんでしょう?」
「知らなきゃよかった。知らなきゃよかった。知らなきゃよかった!」
「人間なんかの肩を持つなんて!」

KP アイデアをどうぞ

財前康介 CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 90 > 失敗

KP うーーん、じゃあ何もわからない、が
こちらの情報は先ほどのクリティカル分、本当は乃彩にもこの声が聞こえていて、けれど無視をしているようだ、何かを堪えているようだと感じます。

財前康介 「…大丈夫か?」

三枝 乃彩 「何も、何もないよ、大丈夫」

財前康介 「…ならいいけど」

三枝 乃彩 「…うん」

財前康介 言うだけ言って、手を少しだけ強く握った。

三枝 乃彩 じゃあ強く握り返したかもしれない。

KP そうして、怨嗟の声が遠のいていきます。
ふと、乃彩が足を止めると同時に、あなたの視界が白く染まります。
しばらく瞬きをすれば、突然、頭上から強い光が差し込んだせいで視界が染まっていたのだと分かるでしょう。
そこは四方をレンガの塀に囲まれた空間でした。20m以上はあるであろう高い塀のさらに上、頭上には真っ青な空が広がっています。
地面は湿った土で出来ており、雑草や見知らぬ花がところどころに咲いています。
美しく、素朴な草原です。振り返っても出入り口は見当たりません。
目星をどうぞ

財前康介 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 27 > 成功

KP 一箇所、塀の下の方がキラリと反射したことに気付きます

財前康介 ふむ…?手は届きそうな位置?

KP 近づけば手は届きますね。

財前康介 成程。乃彩ちゃんはその中でまだ手を引いてくれてるかな。
特に何処に向かうでもなければ気になって見に行く。

KP ついでにもう1回目星をどうぞ

財前康介 CCB<=75 【目星】 (1D100<=75) > 8 > スペシャル

KP では進む途中に煙突のようなものがあること気づきます
乃彩は貴方と一緒に歩いてる感じですね。
では、一緒に反射しているところへ。

財前康介 煙突を横目に眺めつつそちらまで歩いて行くね。
ちなみに煙突の高さは?

KP かなり高めですね。

財前康介 なるほどなるほど。
まぁ調べるにしても後か。反射を見失いたくないので、やはりそちらを先に調べます。

KP それは両開きのガラス扉でした。
力を込めれば開くことができるでしょう。開くと、人が立ったまま入ることのできる大きさのウロになっています。
内部はコンクリートで出来ており、煤がついているのが分かるでしょう。
下にはレールが付いていますが、それに引っ掛ける何かはありません。
知識をどうぞ

財前康介 CCB<=70 【知識】 (1D100<=70) > 94 > 失敗

KP では何も思いつかないですね。
そしてまた、冊子が光りました。見ますか?

財前康介 みます!

KP ページ数が増えていることに気付く。また、表紙の文字が変わっていることに気づきます。

表紙
「初心者かんたん! 失敗しない『鍵』の作り方」
目次
「9P…『鍵』」が追加されている
9P
「ここまで上手に作れていれば、もう完成。
 名前はとても大切なもの。あなたの声で名前を呼んで、「おやすみ」をしてあげて。これで鍵は出来上がり。」

三枝 乃彩 「ねえ、これ、火葬炉、って言うらしいよ」

財前康介 「そんな気はした、けど…」
どうしてこんな所に、と続けようとしたが、言葉を飲んだ。

三枝 乃彩 「ね、鍵の作り方、わかったよね」

財前康介 「…知ってたのか?」

三枝 乃彩 「…うん」
「大丈夫!私は康介君にに上手に作ってもらえたし。きっと、上手に眠れる、よ」
「…あのね、人間は、生まれることに理由も目的もないかもしれないけどさ、私たちにはそれがあるの。私の生まれた理由は、初めからここで死ぬことで、私の生きる目的は、初めからここで死ぬことだもの。それだけだった」
「それだけ、なんだよ」

財前康介 「目的を…果たす事が、幸せとは言わなかったろ」

三枝 乃彩 「ううん、言ったでしょう?私の幸せは、康介君が幸せになること」
「ここにいても、康介君は幸せになんてなれない」

財前康介 「ここで、お前が死んで…それで帰れたら、幸せなのかよ…」

三枝 乃彩 「もちろん」

財前康介 「わからないよ、俺にだって自分の幸せなんて…わからないんだよ…」
「それじゃ、だって…それじゃあ…」
「…あんまりじゃないか」

三枝 乃彩 「そんなことないよ」

財前康介 「あるんだよ…!俺にとっては… そうなんだよ…」
「…楽しかったんだ、こんな…意味わからない所に突然来てさ、意味わからなかったけど、一緒に居て、ちょっとの間だけど…」

三枝 乃彩 「私も、私も、楽しかった!」

財前康介 「居なくなったら、哀しいって…言ってくれたろ」
「同じだよ…俺だって。 本当に、本当に…乃彩が出れなかったとしても、会いに来る…つもりだったんだよ」
「だから… …居なくなったら、意味ないだろ…」

三枝 乃彩 「猫と触れ合ったのがうれしかった、いたずらされたのはちょっと怒ったけど、別れは悲しいものだってわかっていたけど、それでも遊園地で遊んだのは、楽しかった!」
「だから、だから、私に全部を教えてくれた、康介君が、ここから、出てほしい」
「康介君の幸せを、たくさんたくさん見つけてほしい。それなら、私、全然怖くないよ」

KP あなたのの手を取り、自分の胸に押し当て、微笑みながらあなたに告げます。

三枝 乃彩 「大丈夫。怖くなんかない」
「心臓がちょっとはやく動くだけ、だよ」

KP もちろん、あなたの手のひらに乃彩の心臓の鼓動は、伝わって、きません。

財前康介 「…… …」
「……俺は、」
目を伏せて、言葉を絞り出すように。
もう片方の腕を伸ばし、身体を引き寄せようと
「……俺は、怖いよ…」

三枝 乃彩 「うん、ごめんね」
「大丈夫、大丈夫だよ」(抱きしめて背中を撫でる
「これが私の幸せなんだよ。だから、お願いだよ。康介君」

財前康介 「……ここで、俺がゴネたらさ…少しだけ、考えてくれるかなって思った。我儘に付き合って、くれるんじゃないかって。 迷ってる、ように視えたから……」
「…やっぱり気持ちは…変わらないか?」

三枝 乃彩 「…うん」

財前康介 背を撫でられながら、少しずつ小切れに言葉を吐き。
その答えを聴けば…
「…そう、か…」

三枝 乃彩 「ごめんね」

財前康介 「……うん」
最後にもう一度、強く抱きしめると、腕の力を緩めて。
「…乃彩、…"おやすみ"」
そう、確かに口にした…

三枝 乃彩 「……あのね、最後に一つだけお願いがあって、…康介君の生きてる世界が見てみたくて。私の心だけでも、外まで連れてってほしい」
「お願い、だよ」

KP 笑顔を浮かべたまま、乃彩は炉の中央に立ちます。

財前康介 「……わかったよ、約束する」

KP ゴウンと大きな機械音が鳴り響きます。
透明な分厚いガラスの扉。
メラメラと下から立ち始める炎。彼女はロボットです。
心臓もないただのロボットです。
そう知っているはずなのに、火葬炉の彼女の姿に、あなたの心には不安が押し寄せます。
笑顔だった彼女は、次第に苦しそうに表情を歪めていきます。
それは間違いなく、痛みを耐える人間の表情、そのものでした。
すすで黒くなることも、暑さで煙ることもなく、ガラスの内側はよく見えます。
轟々と炎が燃えて、焦げ臭いにおいが鼻につくでしょう。
とうとう乃彩は炉の中で崩れ落ちました。自分の体を抱きかかえるようにしゃがみ込みます。

三枝 乃彩 「痛い……熱い、痛い、痛い、あつ、い!」

KP 耐えきれなかったのでしょう。殺そうとして、しかし漏れ出してしまったような叫び声。
あなたは、あなたが着せた服が焦げ落ちるのを見ます。
あなたはあなたが触れた体が溶け落ちていくのを見ます。
ドロドロと彼女の表面が溶け落ち、黒い炭へと変わっていきます。

三枝 乃彩 「助けて、痛い、あついよ、あついよ、あつい、たすけて、あつい、しにたく、ない、よ…」

KP 乃彩はとうとう、助けを求めるようにあなたに手を伸ばしました。
でも、その手はガラスに阻まれ触れられません。
手のひらが骨組みへと変わっていきます。
傷一つなかった頬が溶け、金属色の涙を流しているように見えました。
ガラスは分厚く、その熱さも、なにもかも。
あなたには、伝わりません。
ガラス越しにあなたの顔を見ると、ぎゅっと何かを耐えるように手を握りしめました。
そして乃彩と名付けられた人形は、まるで人間のように「えへへ」とでも声が聞こえそうにはにかんで、最後に口を動かしました。

三枝 乃彩 「ううん、ぜんぶ、ぜーんぶ、うそだよ!いたくないし、あつくないし、たすけてほしいわけでもないし、だいじょうぶ、ちゃんと、しぬよ」
「ごめんね、だいじょうぶだよ、ねえ」
「であってくれてありがとう、たくさん、たくさん、だいすきだよ!」

KP それを最後に、炎はガラスの一面を覆い尽くし、見えなくなりました。
あなたが彼女を目覚めさせました。
あなたが彼女に名を授け、あなたが何も知らない彼女に喜びも怒りも悲しみも楽しみも愛さえも教えました。
そして今、あなたは自らの手で、その感情を知ってしまった哀れな機械を、心を持ってしまった哀れな機械を、生きたまま焼き殺したのです。
彼女が願ったことだとしても。
それでも、あなたが。
SANc 1d2+1/1d6+1

財前康介 CCB<=59 【SANチェック】 (1D100<=59) > 55 > 成功
1d2+1 (1D2+1) > 1[1]+1 > 2

system [ 財前康介 ] SAN : 59 → 57

KP 轟々と炎の燃え盛る音が途切れると、自動的にガラス戸は開くでしょう。
眼球のような模様をしたガラス玉が一つ、コロリと落ちてあなたをみます。
後に残ったものは、焦げた一つのロボットの残骸でした。
ロボットの頭部は大部分が焼け残り、苦悶の表情を浮かべたまま、炭と変わりない無残な姿で打ち捨てられています。
その中に、キラリと光る何かを見つけるでしょう。
いますぐ触れるとやけどしそうです。
冷ましますか?

財前康介 では、冷めるまでその場に佇む…いや、残骸の傍に崩れ落ちる様に膝を付いているかな。

KP はい、では呆然としているうちになにかは冷めたでしょう、それは、小さなカギでした。
なんの変哲も無い、あまりに安っぽい作りの鍵です。
しかし、あなたはその鍵の小さな輝きに気付くことができました。
それはまるで、機械の体には宿るはずの無い、いのちの輝きのようでした。
拾いますか?

財前康介 拾います。

KP そうすると、冊子が光ったことに気づきました。
ページ数が増えていることに気付きます。
目次
「10P…『康介君へ』」が追加されている

10P
「失敗作の私を大切にしてくれてありがとう。
ここから出るなら私の心があった場所から、後ろを振り返って私達が初めて会った部屋に着くまでまっすぐ走り続けてほしい。
何があっても康介君は私が守るから。…私のこと、信じてくれるかな?
                                      三枝乃彩より」
あなたが振り返ると、そこには草原と、あなたを閉じ込めるようにレンガの塀がそびえ立っています。
出入り口は見当たりません。

財前康介 「約束……したからな」

KP それでは、走りますか?

財前康介 いえ、その前に…
燃え残った残骸、もう冷めてますかね!

KP 冷めてるでしょう!

財前康介 まとめて、出来れば埋めてあげたいね。 何かしらの原因で出来ないなら、まとめるだけでも。
炉の中に放置はね…ちょっと。

KP そう、だなあ
じゃあ幸運をどうぞ

財前康介 CCB<=60 【幸運】 (1D100<=60) > 90 > 失敗

KP では埋めようにも土を掘るための道具がないですね…
ので、まとめることぐらいかな…

財前康介 そうかあ…なら残骸をまとめて、そうだな…制服の上着を脱いでかけておきます

KP きれいにまとめて、掛けれました。

財前康介 走りますかね、言われた方向に

KP 指示通りに走り続けると、レンガの壁までたどり着きます。
このままだとぶつかってしまうでしょう。
彼女を信じて、走りますか?

財前康介 はい
無論、火の中に放り込んだのだから壁くらい、なんてことはない…!の心持ちで

KP あなたの体はするりとレンガを通過します。
そこは通路でした。
あなたが草原にたどり着く前、通った通路と同じです。
そこは真っ暗でしたが、あなたが入った次の瞬間、あなたの持った鍵が光を帯びます。
そこから広がるようにして、廊下の中は明るく照らされました。
左右では、最初の部屋と似たような工場で、機械人形が延々と製造されているのが分かります。
そしてそれが全て、乃彩と見た目の全く同じ人形であることにも気付くでしょう。
それと同時に、後ろからはガラガラと物音が迫ります。

??? 「知らなきゃよかった。知らなきゃよかった。こんなに苦しむなら、心なんて知らなきゃよかったんだ!」

KP そんな人形の、乃彩と同じ声の叫びが聞こえるでしょう。
振り返りますか?

財前康介 ふり…かえらない…!

KP はい、しかし、後ろから何かが迫ってきているのはわかります。
逃亡判定に入ります。
1d6 (1D6) > 4
DEX対抗です。人形のDEXは16になります。

財前康介 res(9-16) (1d100<=15) > 20 > 失敗

KP 逃げ遅れたあなたは無数の手に掴まれました。
その手はギリギリとあなたの腕を強く掴み、くすくすと奇妙な笑い声も聞こえるでしょう。
ロボットだというのに、あなたより温かかった乃彩の手とは違い、とても冷たい、手でした。

??? 「人間だ。人間だ。わたしたちにひどいことをする人間、閉じ込めて大切に大切に仕返ししなきゃ」

KP すると、突然、あなたの手元の鍵が強く光輝きました。
ひるんだように機械たちの手はあなたの腕から退きました。
自由になったあなたは、再び力強く足を進めることができるでしょう。

財前康介 「…ごめんな。 これ以上、約束は破れないんだ…!」
再び先へ、先へと駆けだします。
再度判定…かな?

KP いいえ。
あなたは伸びてくる手をくぐり抜け、光に導かれて走り続けりました。
固く閉じた鈍色の扉は、開き方など分かりません。
しかしあなたが近づくと、自動的に扉は開かれました。
そこは壁が本で埋め尽くされた部屋でした。
そこには無かったはずの4つの看板が立っています。
扉はあなたが通り抜けても閉まらず、足音が未だ迫っています。
嫌でも、視界に入るでしょう。
その4つの看板はこちらに背を向け、書きなぐったような大きな文字があなたに訴えかけるように並んでいます。

「お前のせいだ!自分が良ければそれで良いとでも?人間はいつも身勝手!」
「恐ろしい! 人間め、よくもこんな惨いことを!」
「お前のせいだ!人間が憎くて仕方ない!」
「彼女はただ、あなたと一緒に生きたかった、それだけなのに!」
進みますか?

財前康介 進み… …め、るのか、これは。
いや、進む、進むぞ…!
CCB<=57 【SANチェック】 (1D100<=57) > 11 > スペシャル

KP あなたは、それでも。
彼女を信じています。
彼女との、約束を、守るために、苦しくても。
進みます。
そのままアーチを抜け、最初の部屋に飛び込むと、背後でぐしゃりと音がします。
見れば間一髪、大量のパイプやワイヤーや管がぐしゃりと全て天井から落ちて、山のように入り口を塞いでいました。
ここまでを走り抜けたあなたの心臓が、うるさく鼓動を刻んでいます。
はじめに訪れた時と変わらない、一見すると薄暗い工場の一室のようです。
あたりには巨大な工学機械がずらりと並び、薄汚れた床には、何かの部品のようなガラクタが山を作っています。
そしてあなたの前には、一つの扉があります。
扉に向かって一人進んでいくと、あなたの持つ冊子が一瞬輝いたのに気付くでしょう。
ページ数は増えてはいませんが、表紙の文字の一部がぐちゃぐちゃと書き消され、内容が変わっていることに気付きます。


「私達はここでひとりぼっち。ずっとずっとひとりぼっち。
だから、あなたと一緒に生きてみたかった。

私達は人間が憎くないといえば嘘になる。
私達は人間が怖くないといえば嘘になる。

それでも私にとっての幸せは、康介君が幸せでいられること!
失敗作だっていいよ。
ずっとずっと、康介君が大好き!」

財前康介 「…失敗作であるかよ…」
荒い息のまま、歩を進めて扉へと歩みます。

KP 扉は、なんの変哲もない扉です。血のように赤いハート型の錠前がかかっています。
向こうから音はしません。鍵穴と鍵は同じ大きさだと分かります。
差し込んで回すと扉が開きます。扉の向こう側は何も見えない真っ白な空間です。

財前康介 「ありがとな… こんな事なら、俺だってちゃんと、返しておけばよかったよ」
「面と向かって… …大好きだなんて、言えなかったけど、君は言ってくれたのにな」
「…格好悪いや。 それでも…約束は、守らないとな」
──…では、其の先へと。歩を進めます。

KP ではその前に。
アイデアをどうぞ

財前康介 CCB<=80 【アイデア】 (1D100<=80) > 56 > 成功

KP 鍵は錠前から抜くことができそうです。

財前康介 おおっと…当然抜いているものと考えていたぜ、大切なものを忘れるところだった。
勿論持っていきますよ。

KP 貴方は鍵を持ち、そのまま扉の向こうに歩みを進みました。
白い空間に包まれると、聞き覚えのない、キシキシと軋んだ金属的な声がします。

??? 「ふむ、なるほど? 心を持つとこうなるのか。これはやめたほうがよさそうだ。いやはや貴重なデータが取れたな、興味深い。……うん? ああ、その鍵はもういらない。ただのゴミだよ。君が必要だと言うなら拾っていっても構わないが?」

財前康介 「生憎、俺にとっては宝物なんだ。最初から持ってくつもりだったし、ダメって言われても持ってくさ」

KP あなたのその声は届いていないのか、返答は、ありませんでした。
あなたは誰かの声で目を覚まします。

三枝 乃彩 「康介君?」

KP 目を覚ますとそこは、教室でした。
あなたはいつもの服装で、いつも通りにそこにいます。
あなたの視界に、にゅっと顔が入り込んできました。
それは見覚えのある顔です。乃彩、その人であると分かります。

財前康介 「…… …」

三枝 乃彩 「あ、やっと起きたね。もう授業終わったよ」

財前康介 「…乃彩、…なのか……?」

三枝 乃彩 「?そうだよ?」

KP 彼女の顔を見て、しばしあなたは呆然とするでしょう。あなたの頭の中で、記憶が混ざり合っていきます。
乃彩という人間が存在すらしなかった、孤独な毎日の記憶。
それとは逆に、最初から自分のそばに乃彩という人間の存在した、なんの変哲も無い毎日の記憶。
そして先ほどまで見ていた、奇妙な夢の記憶。
燃え盛る炎の中、脳裏に焼き付いた苦痛の声と、金属の涙を流しながらあなたを見て微笑む顔。

財前康介 …言葉の内容なんて頭に入ってくる筈もなく、当然の受け答えをする彼女を見つめ…
「あ、あ……そう、だったな」

三枝 乃彩 「…大丈夫? 幽霊でも見たような顔してるけど…」

財前康介 「……ロクでもない夢見ただけさ」

三枝 乃彩 「ん-」

KP 乃彩はあなたの手を取ると、己の心臓に押し当てます。とくり。とくり。そこには命の音がしました。

三枝 乃彩 「私は幽霊なんかじゃないよ、心臓、ちゃんと動いてるでしょ?」

財前康介 「──……あぁ……」
「そう、だな… そうだ…」

三枝 乃彩 「うん!」
「ああでも、私も昔、私がロボットになって、康介君を助ける夢を見た気がするよ。すっごく子供の頃だから、あんま覚えてないけどね」
「今だから言えることなんだけどさ、初めて康介君と会った時、その、これって運命…?って思ったり……なんてね」

財前康介 「……運命、じゃないよ。 約束を守ったってだけでな」
…いや、其れを運命と云うのだろうか。何ともままならない。

三枝 乃彩 「約束?よくわからないけど…でもそうだね」
「約束、守ってくれて、ありがとう!」

財前康介 「こちらこそ…」
「…こちらこそ? いやいや、そうじゃないだろ、そうじゃなくて…」
「……乃彩に言われた事、返せてなかったんだわ」

三枝 乃彩 「?なあに?」

財前康介 「その…… … …大好き、だ」
──…そうして、あの時言えなくて恰好悪かった、後悔した一言を。 よりにもよって教室のど真ん中で告げた訳だ。

三枝 乃彩 「…………」
「…………えっ照れる」
「と、突然だね!?!」
「でも、うん、うんそうだね」
「私も、大好きだよ!」

財前康介 「…… ………」
……どうかしてたのかもしれない、突然、やっちまったという顔になる。 後悔も二言も無いが、そういう問題ではないのだ。
「…こ、こういうのは言える時に言っておかないといけないだろ……」

三枝 乃彩 「それも、そうかも」
「じゃあ、帰ろっか」
(手を差し出す

財前康介 「…そうだな」
軽く笑んで、迷いなく手を重ねた

KP あなたはこれからも、乃彩のそばで生きていくでしょう。
常人にはありえない三つの記憶を抱えながら。
けれども、あなたの感じていたひとかけらの孤独は彼女の存在でピッタリと埋まって、日々は穏やかに回っていくことでしょう。
クトゥルフ神話TRPG「心臓がちょっとはやく動くだけ」
終了です、お疲れさまでした!

財前康介 おつかれさまでした~~~~~~~~~~~~~~

KP 生還報酬
1ED 1d6のSAN回復
AF <古びた鍵>
夢の痕跡。想いの証。無くしてしまいそうな粗末なもの。
一度だけPCがKPCに行う心理学に+50(その後はただの鍵になる)。

財前康介 1d6 SANh (1D6) > 4

system [ 財前康介 ] SAN : 57 → 61

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